Program オンエアー情報

Hellosmile Lounge
Personality
小巻亜矢
女性ならではの健康面やメンタル面での悩み、
キャリアや恋愛問題に絡む悩みなど、日曜日の深夜だからこそ、
ちょっと話づらいことも一緒に考えていきます。
小巻亜矢

第69回 オンエアー

[2016.10.30]

『Hellosmile Lounge』は20代、30代の女性に急増している子宮頸がんの予防啓発プロジェクト「ハロースマイル」の情報発信拠点。
女性の健康と笑顔を応援するさまざまなメッセージを、全国38局フルネットでお届けします。
今夜、ハロースマイル・ラウンジを訪れたゲストは、「イクメン・オブ・ザ・イヤー2016」ユージさん。
「ハロースマイル」の小巻亜矢さんがお話を伺います。



【ユージさん プロフィール】
ユージさんはアメリカ人の父と日本人の母を持つ29歳。
2002年にモデルとして芸能活動をスタートし、現在は俳優、タレントとして活躍中です。
またプライベートでは2014年に結婚。現在3人のお子さんを育てるパパでもあります。

(小巻さん)
2002年に芸能活動をスタートということですが、デビューのきっかけを教えて下さい。

(ユージさん)
母が昔モデルをしていて、子供とツーショットの仕事が入った時、せっかくなら、自身の子供と一緒に、という話があって、撮影に参加したのがきっかけで、その後モデルとして事務所に登録したんですが、僕はその頃、やんちゃな盛りで、事務所からオーディションの話がきても、友達とサッカーする方が楽しくて、オーディションに行かなかったり、行ってもそんな態度だから、受からなかったりで、当時はもうやりたくないな、って思っていたんです。
そうしたら、そんな僕を評価してくれる仕事があったんです。
黒沢清監督の『アカルイミライ』という映画のオーディションで、カンヌ国際映画祭(2003年)コンペティション部門にも正式出品されて、出演はオダギリジョーさんや浅野忠信さん。その映画のオーディションに中学2年生の時に受かったんです。僕のやる気のない感じが映画の役にぴったりだと言われまして。そこで初めてモデルじゃなくて、映像の仕事に関わることになって、こんなに楽しい仕事があるんだって、やる気が出ました。

僕は子供扱いってほど子供じゃないけれど、大人でもないから、オダギリジョーさんや浅野忠信さんが凄く可愛がってくれて、撮影の合間に遊んでくれたりもして、それが凄く楽しくて…。でも二人は本番になると、急に顔つきが変わって、与えられた役、求められているものの表現に集中して…。それが凄く格好良かったんです。
二人からは相当な刺激を受けました。

(小巻さん)
仕事をしている格好いい大人をみて、真剣スイッチが入り始めた頃ですか?

(ユージさん)
入り始めたんですけれど、まだヤンチャな頃だったので、葛藤もあって…。
仕事の現場に行けば楽しいんですけれど、離れると「行きたくないなぁ」って気持ちがあって、不安定な頃でした。

(小巻さん)
今は俳優やタレントのお仕事が忙しいユージさんですが、ご自身のケアや健康管理、美しいスタイルの維持はどうされていらっしゃるんでしょうか。

(ユージさん)
特に気を付けていることはないんですけれど、趣味が筋トレなので、その趣味に向かっているうちに、勝手に健康的な食事になってしまったんです。
無駄なものを省いて、体が求めている栄養素を摂取するようになりました。
お酒やお菓子もほとんど摂らないですね。

(小巻さん)
筋トレはご自宅でなさるんでしょうか。

(ユージさん)
ジムに通っています。でも、ジムに行くと、その時間、子供たちの世話を(奥さんに)してもらうことになってしまうので、子供達が寝ている間に行くっていうルールにしているんです。 
最近のうちの子たちのパターンは朝9時くらいに起きるので、朝7時にジムに着いて、1時間くらいトレーニングして、9時前には家に帰るようにしています。

(小巻さん)
ストイックですね。体調はどうですか?

(ユージさん)
もう絶好調です!食事や栄養のことも、学び出すと面白くて。
炭水化物は玄米かオートミールで摂るようになりました。GI値が低いんですよね。

(小巻さん)
GI値って?

