ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

読み取り大作戦

2017.08.26

第229話 読み取り大作戦!

ゲストコメント
電気通信大学大学院情報理工学研究科教授 栗原聡さん「人工知能は好き嫌いの感情を持つか」
電気通信大学大学院情報理工学研究科教授 栗原聡さん
── 人工知能は好き嫌いみたいな感情を持ちますか?

好き嫌いというのは、その人に対して対象がストレスを与えるかどうかという問題なので、生き物としての関係の中で生まれるものです。ロボットは我々とは違う構造物ですから、人工知能が発達することとと好き嫌いが生まれるかどうかはまた別の話だと思います。ただし、ロボットは「相手に好かれるようなしゃべり方や行動」はするようにはなります。自分の行動に対する相手の反応を見て、ニコニコしているかしかめっ面をしているかを判別し、ニコニコしている方が良いと判断すれば、そういう行動を選ぶようになるからです。

ですから私は「人工知能は感情が持てるか」という問いかけには「持っている振りはできる」と答えます。「それは本当の感情じゃない」という意見もありますが、僕ら人間だって振りをしているでしょう。「嬉しいから笑顔になる」のも、そういう文化の中で表情を選んでいるんです。「イエス」と意思表示する時に首を縦に振る文化もあれば、首を横に振るのが「イエス」な地域もあります。人間はそんな社会的な信号で感情を表現しているので、ロボットがそれをちゃんと選べるようになったら、それで良いのではないでしょうか。

── でも人間は「ひとりの時に本当の自分が…」みたいな感覚ってありませんか?

ひとりでいる時のシチュエーションが生む感情があって、人間はその感情に合った表情をします。誰かと一緒にいて楽しければ笑顔になるように、ひとりでも楽しければ笑顔になる。それはどちらも環境の影響です。ですからロボットがひとりでニヤニヤしていても、その時の環境が人工知能が学習してきた中で「楽しい」という属性に近いのであれば、決しておかしくありません。さらにそこへ誰かが入ってきたら、環境の変化に応じて人工知能は違う表情を選ぶでしょう。そこは一種のルールで、膨大なルールを適宜使い分けているのは人間も人工知能も変わりません。

昨今、人工知能のディープラーニングが話題になっていますが、基本的に人工知能は何かしらの目的があって開発されるものです。木を切るためにノコギリが作られたように、画像を認識するために人工知能が開発され、その目的を達成するためにディープラーニングという手法が使われています。ですから人工知能がディープラーニングで勝手に動き始めるということはあり得ません。ただし、それは「最初に目的としたことしかできない」ので不便でもあります。そこを何とかしようという研究はとても難しく、なかなか進んでいないというのが現状です。
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