子宮頸がんに関するQ&A 監修:安達知子 総合母子保健センター愛育病院 産婦人科部長/東京女子医科大学医学部客員教授 医学博士

ハロースマイルではワクチンの推奨はしていませんが、子宮頸がんに関する情報としてワクチンについてのQ&Aを掲載しています。

ワクチンを接種すれば検診は必要ないですか?

ワクチンで子宮頸がんの原因の多くを占めるHPV 16型とHPV 18型の感染を防ぐことができますが、このワクチンは全ての発がん性HPVの感染を防ぐことができるわけではありません。子宮頸がんを完全に防ぐためには、子宮頸がんワクチンの接種だけではなく、定期的に子宮がん検診を受けることが大切です。ワクチン接種後も、1〜2年に1度は子宮がん検診を受けるようにしましょう。

ワクチンの副作用はありますか?

一般的なワクチン同様、接種した後には、注射した部分が痛んだり、痒みを感じることがあります。また、注射をした部分が赤く腫れたりすることがあります。全身的な副作用としては、疲労感や頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などがあらわれることがあります。
なお重い副作用として、まれにショックまたはアナフィラキシー様症状を含むアレルギー反応、血管浮腫が認められることがあります。

ワクチンを受けることによって逆にウイルスに感染して、その結果、子宮頸がんになることはないですか?

このワクチンを接種したために、HPVに感染することはありません。 このワクチンの成分には、ウイルス遺伝子を取り除いた外側の殻だけを人工的に作ったものを使っています。見た目はウイルスにそっくりですが、中は空っぽなので、ワクチンを接種しても子宮頸がんになることはありません。

ワクチンで子宮頸がんやその前の段階を治すことはできないですか?

このワクチンは、すでに今感染しているHPVを排除したり、すでに起こっている子宮頸部の前がん病変やがん細胞を治す効果はなく、あくまで接種後のHPV感染を防ぐものです。

ワクチンは何回打つのですか?

ワクチンは半年間の間に3回(1回目、2回目:1〜2ヶ月後(ワクチンの種類により異なります)、3回目:6ヶ月後)、腕の筋肉に注射します。

ワクチンは誰でも受けられますか?

ワクチンは9歳、もしくは10歳以上の女性から接種可能です(ワクチンの種類により異なります)。
ただし下記に該当する場合は接種ができません。
(1) 明らかに発熱がある
(2) 重篤な急性疾患にかかっている
(3) このワクチンの成分に対して過敏症を示したことがある
(4) 医師がワクチンを接種すべきではないと判断した場合

また、妊婦又は妊娠している可能性のある女性の接種は妊娠終了まで延期する、また接種期間の途中で妊娠した際には、その後の接種は見合わせることとされています。

ワクチン接種にはいくらかかりますか?

基本的に、中学1年生〜高校1年生の女性に対するワクチン接種は、公費助成の対象となっています。詳細は各市区町村にお問い合わせください。

年齢によってワクチンの効果はかわりますか?

10-15歳でワクチンを接種すると、20歳代で接種するよりもはるかに高い抗体が得られ、予防効果は高いです。

外国でのワクチン接種状況はどうですか?

国によってもやや異なりますが、オーストラリア、西欧、北米などで、11-14歳を優先として全額公費負担、あるいは一部公費負担で予防ワクチン接種が行われています。また、この年齢を過ぎても、20歳代半ばくらいまで、ワクチン接種を国で推奨しています。

ワクチンの効果はどれくらい続きますか?

世界的に、まだ接種されて6-7年というところですので、効果の持続は推定に過ぎませんが、20年位予防効果があるのではないかといわれています。