(ユージさん)
炭水化物が分解され、糖に変わるまでのスピードを現した数値が「GI値(グリセミック指数)」です。 白米はエネルギー源としては優秀なんですが、糖の吸収がめちゃくちゃ速いから血糖値がすぐに上がってしまったりします。玄米やオートミールの糖の吸収はゆっくりなんです。

(小巻さん)
体が元気だとメンタル面も健やかでいられるものでしょうか。

(ユージさん)
僕の場合はやりたい事をやれているっていうメンタル面の元気でしょうか。運動しなくちゃ元気になれないか、っていうと、そうではない気がします。
自分にとって楽しいこと、僕の場合はそれがトレーニングだから、それをすることによって欲が満たされるんです。楽しい事が食べる事という人の場合は、それが健康的かどうかはさておき、精神的には食べる事で満たされるから、たまには食べる事も大事だと思います。

(小巻さん)
ご家族ができて、自身の健康の意識も変わりましたか?

(ユージさん)
一人暮らしをしていた時とは違って、今は子供達もいて大きな責任があって、僕の体はもう僕一人の体じゃない、みんなの体になっているから、風邪を引かないようにとか、定期的に検査を受けるようにとか、そういうことも分かってきました。

(小巻さん)
リスナーのみなさんも是非、検診に行って下さいね。
ユージさん、2週間に渡ってご出演、ありがとうございました。


M   夜空のムコウ_  /   スガシカオ    
    
M   No One_     /  Alicia Keys       

M   When I Was Your Man /  _Bruno Mars     

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第68回 オンエアー

[2016.10.23]

『Hellosmile Lounge』は20代、30代の女性に急増している子宮頸がんの予防啓発プロジェクト「ハロースマイル」の情報発信拠点。
女性の健康と笑顔を応援するさまざまなメッセージを、全国38局フルネットでお届けします。
今夜、ハロースマイル・ラウンジを訪れたゲストは、イクメン・オブ・ザ・イヤー2016を受賞したばかりのタレントで俳優のユージさん。
「ハロースマイル」の小巻亜矢さんがお話を伺います。



【ユージさん プロフィール】
ユージさんはアメリカ人の父と日本人の母を持つ29歳。
2002年にモデルとして芸能活動をスタートし、現在は俳優、タレントとして活躍中です。
またプライベートでは2014年に結婚。現在3人のお子さんを育てるパパでもあります。


(小巻さん)
「イクメン・オブ・ザ・イヤー2016」を受賞、おめでとうございます!

(ユージさん)
10月19日、「10(トウサン)、19(イクジ)の日」に受賞しました!
今まではタレントのJOY君とよく比較されていて、二人ともチャラいイメージを持たれてきたんですが、そこから想像もつかないような…。
先日は「ベスト・ファザー賞」を芸能部門最年少でいただきまして、今度は「イクメン・オブ・ザ・イヤー」を受賞。ありがたいですね。でも、そういうものを意識してきたわけじゃなくて、正直、3人いると育児に携わざるを得ないんですよね。

(小巻さん)
どんなことをされていらっしゃるんでしょうか。

(ユージさん)
上の子は中学一年生だから、あまり手はかからないんですが、思春期にさしかかっているので、細かい配慮や彼の意見を尊重してあげなくちゃいけない、っていう難しさがあります。でも僕が母親にいっぱい迷惑をかけてきたので、それが活きています。思春期の男の子の気持ちもなんとなく分かりますし…。
下の娘たちは2歳と1歳で二人ともまだおむつ。だからおむつ替えもしますし、下の子はまだミルクを飲むので哺乳瓶を洗ったり、ミルクを作ったり。下の子はまだ夜中、3時か4時くらいに一回起きるので、その時、ミルクをあげるのは僕の仕事です。
子供たちの世話は体力があればできるかもしれないけれど、それだけじゃ生活はできない。だから最初は僕が外で働くから妻に家庭を守って欲しいってお願いしました。帰ったら可能な限り、育児はバトンタッチするんですけど。

(小巻さん)
今、何気なくおっしゃいましたけれど、多くの男性が「僕は仕事しているから、君は家庭を守って当たり前」という中、「僕が仕事は頑張るから家庭は守って欲しいとお願いした」って、大切な感覚ですよね。

(ユージさん)
僕も最初はそうでしたけれど、いざ、育児をしてみた時、これは僕の仕事より全然大変だぞ、って感じちゃったんですよね。僕が仕事をしている、妻が育児をしている、でも全然イーブンじゃない。しかも一人の育児でもそう思ったのに3人分の育児だったら、さらにイーブンじゃないですよね。だから、帰ったらできるだけ手伝わなくちゃいけないな、って思っちゃったんです。
それで妻がハッピーになれるなら、それ以上望むことはないですね。例えば妻に育児を全部まかせたら、自分は仕事に集中できて楽かもしれないですけれど、妻の機嫌が悪かったら、果たしてそっちの方が楽なのかというと、僕はそうではないんです。僕の体力が消耗していても妻がハッピーな方が気持ち的には楽なんです。

