ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

リコーダー

2018.01.13

第249話 リコーダー

ゲストコメント
リコーダー奏者 吉澤実さん「リコーダーで美しい音色を奏でるには」
リコーダー奏者 吉澤実さん
── なぜ学校ではリコーダーを教えるのでしょう?

まず、誰でも音が鳴るからです。これがフルートだったら音を出すまでが大変。でもリコーダーなら早い内に完成度の高い音楽体験ができます。それから鼻腔に当てるような音の出し方が歌唱法によく似ているのも利点ですね。1525年に書かれたリコーダーの教本には「歌に学べ」と書いてあるくらいです。笛の母親はきっと歌なんだろうなと思います。

だからフランス、イタリア、ドイツ、イギリス、世界各国でリコーダーの音色が違います。基本的には同じ形をしているんですが、中の構造がちょっとだけ違っていて、自分たちの声に似せてあるんです。フランスは柔らかく、ドイツはハッキリした音で、イタリアは甘い音がします。

── 国によってリコーダーの音が違うとは思いませんでした

名前から違うんです。ドイツでは「ブロック・フレーテ」。これは《歌口にブロックと呼ばれる機構が組み込まれている笛》という意味ですね。それがフランスでは「フリュート・ア・ベック」。こちらは《クチバシの形をした笛》で、ビジュアルから来ています。イタリアの「フラウト・ドルチェ」は《ドルチェのように甘い笛》です。

そして英語圏では「リコーダー」で、日本もそれに倣っています。実はコレ、平成元年に僕が文科省に提案したもので、それまでは「縦笛」と呼ばれていました。英語の綴りは「Recorder」でテープレコーダーと一緒です。本当の発音は「リ」と「レ」の中間なんですが、楽器と機械を区別しやすいよう「リ」を採用しました。

── リコーダーを上手く吹くコツを教えていただけないでしょうか

歌の発声法のように体に共鳴させるのが一番のコツです。リコーダーに息を吹き込む場所のすぐ下に斜めの穴が開いていますよね。エッジと呼ぶのですが、ここに息が当たって音が発生します。そのバックプレッシャー(跳ね返ってきた音)を体に響かせると非常に美しい音色になるんです。そして、これがリコーダー本来の演奏法です。

学校でリコーダーがけたたましいのは、この演奏法を習得できていないからです。リコーダーのエッジはバイオリンやギターにおける弦のようなもので、その音を鼻腔や口腔や咽頭に響かせることではじめてリコーダーの音になります。まさに「ふえはうたう」のが一番のコツです。
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