10月の最終木曜日。
北国に暮らす方は愛車のタイヤを冬仕様にしたことでしょう。
一方で、雪の降る地域が広まっているこの頃。
「自分の車はどうしよう?」 と思っている方も全国には多いかもしれません。
今週と来週は自動車評論家 国沢光宏さんのガイドで
「スタッドレスタイヤとタイヤの冬仕様」を追跡します。

「スタッドレスタイヤ」 とはstud=鋲(びょう) が「less」=ない タイヤのこと。
以前、冬用タイヤの主流は鋲がある 「スパイクタイヤ」 でした。
しかし、スパイクタイヤは、道路を削って走ることで生じる粉塵(ふんじん)や
路面への影響のため1990年代に廃止となり、現在ではスタッドレスタイヤが主流です。

雪道対策には「タイヤチェーン」を巻く方法もありますが、
『ガタガタして車の乗り心地が悪くなる』
『着けたり、外したりが面倒』という側面があります。

国沢さんによると以前のスタッッドレスタイヤは、
夏タイヤに比べて性能が悪かったといいます。
音がうるさい、ハンドルがグニャグニャする、ブレーキが効かないという指摘がありました。
しかし、最近はとても性能が良くなり、一般道で走っても問題ありません。
そういう背景から雪が少しでも降る地域ではスタッドレスタイヤを履く傾向にあります。
雪が年間、10日ぐらい降るところはもちろん、
東京のように年2〜3回しか降らないようなところでも、
人によっては雪が降る地方に行くこともあるので履く方は多いということです。

実は「雪道」とひとくちに言っても、その状態はさまざま。
その中で交通安全のために最も大切なのは氷の表面が溶けている道路をどう走るか。
雪の降りたてはどんなタイヤでも走れてしまうもの。
長靴の裏のように溝がしっかりあればいいのです。
でも、氷を金属のトングで取ろうとしても滑ってしまうように、
アイスバーンの上を硬いモノで走ろうとしても滑ってしまいます。
氷上を走るには表面の水をいちど拭いて無くし、それから路面を掴むロジックが必要。
これは製品によって決定的な差が出るのです。

そのためスタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比較すると
わかりやすい特徴がいくつかあります。

ゴムの柔らかさ
       
温度が低い環境ではノーマルタイヤは硬くなり、
路面をつかむグリップ力が落ちます。
スタッドレスタイヤには低温でも硬くならない柔らかなゴムを使い、
の粘着摩擦力で路面をしっかりグリップします。


溝の深さ

タイヤの溝をノーマルタイヤより深く多くすることによって、
滑りの原因となる路面上の水を遠心力で掻き出せるようになっています。


たくさん入った細かな横溝(サイプ)

タイヤの路面への接触面を増やして摩擦力を高めるとともに
タイヤが路面をひっかく力を大きくしてグリップ力を向上させます。
また、隙間に水を吸収してミクロの水膜をなくす働きもあります。

そして、スタッドレスタイヤで覚えておきたいのが「発泡ゴム」という素材。
発砲ゴムはファイバータオルで拭いた瞬間のような氷をしっかりとグリップします。
ゴムの穴の開け方も均一にしたり、細かくしたり、日々向上しているとのこと。
スタッドレスタイヤの導入を考えている方は、
こうした素材についても意識してみて下さい。

来週はこの続き。
スタッドレスタイヤの選び方、替え時などについてお伝えします。
1年に1度、夏休みの8月に開催される
児童・生徒の自転車事故防止が目的の競技会があります。
全日本交通安全協会と警察庁が主催する「交通安全子供自転車全国大会」。
歴史は古く、今年で51回目を数えました。

その最新大会で団体優勝したのが
静岡県浜松私立三ケ日西小学校 自転車部です。



「交通安全子供自転車全国大会」は47都道府県の代表校が参加。
メンバー4人が「団体」と「個人」で自転車交通安全のレベルを競います。

順位は減点方式。
団体は4人合計の減点が最も少ない学校が優勝。
個人は各児童の減点が順位に繋がります。
競技は大きく2つのテストから成ります。


1)学科テスト
       
  交通規則・道路標識・自転車の安全な乗り方について
  30分で60問の出題に答えます


2)実技テスト

  実技テストには2種類あって

 【安全走行テスト】         
 
  自転車の正しい乗り方と安全な走行の評価
 「信号機のある交差点の右折と左折」「横断歩道の通過」等のポイントで
  安全確認や右左折の合図、停止の合図等を正しく行っているか審査します