(小巻さん)
奥様の笑顔って大切ですね。

(ユージさん)
大切ですよ。子供たちがいる前に妻に出会っているわけですからね。 

(小巻さん)
名言ですね。  
今は子育てもされていらっしゃいますが、ヤンチャな時代もあったそうですね。

(ユージさん)
僕は5歳で日本に来たんですけれど、両親は離婚していて、父はアメリカにいて、中学生、高校生のころは母とぶつかることもたくさんあったし、ヤンチャな時代だったかもしれません。

(小巻さん)
お母さまを泣かせたこととか、お母さまに言われてグッときた言葉はありますか。

(ユージさん)
泣かせたこともあるし、僕が泣いたこともいっぱいありますね。
母とのルールはかたっぱしから破っていたし、「大人なんて…」って思っていました。僕は16歳から工事現場などで働くようになって、母と喧嘩して17歳でもう一緒に住んでいなかったんです。
でもある日、母の知り合いからアメリカ行きの航空チケットをもらったんです。その時、僕は仕事のこととか、プライベートのこととか、このままでいいのかなぁ、とか悩んでいて、ただでアメリカ行けるのなら、行ってみようって気持ちになったんです。

で、一人旅のつもりだったんですけど、アメリカで空港に降りたら、「ユージ!」って言いながら、体の大きな外国人が僕に近づいてきて、顔が僕そっくりなんですよ。絶対、父親だな、って思いました。
それで、「泊るところを決めていないんなら家に来いよ。」って言われて、
ずっと会っていなかったけれど、父親だから興味があっていくことにしたんです。それで、そこから一緒に暮らすことになりました。
一緒に食事したりジムに通ったり、男二人の生活が始まって、父のアメリカの家族にも会わせてくれて…。
その時、「僕って家族がいっぱいいるんだな」ってことに気付いたんです。
日本では母一人、子一人で、ずっと暮らしてきて、ぶつかることばっかりで、母のことを好きじゃないって思っている時期もたくさんあって…。
でも、僕一人じゃないってことに気づいたんですね。
お父さんもいるし、おばあちゃんもいるし、おばさんもいるし、従兄弟もいっぱい、いるじゃん、って。
それで、みんな僕のこと知っていて、知らないのは僕だけで…。
みんな家族だと思ってハグしてくれて…。
その時、母もそういう感じで僕と向き合ってくれていたのに、僕が勝手にシャッターを閉めていただけだったんだなって、気づきました。
母はずっと、心を開いてくれていて、そのためにぶつかってきてくれててたんだな、ってことも分かりました。

それでアメリカで一年過ごして、反省して日本に帰って母に謝ろうと思った時、最後に父が言ったんです。
「実はこのアメリカの旅は全部、お前のお母さんが仕組んだことで、航空チケットを用意したのもお母さんだし、この一年間、俺がユージのご飯や洋服代を払っていたけど、本当は日本からお母さんがお前のためにお金を送ってくれていたんだよ。でも、お母さんからって言ったらお前が受け取らないだろうから、俺からってことにしてたけど…。本当は全部、毎日、お母さんとやりとりしてたんだよ。」
それをきいた時、改めてお母さんはずっと俺のことを想ってくれていたんだなって、本当に今は感謝しかないです。
その母があったからこそ、今、僕は自分の子供たちにその教育を反映できているんだと思うんです。嫌なことがあっても、子供の意見を最後まで聞きたいし、ぶつかることがあってもいいと思っているし、どこまでいっても家族なんだって、ことは心に刻んでいます。

(小巻さん)
本当に素敵で、大きなお母さまですね。
今夜はお話、ありがとうございました。来週もよろしくお願いします。


M  After The Fall    /  Norah Jones 

M  I'm Yours      /   Jason Mraz_

M  LIFE IS BEAUTIFUL  /   平井大  
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第67回 オンエアー

[2016.10.16]

『Hellosmile Lounge』は20代、30代の女性に急増している子宮頸がんの予防啓発プロジェクト「ハロースマイル」の情報発信拠点。
女性の健康と笑顔を応援するさまざまなメッセージを、全国38局フルネットでお届けします。
今夜、ハロースマイル・ラウンジを訪れたゲストは、タレントで女優のサヘル・ローズさん。「ハロースマイル」の小巻亜矢さんがお話を伺います。



