ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : カルチャー

2016年

2016.12.31

第195話 2016年

ゲストコメント
8月20日放送《妖怪》篇 山口敏太郎さん「子泣き爺は実在しました」
8月20日放送《妖怪》篇 山口敏太郎さん
人の形をしているけど人間ではないものや、超常的な力を持つ獣を妖怪と呼びます。古くは天照大神が岩戸に隠れたときに悪しきものたちが出てきたのが妖怪のルーツと言われているので、神話の時代から妖怪的な存在はいたと言えるでしょう。

ただし「妖怪」と呼ばれるようになったのは最近で、「悪しきもの」「異なるもの」「鬼」「天狗」等、時代によっていろんな呼び方があります。江戸時代なら「化け物」で、ろくろ首、一つ目小僧、豆腐小僧、のっぺらぼうなどが登場する黄表紙と呼ばれた本が人気でした。日本では江戸時代からポケモンや妖怪ウォッチのようにキャラクターとして妖怪を愉しんでいたんです。

明治に入ると柳田国男とその一門が民俗学を確立する中で、各地に伝わる怪奇現象がまとめられます。ただしこれは「現象」なので、声や音だけで姿形はありません。小豆洗いも子泣き爺もその音だけが伝わっていたし、砂かけ婆も砂が降ってくる現象ですからお婆さんである理由はありませんでした。

妖怪という言葉を広めたのは明治時代の井上円了という人物です。この言葉は江戸時代に学者の間でオカルト現象の総称として使われていました。だから明治初期に書かれた井上円了の『妖怪学』では、迷信や超能力、幽霊も妖怪として扱われています。

その妖怪を現在の意味にしたのが漫画家の水木しげるです。柳田国男の『妖怪談義』に収録されている塗壁(ぬりかべ)や一反木綿といった現象としての妖怪に、姿形を与えてキャラクター化したのが水木しげるでした。『ゲゲゲの鬼太郎』ではそうやって水木しげるが姿形を与えた妖怪が主人公の仲間として登場し、江戸時代から黄表紙に登場していた化け物たちが敵役として登場しています。

調べてみると子泣き爺は実在の人物だったようです。昔は山で仕事をするときに猪や鹿と間違えて撃たれないよう合言葉のように何かを叫ぶ習慣があったのですが、徳島県に「オンギャー」と叫ぶ人がいました。事情が分からない子供はがそれを聞いて恐がり、母親が「言うことを聞かないと山から子泣き爺が来るよ」と言った……これが最初だったという説が有力です。
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