 【技能走行テスト】
  自転車の乗り方の習熟度の評価
 「S字走行」「ジグザグ走行」「デコボコ道走行」などを行います





4年生で自転車部に入ったという4人。
大会前は朝、休み時間やお昼休み、放課後、
1日4時間近くも練習・勉強をしたそうです。

三ケ日西小学校は「交通安全子供自転車全国大会」に
これまでも幾度となく出場していますが団体優勝は無し。
学校と児童のみなさんにとっても大きな目標。
それを実現するために。

全国で三ケ日西小学校 自転車部のみなさんほど
交通安全を考えたことがある小学生はいないでしょう。
そんなは彼らは同じ世代の子供たちへ・・・

◯ 誰にもわかりやすい一時停止の標識から守っていってほしい

◯ 時々、2人乗りやヘルメットをかぶらず自転車に乗る人を見かける
  お母さん、お父さんに注意してほしいし、その人自身も気をつけてほしい

◯ 急いでいる時でも信号無視をしたら危ない

◯ 手放し運転、片手運転をやめてほしい

そんなメッセージを送ってくれました。
子供の頃の交通安全についての体験は将来に生きることでしょう。


日暮れが早くなりました
交通事故が起きやすいのは、明るい日中より、暗くて視界が狭くなる夕方から夜
その危険な時間帯でも、歩行者や自転車に乗る人が車に対して
自分の存在をアピールすることで避けられる交通事故もあります
そのために重要な役割を果たしてくれるのが「反射材」

反射材は光が当たると当った方向に光って見えるもの
暗い夜道で自分の存在を車の運転手に知らせる役目を果たしてくれます

交通事故が増えて反射材が注目され始めたのは昭和50年代前半
それから40年、アイデア商品がたくさん出ています

今回、お話を伺ったのは
全日本交通安全協会 櫻井馨さん



櫻井さんによると昨年の全国の交通事故発生状況で
死亡事故は夜間の発生が過半数
特に夜間の死亡事故のうち、歩行者の割合が7割
周囲が暗くなるために、車のドライバーの視認性が低くなり
歩行者の発見が遅れてしまうことが引き金になっていると推測されます
そこで出番になるのが反射材

それでは反射材を身につけると
夜間の視認性はどのくらい高まるのか?

車が下向きにしたヘッドライトで60kmで走ってきた場合
ドライバーから歩行者の確認出来る距離は黒っぽい服装だと約26m
明るい服装で約38m

これに対して、ドライバーが歩行者を発見して、
ブレーキをかけて車が停車するまでの距離は44m
つまり対象になる人が明るい服装を着ていても間に合いません

しかし、反射材を着用している場合は、
57m以上前でドライバーが発見出来るというデータが出ています
これが夜間の外出では反射材を身に付けよう!と訴えられている根拠

そして、近頃の反射材グッズ
日常生活で違和感なく使えるように
さまざまな工夫を凝らした商品が出ています

櫻井さんが愛用しているという
ジャイアンツとコラボレーションした腕章型の反射材
ふだんはバッグに入れておいて
仕事からの帰宅時、駅に降りてからつけるそう





靴のかかとに貼るタイプ





子供やお年寄り、女性向け。
笛とともに反射材がついたもの。





お年寄りが杖などにつけるお守り型の反射材
中には簡易ルーペもついているというもの





自転車に貼るタイプ





こちらは自転車のホイールにつけるもの





犬を散歩させる時のリードで反射材がはいったもの




まだまだ、さまざまな反射材商品があります
特に子供には日常生活の中で使ってほしいと思います

今週末、10.15(土)16(日)の2日間
JA共済の協賛する「反射材フェア2016」が
東京 池袋 サンシャインシティ アルパ地下1階 噴水広場で開催されます
『反射材の効果を体験するショー』『ピーポくんも登場する交通安全教室』
そして、『JA共済が提供する交通安全をテーマにしたミュージカル』など
親子で楽しみながら交通安全を学べるコンテンツが盛りだくさんの催し
反射材の販売もあります この機会に足を運んでみて下さい
購入するクルマを選ぶ時、
どのくらい車種の「安全性」を考慮していますか?