【サヘル・ローズさん プロフィール】
サヘル・ローズさんは中東、イランの出身。
8歳の時に養母とともに来日。高校時代から芸能活動を始め、現在は情報番組のキャスターやリポーター、また女優としても幅広く活躍中。

(小巻さん)
サヘルさんは国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)の「すべての子どもに家庭を」キャンペーンの親善大使を務めていらっしゃいますが、これはどんな活動なんでしょうか。

(サヘルさん)
日本では約4万人近い子供達が社会的養護の下で生活しているんです。つまり、虐待や貧困を理由に、実親と暮らせない子供たちが4万人近くいる、ということなんですが、そういう子たちを社会全体でサポートして、家庭的な環境で子どもたちを育てよう、という活動です。養子縁組をもっと明確化して、血のつながりはなくても、心と心で他者とつながること、そういう家族を作っていくことが、もっとできたらいいなと思っています。

(小巻さん)
里親支援のような活動でしょうか。  

(サヘルさん)
はい。仕事やヒューマン・ライツ・ウォッチを通して感じることは、みんな、何かをしたい…。例えば、震災があって、本当は現地に行って何かをしたい。でも、自分に何ができるんだろうか…って思ってしまっている方も多いんじゃないかと思うのですが、私が自分を通して感じたことは、背伸びをしなくていい、それぞれにできる事をすればいい、という事です。自分ができる事なら、大きい小さいは関係ないし、他人の評価も関係ないから、自信を持って「私はこれができます。」って、提示すればいいと思うんです。
そこで繋がるものもあれば、繋がらないものもあるかもしれないけれど、それはたまたま繋がらなかっただけ。自分が悪いわけじゃなくて、タイミングが合わなかっただけなんです。

(小巻さん)
何かしたいと思っていても、何ができるんだろう、逆に迷惑じゃないだろうか…、と足がすくんでしまっている方たちもいるかもしれませんが、あまり躊躇しないで、一歩踏み出す。例えば、「話をきく」とか「掃除をする」とか、できることからすればいいんですね。

(サヘルさん)
何より無理をしないことが大事です。そして、明確にビジョンを持つこと。
この1年で何をやりたいか、1−10までのリストを作って、カレンダーや手帳に書くこともいいと思います。
人は目に入るものはやるんですよね。そして、達成した時に線を引く。10個あって、2個達成しただけでも、嬉しいものですよ。数じゃないんです。
一歩一歩でいいと思うんです。

私が関わっている日本の児童養護施設では、会いに行くだけで子供達が笑顔で「お姉ちゃんが来てくれた!」って、喜んでくれます。
今の私は大きなことはできなくても、その子たちが「ちょっと寄りかかりたい」、と思った時に寄りかかれる柱みたいな存在になりたいです。
そして、将来的には「サヘルの家」を作りたいんです。一人の子の親にはなれないので、多くの子の親になりたいんです。何故かというと、(自分が孤児だった時、里親に)選ばれなかった時の苦しみや悲しみを知っているからなんです。何をされたら嬉しいのか、何をされたら本当は嫌なのかを知っている私が、施設ではなく、子供達が「お家に帰ってきた!」と感じられるような「家」を作りたいんです。それが私の将来の大きな大きな夢です。
 
(小巻さん)
心から応援したいです。

(サヘルさん)
ありがとうございます。ここまでこられたのは日本に来て、日本の方々に支えて戴いたおかげです。こちらこそ、いつも日本に感謝しています。このスタジオに母(養母)はいませんが、いつも母と二人で「ありがとうございます。」って思っています。

(小巻さん)
「サヘルの家」はいつ頃を目指していらっしゃるのでしょうか。

(サヘルさん)
今でもできないことはないのですけれど、支援で大切な事は持続する事。
2〜3年で「もう無理です。」というわけにはいかないですから、自分がまず、名前を知ってもらう事と同時に、運営をまかなえる基盤を作るにはあと、30年は必要ではないかと思っています。だから60歳になった時に「サヘルの家」を建てることを目標にしています。 

