Program オンエアー情報

Hellosmile Lounge
Personality
小巻亜矢
女性ならではの健康面やメンタル面での悩み、
キャリアや恋愛問題に絡む悩みなど、日曜日の深夜だからこそ、
ちょっと話づらいことも一緒に考えていきます。
小巻亜矢

第82回 オンエアー

[2017.01.29]

『Hellosmile Lounge』は20代、30代の女性に増えている子宮頸がんの予防啓発プロジェクト「ハロースマイル」の情報発信拠点。
女性の健康と笑顔を応援するさまざまなメッセージを、全国38局フルネットでお届けします。
今夜、ハロースマイル・ラウンジを訪れたゲストは元・おニャン子クラブのメンバーで女優・タレントの生稲晃子さんです。
「ハロースマイル」の小巻亜矢さんがお話を伺います。



(小巻さん)
今夜のゲストは生稲晃子さんです。2011年に乳がんが見つかり、5度の手術をされたことを先週うかがいました。今、生稲さんが健康に関して気を付けていること、していることはありますか?


(生稲晃子さん)
実は全然、やっていないんです。好きな時に好きなものを食べていて、夜中でも平気で食べていますし、カップラーメンも肉もたっぷり食べています。
気を付ける、ってほどでもないですが、「笑っていること」、これはしています。
サプリメントをのまなくちゃとか、これを食べなくちゃ…、という事を決めると ストレスに感じるタイプなので、そういう事は敢えてやめました。 
それより、毎日、ベラベラ喋って、へらへら笑って…、それが免疫力をアップさせると思っています。しかもお金もかからない。

(小巻さん)
食べる!笑う!しゃべる!いいですね。 明るく、とか、笑ってる、とか、言うのは簡単ですけれど、実際にできるのは、生稲さんの中の潔さとか、ポジティブさだと思います。
 
(生稲晃子さん)
笑いたくない時でも、微笑むだけでも免疫力がアップする、微笑むのが嫌な時は口角を上げるだけでもいい、って医師に教えてもらいました。


(小巻さん)
「ハロースマイル」の活動の名前もまさに、そこに由来しているんです。ハッピーだから笑顔になるんじゃなくて、笑顔だとハッピーになる、ということを伝えたいと思って、名前をつけたんです。
生稲晃子さんはご自身の乳がんの闘病について、「右胸にありがとう、そしてさようなら」(光文社)という本にまとめていらっしゃいます。病気との向き合い方、家族と関わり方、医師との対話が詳しく掲載されていて、病気をしていなくても、自分の体をどう、愛おしく扱うかなど、学ぶ事が多かったです。
この大きな病気と向き合う中で、この人のこの言葉に支えられた、という事はありますか?

(生稲晃子さん)
娘の言葉なんですけれど…、最初の再発の頃でしょうか…。
手術をして帰宅して…、翌日が仕事だったんで、髪を洗いたかったんです。
でもお風呂にはまだ入れなくて…。そうしたら主人が「洗ってやるよ」って言ってくれたんです。そうしてら、その時、当時6歳か7歳の娘が、私の不安定な体をずっと支えてくれたんです。「私にできる事は何でもするよ。」って。
その時、「負けてはいられないな。」って思いました。勇気をもらって、頑張らなくちゃっ、て思いました。

(小巻さん)
母と娘でありながら、ソウルメイトですね。

(生稲晃子さん)
そうなんです。今は喧嘩ばっかりですけれどね…。でも、当時の私の辛さを分かってくれていたんですね。

(小巻さん)
私は生稲晃子さんの著書「右胸にありがとう、そしてさようなら」を読んだ時、実は眠れなくなってしまったんです。学ぶことも多かったし、私ってそこまで、自分の体を愛おしんでいなかったんじゃないかしら、って…。
それで、改めて無くなった胸をさすってみたり、お風呂に入った時、自分の体中にありがとう、って言ってみたんです。この本を読むと、家族との関わり方、体との向き合い方が学べるし、そして何より、自分の体が愛おしくなるので、多くの方に読んで欲しいです。

子宮けい癌は乳がんと同じように、女性特有の癌。
皆さんには乳がん検診も子宮けい癌検診も、ぜひ、定期的に受けて欲しいと思います。

(生稲晃子さん)
検診って嫌ですよね。受けたくない気持ちはよく分かります。時間だってないし、子育て真っ最中の方は自分のことより、家族、子供のことが優先になってしまいますが、家族が元気でいるためには、ママが元気でいることも大切です。
そのためには検診にいって「異常がない」という言葉を医師からきくのが一番です。まずは自分の体をちゃんとみてあげて欲しいです。
普段からよく言っているのは「一年頑張った自分へのご褒美」と思って、「検診の日」を作って欲しい、ということ。
ご褒美と思えば、その日は「私だけの日」、って思えるんじゃないかと思って。

(小巻さん)
お誕生日の月などにすると忘れなくていいですよね。
さて、生稲さん、今年一年の目標があれば教えて下さい。

(生稲晃子さん)
一年の目標というわけではないんですけれど、癌になった時、友人の医師に
「目標ができて良かったじゃない。」って言われたんです。
「癌になったのに、目標?」って思っていたら、
「『生きる』っていう目標だよ。」って。
楽しいことも、何もかも、まずは生きてないと経験できないので、『生きる』ことを第一に考えなくちゃいけない、って事に気付きました。
以来、『元気よく生きる』ということを人生の目標に頑張っていこうと思っています。

(小巻さん)
終始、口角が上がってニコニコしている生稲さん、本当に素敵です。
2週に渡ってありがとうございました。

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