今週のキーワード「一生つきあえる趣味を探そう」について解説してくださるのは、クイズ王の能勢一幸さん。
第15回アメリカ横断ウルトラクイズで優勝、クイズ・ミリオネアで1000万円獲得など、数多くのクイズ番組で活躍。
埼玉県の県庁職員である現在も、公民館でクイズ大会を開くなど、クイズ活動を通して地域を盛り上げ、仕事と趣味を両立させている人生を楽しむスペシャリストです！
中山 「クイズの経歴がすごいですね！クイズに興味を持たれたキッカケは何ですか？」
能勢 「小学校5年生のとき、テレビをつけたら"第3回アメリカ横断クイズ"をたまたま見て、釘付けになって、アメリカ大陸を横断するスケールの大きさと、当時、クイズの答えも小学生で全然わからないので、クイズに答えていく格好良さ、そういうものに見入ってしまって、将来的には自分も出たいと思ったのがキッカケですね。難問に回答することに魅力を感じました。学校の勉強も含めて全てのことが勉強の対象にはなりますね、逆に言えば、中高生のとき、教科書もクイズの情報源になりますので、プラス思考で勉強することができましたね。」
中山 「雑学、文化、芸能、そういうところも弱点になってはいけませんしね。目に入ったものは全部興味を持とうということですか？」
能勢 「年がら年中全てのものというわけではないですが、せっかくクイズを通じて色々なジャンルを知ることができるので、時間の制約はありますけれども興味を持ってみようかなと言う気持ちは常にありますね。」
中山 「クイズを極めていく中で、得しているなってことはありますか？」
能勢 「アメリカ横断クイズなどに出演して、年齢や地域を問わず、様々な知り合いが出来たと言うことは大きな財産となっていますね。あとは今こうして出演させて頂いていることも含めてテレビに出演させて頂いたり、非日常的なことを体験させて頂いていると言うのもあります。」
中山 「クイズ問題を出しながらもなんなのですが、制限時間の中に回答したり、すごいなと思うんですよ。」
能勢 「短時間で答えを出すのは訓練でスポーツと同じですから、やっていないとダメですね。中学時代から、カセットテープでクイズ番組を録音してそれをノートに書き起して、クイズの問題の文法を、こう聞いたら、こう来るなと、テレビ番組の傾向というものを考えました。」
中山 「制作側の意図まで読んでしまうんですね。能勢さんにとってクイズとはどういうものですか？」
能勢 「アメリカ横断クイズに憧れて結果的に優勝することができて、自分が自信を持つことができましたし、自分が輝けるものですね。今後もライフワークとして続けていきたいし、自分の生き甲斐ですね。」
中山 「楽しい趣味でもあるのですね。さて、能勢さんが運営に参加されている”まなびピア埼玉2009”とはどういったものなのでしょうか？」
能勢 「全国生涯学習フェスティバルの愛称を"まなびピア"と言いまして、学習活動ですとか、学習の成果を発表する場を提供することによって国民のみなさんの生涯学習の意欲を高め、学習活動を盛んにしようと言う目的でやっています。今年は10月30日から11月3日まで、さいたまスーパーアリーナを含めて県内全市町村が会場となっています。」
中山 「イベント自体ははいつから始まっているんですか？」
能勢 「平成元年に千葉県で最初に行われて、今年で21回目になります。開催地は毎年かわって、昨年は福島県、来年は高知県で行われるようです。」
中山 「見所はなんでしょう？」
能勢 「まずは期間中、スーパーアリーナで行われる生涯学習見本市や生涯学習体験広場などですね。生涯学習見本市では、例えば、HONDAさんなどの先端技術、アシモなどが登場したり、国際宇宙ステーション、若田さんの活動の紹介などがあるそうです。生涯学習体験広場のほうでは、虹を作る実験や水引やお香づくり体験といったことができるそうです。」
中山 「埼玉検定というものもあるんですか？」
能勢 「私がお手伝いさせて頂いているところなんですが、埼玉県に関する様々な分野の問題を作成することによって、学びへのきっかけづくりとするとともに、埼玉県の魅力を再発見して郷土を愛する心を育てて欲しいと、埼玉を色んな方向から考えて問題を準備しているところです。」
中山 「ちなみにその検定の例題を出して頂けますか？」
能勢 「では、いきます。問題です！"アニメスタジオが市内にある事から平成15年に新座市の特別住民として登録されているアニメキャラクターは何でしょう？"」
1.鉄腕アトム
2.アンパンマン
3.ドラえもん
中山 「2番！」
"ブブー"
能勢 「正解は1番の鉄腕アトムです。ここにアニメスタジオがあったと言うことで、特別住民登録をされて武蔵野線の新座駅は鉄腕アトムが発車メロディになっています。」
中山 「これ、群馬だったらね…。みなさんも是非チャレンジして頂きたいですね。能勢さんは仕事と趣味を見事に両立されているんじゃないですか？」
能勢 「今までクイズで積み重ねて来たものを埼玉検定で発揮出来たことというのは、趣味を続けて来てよかったなと思います。」
中山 「今後のクイズ人生はどのように辿っていくと思われますか？」
能勢 「まだまだ覚えたいこと、勉強したいことがあるのでそういう知識を増やしつつ、いろんな人にクイズの楽しさを知って頂きたいと思っています。今回の埼玉検定もそういう気持ちを込めて問題を作っています。」
中山 「知ることでその県をより愛せるということもありますよね。みなさんも一生つき合える趣味、是非持ってみて下さい。」
◇感想◇
かつて番組で共演したこともある能勢さんをお迎えしましたが、知識の量は半端じゃないですよね。
弱点がなくて全て分かっちゃうからどうにもならない。クイズもスポーツもそうですが、自分にとってこれだというものがあるか、ないかだけで生活のはりが違ってきますし、それだけで生き甲斐になりますよね。
みなさんも生き甲斐になる趣味を見つけに"まなびピア埼玉2009"に是非遊びに来て下さい！！