そのためには引かれたレールの上を歩くのではなく、自分でレールを作っていかなくてはならないと思っています。
これは、今、お世話になっている事務所の女性社長の著書にある言葉なんですけれど、この教えを切っ掛けで考えるようになりました。
自分が作っているレールは途中で終わってしまうかもしれないけれど、
今、日本で私と同じように外国籍で表現者になりたいと思っている子供達や
準外国人の方々が歩ける道は、表現の世界ではまだ多くはなく、門は狭すぎるので、私が道を作っていくことで、少しでも門が広がっていたらいいな、って思っています。
そしてもう一つは、今、施設でテレビを見ている子供達がテレビの画面を通して私を見ることで、「自分たちも頑張れば、ちゃんと社会に認めてもらうことができる。」「生きていて良かった。」「自分の個性を殺さなくていいんだ」 って、目標になれればいい、と思っています。
だから、(先週お話した)「甘えられない」のはそこかもしれません。(笑)
いい意味で背負っているものがいくつかあるので…。

(小巻さん)
美しき開拓者ですね。 

(サヘルさん)
でも私は弱いままです。ただ自分に誇れることは「弱さを長所に変えたこと」です。

(小巻さん)
ご自身の弱さを認められる強さがありますね。

(サヘルさん)
今、強くならなければいけない、とか、明るくなければいけない、というような風潮があって、そうでない人達の居場所がないように感じますが、皆が光ではないんです。光ることができるのは闇を知っているからだと思うし、暗闇があるから初めて光が明確になるんだと思います。だから自分の弱さを認めてあげること、そういう自分と向かい合う事で、その先が見えると思います。

(小巻さん)
自分を否定しなくてもいい、いつも強がらなくていいよ、って事ですね。
ありがとうございました。



【オンエア―曲リスト】
M 明日への手紙    / 手嶌 葵
M  Put Your Records  On /_Corinne Bailey Rae
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第66回 オンエアー

[2016.10.09]

『Hellosmile Lounge』は20代、30代の女性に急増している子宮頸がんの予防啓発プロジェクト「ハロースマイル」の情報発信拠点。
女性の健康と笑顔を応援するさまざまなメッセージを、全国38局フルネットでお届けします。
今夜、ハロースマイル・ラウンジを訪れたゲストは、タレントで女優のサヘル・ローズさん。「ハロースマイル」の小巻亜矢さんがお話を伺います。



【サヘル・ローズさん プロフィール】
サヘル・ローズさんは中東、イランの出身。
8歳の時に養母とともに来日して、高校時代から芸能活動を始め、現在は情報番組のキャスターやリポーター、また女優としても幅広く活躍中です。

(小巻さん)
サヘルさんの美しさの秘訣を教えていただけるでしょうか。気を付けていることやパワーフードなどはあるんでしょうか。
 
(サヘル) 
特にサプリを取り入れているなどということはなくて、野菜が大好き。お魚が大好きなんです。基本的には一日に1.5食。朝、起きて、さ湯を飲んで、コーヒーとバナナでスイッチが入れて、その後、仕事中は食事をとらないようにしています。仕事が夜の11時、12時を回ったり、どんなに遅くなっても、ご飯を食べるのは仕事が終わってからなんです。

(小巻さん)
お腹がすきませんか?  

(サヘルさん)
それが集中している時はすかないんです。どうしてもお腹がすいた時はバナナ。
だから最近、現場に行くとバナナがひと房、置いてあったりするんです。(笑)
元々は3食、食べていたんですけれど、インドに1週間ほど一人旅をした時に、日本に戻って来て、「私達って恵まれすぎているな」と痛感したんです。
蛇口をひねれば綺麗な水が出るし、お腹がすいたらすぐに、ご飯を食べてしまうけれど、地球の裏側では、一口一口を有難く食べている人たちがいて、自分は食べ過ぎているんじゃないかと…。それでたどり着いたのが、1.5食だったんです。

(小巻さん) 
体調はどうですか?

(サヘルさん)
すこぶるいいです。まず、神経がすごく研ぎ澄まされます。それで、見えなかったものが…、あ、お化けとかじゃなくて、人の空気だったり、空間をちゃんと感じられるようになったんです。 

(小巻さん)
感覚が研ぎ澄まされていくんですね。

(サヘルさん)
そうなんです。だからいつも、腹八分目が丁度いいなって感じています。
あとは笑っていることです。なるべく笑っていたい。例えば、ちょっと悲しかったとしても、口角を上げているだけで、気持ちが内側からハッピーになってくるんです。自分が悲しい表情をしていると、世の中の色がどうしても、暗く見えてくるんです。でも、自分が口角を上げた瞬間に、自然と周りに笑顔が伝染するんですよね。笑っている事が回りを明るくする。その光景を見ると、また自分が元気になっている…。美しさとか人の歓びって、自分からだけじゃなくて、人に何かを与えて、それが返ってきた時に自分の栄養になるんですよね。

