ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

電気

2017.10.28

第238話 電気

ゲストコメント
サイエンスライター 結城千代子さん「電気文明を生んだ天才科学者とは」
サイエンスライター 結城千代子さん
── 電気の利用はいつ頃から発達してきたんですか?

1881年にパリで国際学会が開かれて、電気の標準的なことを決めることになった時、アンペアとか、オームとか、ボルトとか、後にその名前が電気の単位になったような人たちが何人も出てきています。

たとえば、電流を流している導線に方位磁石を近づけると針が動くことに気付いたのがアンペール(アンペア)です。これは電流を流した導線が磁石のように磁界を作り出すから。だから導線を2本並べれば、磁石のように引きつけあったり遠ざかったりします。そんな研究をした彼の功績を讃えて、その名前が電気の単位として残りました。

── どれも電化製品でおなじみの単位ですが、人の名前だったんですね

その中でも特に注目すべきはファラデーという人物です。ファラデーはアンペールが発見した電流と磁石の関係に注目し、電流が流れている導線を磁石のまわりにうまく配置して、クルクルと回すことに成功しました。それこそがモーターの原理になる発明だったんです。これが1821年のことでした。

ファラデーはこの発明をイギリスの王立研究所で発表しました。当時は科学者のみならず貴族やその家族も出席していたので、とある婦人から「そのオモチャは何の役に立つんですか?」という質問があったそうです。それに対してファラデーは「生まれたばかりの赤ん坊が何の役に立ちますか?」と答えました。まさにその赤ん坊は今の世界を創ったと言っても過言ではないと思います。

── たしかに電気で動く機械は基本的にモーターで動いていますよね

実はファラデーはその10年後にもすごく重要な発見をしました。電流によって磁界が生じるのであれば、磁界によって電流が生じるのではないかと逆の発想をしたんです。この現象を電磁誘導と言います。これによってそれまで電池でしか取り出せなかった電気を、磁石とコイルを動かすことで作り出せるようになりました。これが発電機の始まりです。

当時は蒸気機関も発達してきていたので、蒸気の力で発電機を動かせば火力発電。水の流れを使えば水力発電。風の力を使えば風力発電です。こんな大規模な発電所が、ファラデーの発見からわずか50年あまりでどんどん造られていきました。今の私たちが使っている電気は、こうやって誕生したんです。
Profile : http://www.tarojiro.co.jp/author/5187/(太郎次郎社エディタス)
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