ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : アウトドア , カルチャー , 旅・観光

多摩川

2017.06.10

第218話 多摩川

ゲストコメント
東京農工大学 農学部 地域生態システム学科 教授 星野義延さん「都会を流れる多摩川の河原にも豊かな自然が」
東京農工大学 農学部 地域生態システム学科 教授 星野義延さん
── 星野先生は何を研究をされているんですか?

私は植物が専門なので、多摩川の植物を研究しています。ここしばらく研究していたのは多摩川に河原が少なくなってしまった現象です。この現象は多摩川に限った話ではないのですが、河原でないと見られない植物がたくさんあるので、その再生について研究していました。

河原が少なくなった理由は、かつてコンクリートで建物を造るときに川の砂利を使っていたからです。川からたくさん砂利を取ってしまった影響で川に河原ができにくくなってしまいました。砂利の採取は戦後ぐらいの頃が一番盛んだったのですが、その影響でだんだん河原が狭くなってきて現在に至っています。

── どうやって河原を再生するんですか?

川は水が流れていると思われていますが、実は水だけでなくいろんなものが流されています。砂利、砂、葉っぱ、目に見えないくらい細かい粒子も含めれば、本当にいろんなものが流れているんです。それらが健全に流れているのが良い川と言えるでしょう。

現在は上流で堰にたまった砂利を取り除いたら、それを下流に持っていって河原を再生させる試みも行われています。ただ、取ってしまった砂利の量がものすごく多いので、なかなか元に戻らないというのが現状です。

── 河原ではどんな植物が見られるのでしょう?

場所によっては木が生えて森になっているところもあります。昔はもっと石が多かったので森にならず草原だったのが、石じゃなくて砂になった影響で大きな木が育ってしまうんです。特に最近は外来種のニセアカシアが多摩川の岸辺にたくさん自生していることが問題になっています。このニセアカシアは上流で植えた木から落ちた種が流れ着いて芽を出したものだと考えられます。

カワラノギク、カワラニガナ、カワラサイコなど、河原でしか見られない植物も多摩川にたくさん生育しています。カワラノギクは普通の野菊と較べると花の咲く時期も違いますし、図鑑でちゃんと調べれば花の形の違いもちゃんと分かると思います。実は河原は砂利だらけなので表面がすごく乾燥している場所で、そんな環境でも育つ力を持っているのが河原の植物です。
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