(小巻さん)
なるほど。 自分の笑顔から始まって笑顔が循環することが、サヘルさんのエネルギー源になっているということですね。ハロースマイルにぴったりのメッセージですね。この子宮けい癌の予防啓発プロジェクトの名前は、本当に笑顔って大切、と思って、「ハロースマイル」にしたんです。

(サヘルさん)
カンボジアに行った時もそうだったんですけれど、苦しみを知っている人たちが無邪気に笑っているんです。笑っていて、みんな希望を持っているんです。だからと言って、我慢をして下さい、と言っているわけではなくて、笑う時はとことん笑って、泣きたい時はとことん泣いて、怒りたい時はとことん怒って…という風に、私は喜怒哀楽をちゃんと持っていて欲しいと思うんです。
喜怒哀楽を持っている人ほどキラキラしていて…、
そういう方々って、素直に生きていらっしゃると思うんです。 
だから、素直に生きて欲しいと思います。人生は一回きり。他人の為に生きる前に、まず自分の為に生きて欲しい。自分の為に生きることができて、初めて他人の為に生きられると思うので、自分の地盤を造って、地に足をつけて生きて欲しいと思います。

(小巻さん)
(先週、お話をうかがって、)サヘルさんは本当の意味の「感謝」をご存知だと思いましたし、他人の笑顔や自分のエネルギー源など、上手にご自身と向かい合っていると感じたのですけれど、自分を甘やかすことはあるのでしょうか。

(サヘルさん)
甘やかす…?

(小巻さん)
どちらかというと、サヘルさんはご自分に厳しいじゃないですか。

(サヘルさん)
はい…。

(小巻さん)
「たまには、いいか」、みたいな事ってありますか?

(サヘルさん)
ええー!?「たまには、いいか」…! ええ、あるかなぁ、どうなんでしょう。

(小巻さん)
「これくらいでいいか。」とか、「サボっちゃおう。」とか…。

(サヘルさん)
ええー!? でも、自分で「ないです」、っていうのも、おかしいですよね…。

(小巻さん)
そんなことないですよ。ないかもしれないですよ。

(サヘルさん)
う〜ん、どうしましょう…。周りからは「自分に厳しすぎる」ってずっと、言われているんです。 

(小巻さん)
そう感じました。

(サヘルさん)
もしかしたら…、ないかもしれないです。自分を追い込むタイプなので。

(小巻さん)
では、自分にご褒美をあげよう、という感覚はあまりないのでしょうか?

(サヘルさん)
それが旅です!自分へのご褒美が一年に一回の旅です。

(小巻さん)
最近ではどちらへいらっしゃいましたか?

(サヘルさん)
カンボジアとアメリカです。途上国と先進国を交互に行くことによって、お互いに何が足りていて、何が足りていないのか、旅をしながら学びなさい、という事が母の教えなんです。

(小巻さん)
先進国で学びとること、途上国に行って、見聞きして心に刻むこと…。それぞれ、あるんでしょうね。実際に見聞きしていらっしゃるから言葉に説得力がありますね。それに行動力がありますね。

(サヘルさん)
ありがとうございます。でも、立ち止まることもあります。立ち止まって、息を吸って、休む時も必要です。歩きっぱなしは無理なので、「疲れた!」って思って立ち止まることもあります。

(小巻さん)
ちょっと、安心しました。 「立ち止まったらいけない」って思っていらっしゃる頑張り屋さんもたくさん、いると思うのですけれど、「立ち止まる」っていう事を「している」ってことなんですよね。

(サヘルさん)
そうなんです。立ち止まった時に見える景色って、また変わるんですよね。
その時に見落としていた事、気付かなかった事が見えることもあるから、たまにはちゃんと休んで欲しいと思います。


(小巻さん)
さて、このハロースマイルというプロジェクトは、今、20代、30代の女性に増えている子宮けい癌の予防啓発を目的とした活動なんですけれど、
サヘルさんは子宮けい癌の検診を受けたことがありますか?

