ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : 旅・観光

タワー

2017.11.04

第239話 タワー

ゲストコメント
『タワーの文化史』著者、東京大学大学院人文社会系研究科特任准教授 河村英和さん「タワーの歴史を紐解けば……」
『タワーの文化史』著者、東京大学大学院人文社会系研究科特任准教授 河村英和さん
── タワーっていつ頃からあるんですか?

タワーっぽく見えるモノなら先史時代からありました。巨石文明では細長い一枚岩を縦に立てたりしていたんですが、その見た目はまさにタワーです。フランスやイギリスに10m以上の高さのタワーっぽい遺跡が残っていて、それらを「メンヒル」と呼びます。太陽神の信仰において天に近づこうとしたのではないかと考えられていますが、ハッキリしたことは分かっていません。

聖書にも「バベルの塔」が登場しています。計算すると約2500mもの高さなので実在はしていなかったと思いますが、もし実在の高層建築をモデルにしていたとすれば、メソポタミア地方の聖なる塔「ジッグラト」ではないかと言われています。この塔はバビロンにあったのですが、ギリシャ語のバビロンをヘブライ語で言えばバベルですから。

── そんな昔からタワーってあったんですね!

古代ローマ時代には数学者のフィロンが「古代世界の七不思議」を挙げています。不思議と言ってもオカルト的な意味ではなく、古代に実題した実在した巨大建築のことで、その内のひとつ「アレキサンドリアの大灯台」は130m級の大タワーでした。そのデザインはキリスト教の教会で鐘つき塔のモデルとして後世に受け継がれていきます。

12〜15世紀頃にはゴシック建築という様式で教会が建てられ、その尖塔がどんどん高くなっていきました。人類が造ったもっとも高い建築物は長らくクフ王のピラミッド(約150m)だったのですが、イギリスのリンカン大聖堂(約160m)でそれをついに超えたのが14世紀です。ただし高い尖塔は落雷でポキッと折れてしまうことも多く、その中ではフランスのストラスブール大聖堂がかなり長い期間、世界一に君臨していました。

── クフ王のピラミッドを超えるのってそんなに難しかったんですか

本格的にピラミッドの高さを超えるようになったのは19世紀になってからです。19世紀の初頭、ナポレオンがヨーロッパ中で戦争をした時に、各地で愛国心の象徴となったのがゴシック時代の教会でした。たとえばドイツのケルン大聖堂もこの時代に止まっていた建設が再開され、157mの尖塔が造られています。

特にフランスとドイツは高さ競争を繰り広げ、ハンブルグやルーアンなどの教会に高い尖塔を造りました。その競争に決着をつけたのがパリのエッフェル塔です。その高さは300m。それまで各地の教会で150mくらいの塔を造って競争していたのを、一気に2倍にしたのがエッフェル塔でした。
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