最近、よく見聞きする言葉「アセスメント」。
“第三者による客観的な 評価・査定 ”という意味。
「環境アセスメント」という使われ方が身近ですが、
実はクルマについてもアセスメントがあります。

「自動車アセスメント」

今年6月の放送で乗る飛行機を選ぶ時と買う車を選ぶ時の
安全性に対する考え方の大きな違いを指摘したことを覚えていますか。

航空会社を選ぶポイントは「信頼できる」が最も多く、次が「安全性」。
ところが、クルマを選ぶポイントとなると一転、
多い順に「価格」「外装デザイン」「燃費」「メーカー」「車種」。
そんなアンケート調査結果があるのです。

その時に「参考になる」として出てきたのが、
独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)の自動車アセスメント。

NASVAは国土交通省が管轄する独立行政法人。
1995年、公正性に基づいて自動車アセスメントを始めました。

自動車アセスメント部 大谷治雄さんによると自動車アセスメントは
自動車ユーザーの安全な車選びしやすい環境を整える」ことに主眼を置いています。

その内容は3つ。
「衝突安全性能の評価」「予防の安全性能の評価」「チャイルドシートの安全性能評価」。
今回は自動車アセスメントの柱「衝突安全性能評価」に絞ってお伝えしました。





「衝突安全性能評価」はクルマがさまざまな状況で衝突した時、
人間がどのくらい傷つくのか、反対に言うと傷つかないのか、
車種別に試験を行った評価を発表したもの。
     
試験車は販売店で購入。
もったいない気もしますが、車にダミー(人形)を乗せ、事故の状況でぶつけます。
ちなみにダミー1体 数千万円するとか。
新型のものだと1億円近いものもあるそうです。
それだけ真剣に向き合った試験を行っているということでしょう。。

「衝突安全性能評価」には大きく2つの試験があります。

‐莪保護性能評価試験 — クルマに乗っている人の安全性の評価

  
 4つの試験が行われています。

 a. フルラップ全面衝突試験 ➡ 車の正面衝突を模擬したもの
               速度55kmで車を壁に正面衝突をさせる

 b. オフセット全面衝突試験 ➡ 車同士の正面衝突ではなく、ズレた状態での衝突を想定したもの
               車の40%位にあたる部分に車を模擬した壁を作っておき、
               そこに車を衝突させて評価する

 c. 側面正面衝突試験 ➡ 車相当の重量の台車を横から衝突させる

 d. 後面衝突頚部保護性能試験 ➡ 後面衝突を再現できる試験機を使って、
                衝突された際に発生する衝撃をダミーを乗せた
                運転席又は助手席用シートに与えます。
            そのときの頚部が受ける衝撃をもとに
頚部保護性能の度合いを評価する


歩行者保護性能評価試験 — 車が歩行者にぶつかった時、どの程度の怪我をするのかという試験

 a. 歩行者頭部保護性能試験

  ➡ 歩行者が車と衝突した時に、頭がボンネットに当たった時、
   その障害がどういう状況かを評価する


 b. 歩行者脚部保護性能試験

  ➡ 普通乗用車等だと歩行者にぶつかってしまった時、バンパーに最初に当るのは足
    そこの足の部分が当った時の障害評価


NASVAは2011年から「乗員保護性能評価試験」と「歩行者保護性能評価試験」
評価の結果を「新・安全性能総合評価」として1年に2回、発表しています。

各試験は最低0ポイントから最高5ポイントで評価されます。
それを「乗員保護性能評価」が100点満点、「歩行者保護性能評価」も100点満点、
「シートベルト着用警報装置」は1つの試験だけなので8点満点に換算。
208点を満点として何点かという評価が出されます。
170点以上を獲得し、各試験に4ポイント未満がなければ5つ星をGET!





自動車アセスメントはNASVA発行の無料冊子や
NASVAのウェブサイトでチェックすることができます。

他の自動車アセスメントの要素、
自動ブレーキなどを対象にした「予防安全性能評価」、
そして「チャイルドシート 安全比較BOOK」も含めて、
クルマを選ぶ時は、家族と自分を守るため、
自動車アセスメントを必ずチェックするようにして下さい。
インターネットで見る時は「自動車アセスメント」で検索すると見つかります!