(サヘルさん)
もちろんです。母と一緒に受けました。

(小巻さん)
若い世代が癌とか検診を自分事として考えることにギャップがあるようで、
この活動を始めてから、婦人科に行くことや、子宮けい癌という名前から検診に行くことを恥ずかしい、と思っていらっしゃる方が多い、という事を感じました。サヘルさんのようなオピニオンリーダーというか、ロールモデルとなる方が検診を受けていらっしゃると、とても心強いです。

(サヘルさん)
ちゃんと検診に行って、自分の体を理解してあげないと、やりたい事もやれなくなってしまいますし、家族を思うと、検診は大切だと思います。

(小巻さん)
このハロースマイルというプロジェクトは「あなたとあなたの大切な人の笑顔のために」というサブタイトルを付けさせていただいているのですが、
サヘルさんにとって「大切な人の笑顔」というと…、
お母様の笑顔が思い浮かぶのでしょうか。


(サヘルさん)
はい。彼女は常に笑っていて欲しいし、幸せにしたいです。私は彼女から幸せをもらったので、今度は恩返しをしたいです。母は厳しい人でこの仕事で褒めてもらった事がないんですけれど…

(小巻さん)
そうですか…?

(サヘルさん)
あ、この間の舞台で初めて褒めてもらいました。今まで、舞台の初日は必ず来てもらっているんですけれど、家に帰るとダメ出しのオンパレードで、喧嘩になっちゃうんです。それで私が「こんなに一か月も頑張ったのに…」って泣いちゃって、母が「言うんじゃなかった」って言って、二人で喧嘩しちゃうのがこれまでのパターンだったんですけれど…。
この間の舞台では母が「ここまで育てて良かった。今回はもう何も言う事はない」って泣いていて…、嬉しかったです。 
 
(小巻さん)
その時の事を想い出しているサヘルさん、本当に嬉しそうですね。
そんなサヘルさん、落ち込んだりすることはあるのでしょうか。

(サヘルさん)
すごくあります。すごく明るく見られがちなんですけれど、それは、関わった人を明るくしたい気持ちからで、本当はとってもネガティブなんです。
でも、「今、こうして落ち込めている、っていう事は、伸びるんだろうな」って…。

(小巻さん)
まだ「伸びしろ」があるっていうことですね。

(サヘルさん)
そうなんです。落ち込んで悔しいって思うことは、まだ私、学べることが沢山ある。心が痛いってことは、私、ちゃんと感じられている、ってこと。
人間として五感をちゃんとフルに使えていることなんだ、って。 

(小巻さん)
ラジオを聴いて下さっている方の中にも、頑張り屋さんで、自分にダメ出しをしてしまう、っていう女性がいっぱいいるんじゃないかと思うので、今のサヘルさんの言葉はとてもいいメッセージだと思いますが、具体的に何かする仕組みはあるのでしょうか。

(サヘルさん)
私は空を見るとか…、お恥ずかしながら、失敗した時は夜、公園に行って、ブランコに乗って、ひたすら漕いで泣いています。
でも、みなさんに言いたいのは、泣いて欲しいんです。大人になると泣いちゃいけないのかな、とか、これ、言っちゃいけないのかな…が、日常になっていて、溜まっていると思うんです。でも、一人になった時、泣いて、叫んでいいと思うんです。泣いて、泣いて…。泣きたいのは自分の中の人間が泣きたいから。だからその自分を否定しないで、自分を大切にして欲しいんです。

(小巻さん)
「自分を大切にすること」、そして「自分の大切な人のために、もっと自分を大切にして欲しい」、という事が、まさにハロースマイルが伝えたいメッセージなんです。サヘルさんがズバリ、伝えて下さいました。
ありがとうございます。まだまだ聞きたい事がたくさんありますが、今週はここまで、ということで、来週も宜しくお願いします。 

【オンエア―曲リスト】
M 人魚  /  宇多田ヒカル
M あなたにスマイル:)   /  MISIA
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第65回 オンエアー

[2016.10.02]

『Hellosmile Lounge』は子宮頸がんの予防啓発プロジェクト「ハロースマイル」の情報発信拠点。
女性の健康と笑顔を応援するさまざまな情報を、全国38局フルネットでお届けします。
今夜、ハロースマイル・ラウンジを訪れたゲストは、タレントで女優のサヘル・ローズさん。「ハロースマイル」の小巻亜矢さんが話を伺います。



【サヘル・ローズさん プロフィール】
サヘル・ローズさんは中東、イランの出身。
8歳の時に養母とともに来日して、高校時代から芸能活動を始め、現在は情報番組のキャスターやリポーター、また女優としても幅広く活躍中です。

