ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

フクロウ

2017.07.01

第221話 フクロウ

ゲストコメント
我孫子市 鳥の博物館 研究員 村松和行さん「夜に狩りをするフクロウはこんなにスゴい!」
我孫子市 鳥の博物館 研究員 村松和行さん
── フクロウってどんな鳥なんですか?

フクロウはタカなどと同じ猛禽類ですが、夜行性なので夜に活動するための工夫が体中にいっぱいあります。たとえば羽がすごく柔らかくてしなやかなのは、静かな夜に羽ばたいても音がしないようにして獲物に気付かれないため。さらに翼の先端に小さなギザギザの突起があって、飛んだ時に発生する風の塊を細かく散らして音を抑えています。

フクロウの顔が丸くて平たい形をしているのも、音を頼りにエサを捕まえるためです。顔全体でパラボラアンテナのように音をキャッチして耳に送っています。もちろん目も良くて、感度は人間の100倍くらいあると言われます。大きな眼球が光を集めやすい仕組みはカメラのレンズと同じです。

フクロウは大きな眼球を支えるため、目の周りにリング状の骨が付いていて、その骨が頭の骨にしっかりと固定されています。だから私たちのように眼球をキョロキョロと動かすことができません。そこで首を270度も回すことで視野を補っています。これらはすべて夜行性のために進化した結果と言えるでしょう。

── フクロウって鳥の中ではやけに人間っぽい顔をしていますよね

フクロウは獲物を捕まえるために、相手との距離感を測らなければなりません。それでフクロウに限らず肉食動物は、立体視をするために総じて目が前向きに付いています。そのあたりが人間っぽいと感じさせるのかもしれませんね。

また一見、フクロウは口が小さく見えますが、鳥は歯がない生き物なので、食べものは丸呑みにするんです。だからフクロウも食べる時はかなり大きく口を開けます。羽毛に隠れてそう見えないだけで、実はかなり立派なクチバシを持っているんですよ。

── 生態系の中でフクロウはどんな立ち位置なんでしょう?

フクロウは生態系の頂点にいる鳥です。だからフクロウが食べているエサを調べると、その地域にどんな生き物がいるかの指標になったりもします。たとえば富士山の近くで調べると、9割くらいがネズミの仲間です。ところが町の近くだと鳥や爬虫類を捕まえているケースが増えます。そんな調査から「こういう環境なのか」ということが窺われます。

世界には220種類くらいのフクロウの仲間がいて、その内、日本にいるフクロウ科の鳥は11種。北海道から沖縄まで全国に分布していますが、一般的にフクロウと呼ばれているのは「フクロウ」という名前のフクロウです。ややこしいですね(笑)。それからミミズクもフクロウの仲間で、頭に飾り羽が付いているのが特徴です。でも実は学術的な違いはなく、例外もいるのでさらにややこしかったりします。
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