ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : スポーツ , カルチャー

水着

2017.07.29

第225話 水着

ゲストコメント
日本文理大学 特任教授 北岡哲子さん「伝説の高速水着はなぜ速かったのか」
日本文理大学 特任教授 北岡哲子さん
── 競泳用の水着にはどんな工夫が?

競泳用水着で特に重要な機能は泳ぐ姿勢を保持することです。速く泳ぐためには前に進む力と姿勢を保持する力が必要で、推進力は選手の力次第。でも姿勢を保持するのは水着によってカバーできます。そういう水着が速く泳げると言われています。

一番有名なのは高速水着と呼ばれた「レーザー・レーサー」ですね。北京五輪の時、競泳で金メダルを獲った人の94%がこの水着を着ていたほどでした。ただしレーザー・レーサーは速くなった人もいましたが、変わらない人もいました。当時はその理由が分からなくて不思議がられていたのですが、その後の分析によって「もともと体幹が強い選手はメリットがあまりない」ということが分かっています。

── どうしてレーザー・レーサーはそんなに速かったんですか?

新幹線はどんどん形が変わっていますが、近年は鳥のクチバシのような形をしているのをご覧になったことはないでしょうか。ああいう流線型が一番抵抗が少ないんです。逆にデコボコしていると水の抵抗を強く受けてしまいます。だからその流線型にムリヤリ体を押し込めるという発想で作られたのがレーザー・レーサーでした。

抵抗の少ない形に作られた水着に体を押し込めるため、レーザー・レーサーは脱着に2時間も掛かっていました。最後の方は女子選手が水着を切って脱ぐようなこともあったようです。撥水性の高い紙のような素材を使って水を含まないようにしているため、伸縮性はほとんどありません。そんな「型」に選手の体をはめ込むのがレーザー・レーサーでした。

── それって選手は動きづらくないんですか?

選手の体を3Dスキャンして作るので大丈夫なんです。体の凹凸をできるだけ抑える形にしながら、カッティングやパタンナーでしっかり調整して腕や足の動きを妨げることがないようにします。こうやって作られたレーザー・レーサーは「サーフボードに乗って泳いでいるかのよう」とまで形容されました。

しかしレーザー・レーサーは7〜8万円と高価だったため、経済的な事情で不利になってしまう選手もいました。さらに体幹のしっかりした選手も効果が薄いので相対的に不利になってしまいます。それで現在はレーザー・レーサーのような全身を覆うタイプの水着は禁止されました。ルール変更後は水着によって有利不利ということは特になく、各選手が自分に合った水着を選んでいるようです。
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