(小巻さん)
8歳の時にイランから来日されたそうですが、来日されたばかり頃はいろいろと、ご苦労をされたのではないでしょうか・・・。

(サヘル)
7歳まではイランの児童養護施設で生活をしていて、現在の母、養母なんですけれど、彼女と出会ってやっと新しい暮らしが始まったところで、8歳になって、今度は国が変わってしまって、コミュニケーションをどうやってとっていいのか、分からなくて・・・。
でも救われたのは、学校の校長先生が日本語を教えて下さったんです。

(小巻さん)
だから、とても美しい日本語なんですね。先ほどからスタッフ一同、サヘルさんの美しい日本語にすっかり魅了されていました。

(サヘル)
校長先生が時間のない中、カタカナドリルやひらがなドリルを買ってきて下さって、一対一で、校長室で丁寧に日本語を教えて下さったんです。時々、お散歩にも連れ出して下さって、(実際の風景や物を見ながら)「これは、こういうことなんだよ。」とか「これは、こういう意味なんだよ。」って、丁寧に教えて下さって・・・。おかげで日本語を学ぶことができたんです。
まずは校長先生に感謝していますし、それから給食のおばちゃんにも感謝しています。一時期、家を出なくてはならなくなって・・・。公園で二週間ほど野宿をする形になってしまった時に、給食のおばちゃんが救って下さったんです。

(小巻さん)
どんなことをして下さったんですか。

(サヘル)
公園で生活をしていた時に、自分の家に私と母を連れて行って、ご飯を食べさせて下さったんです。それが一日だけじゃなくて、一ヶ月以上、面倒を見て下さって・・・。ビザを取るためには弁護士と保証人が必要だったんですが、そのどちらも給食のおばちゃんが世話をして下さったんです。

(小巻さん)
保証人になるって、すごく勇気がいることですよね。

(サヘル)
会って間もない、国も違う、言葉もままならない私たち親子を信じる・・・。今の世の中、そういうことって難しいですよね。でも信じて下さって、保証人にもなって下さったんです。そして、母の仕事もタウンページを見ながら、一軒一軒、電話をかけて、ペルシャ語が活かせる仕事を探して下さいました。

(小巻さん)
給食のおばちゃんに、どうして私たちを助けてくれたのか、うかがったことはありますか?

(サヘル)
あります、あります。「目の前で困っている人がいたら、手を差し伸べるのが当たり前でしょ。」って言われました。彼女もシングルマザーで、母を見た時に「放っておけない」、って思ったのかもしれません。

私の母も曾祖母も似ているんです。「目の前で困っている人がいたら、必ずその人の手を握ってあげて」、っていう女性なんです。
私は母に引き取ってもらって、こうして多くの人に救われたんです。「今度は私が大人になった時に、同じように施設から子供を救える、そういう人になりなさい」って、母と約束しているんです。私の母は私にとって、母であり、父親であり、友達でもあり、なんでしょう・・・、 いい意味で「神様」なんです。

(サヘル)
中学3年間はいじめにあっていたのですけれど、母の前では母が安心するように、元気なサヘル像を作っていたんです。でも本当の私は「助けて、苦しいの・・・」って、誰かに言いたかったのですけれど、誰にも言えなくて・・・。そうすると、苦しみの水がコップから溢れてしまって・・・。自ら命を絶とうとしてしまったことがあったんです。でも、その日、普段は忙しい母がたまたま家にいて、止めてくれて・・・。
その時、「母ともう、会えないかもしれない」、って改めて母を目の前にして考えたら、私はこの人に引き取ってもらって、救ってもらって、こんなにも苦労して、ここまで私を育ててくれた彼女に、一度も「ありがとう」って言ってなかったことに気づいたんです。「この人に恩返しをしたい、この人のために生きたい。この人は私のために生きた、今度は私が誰かのために生きなきゃ」、って。
そこから、もう一回、なんでしょう・・・、生きる力がみなぎってきたんです。
今はみなさんに、私という人間を通して、「生きている」ということが、どれだけ有難いことか・・・、そして、人は誰しも生かされている」ことを、今、生きているこの瞬間をみんなが大切にしてくれたらいいなって、思えるんです。

(小巻さん)
サヘルさんの熱量、エネルギーの強さが伝わってきます。
来週もよろしくお願いします。


【オンエア―曲リスト】
M INDO      /  Da Lata 
M So in love    /  Curis Mayfield
M Smile Like That / Esperanza
M Feel Like Makin’ Love / Marlena Shaw
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