2015.02.07
第97話 美術館
そうだ、「美術館」へ行こう!

逆に小さいと不評なのがダ・ヴィンチの『モナ・リザ』だ。77cm×53cmというサイズはだいたい32インチ液晶くらい。それだけならそんなに小さくないんだが、ルーヴル美術館では柵があって3mくらい離れた場所からしか見られない。それで「小さい!」と不評なんだ。いずれにせよ「大きい」「小さい」という感想は大変正直ではあるが、美術館慣れしていないことがバレバレなので心の中でつぶやくにとどめることをオススメする。
さて、美術の歴史というと、それこそ原始時代の洞窟壁画までさかのぼるんだが、美術館の歴史は意外と新しく、世界最古の美術館は今もローマの丘にたたずむ「カピトリーノ美術館」だとされている。ここはもともとミケランジェロが設計したローマ帝国の宮殿と広場だったが、1734年に美術館として一般市民に公開されたんだ。かつて美術は王侯貴族だけのものだった。それが一般市民も愉しめるようになった、人類の歴史において画期的なできごとだ。
世界でもっとも有名な美術館、パリの「ルーヴル美術館」が誕生したのは1793年だ。この頃、市民革命によって混乱していたフランスでは、貴重な美術品の国外流出が相次ぐ。その保護と一般公開のために設立されたのがルーヴル美術館だった。このように美術館では「美術品の保護」も重要な役割なので、実際に展示されているのは所蔵品のごく一部であることが多い。展示品は定期的に入れ替えられているから、同じ美術館へ何度か通っても見たことのない作品を見られるぞ。
そして現代では美術館が町おこしに活用されるケースも多く、「金沢21世紀美術館」や「十和田市現代美術館」など、各地に個性的な美術館が増えている。今度の休みは車でちょっと足を伸ばして、たまには美術館を覗いてみないか。今日はその道の専門家に会っておすすめの美術館を教えてもらうぞ! Here we go!
- ONAIR LIST
- 3'19" / Route 66 / George Maharis
- 12'46" / La Donna E Mobile / Russell Watson
- 31'20" / Time To Say Goodbye (Con Te Partiro) / Paul Potts
- 41'04" / Hallelujah / Patricia O'Callaghan