2013年3月29日

3月29日 詩集『おひさまのしずく』(2)


福島県郡山市で子どもたちの詩を集め、紹介してきた「青い窓の会」が編纂。創刊以来55年に渡って紹介した詩の中から、62の作品を選び、一冊にまとめたのが、詩集「おひさまのしずく」です。中には、震災後に綴られた詩もあります。

お話は、編纂に携わった「青い窓の会」の橋本陽子さんです。

◆震災後の子どもたちの心の変化
―わたしがすごく印象に残っているのは、子供たちはつらいことよりも「楽しいこと」や「うれしいこと」とか、夢を求めて生きる性質を持っているということ。
―中には震災とか地震という言葉を使った詩もあるが、それ以上に家族の詩や、故郷のことを想う詩、誰を責めるでもなく「学校もかわいそう」とか、自然や小さな生き物もみんな生きているから、その命をみんな大切にしようなど、より命とか人のつながり、家族の温かさを感じられる詩が多くなったと感じる。


「青い窓」を創刊した盲目の詩人、佐藤浩さんは、50年にわたって子どもたちにこう呼びかけたといいます。

「よく見つめ、よく考え、ていねいに生きましょう」

心に響く言葉です。


「青い窓」リンク

「おひさまのしずく」WAVE出版リンク

2013年3月28日

3月28日 詩集『おひさまのしずく』(1)


「おひさまのしずく」は、福島県郡山市の子供たちが書いた詩をまとめた詩集です。郡山市で子どもたちの詩を集め、紹介してきた「青い窓の会」が、創刊から55年に渡って、冊子「青い窓」に掲載した詩なかから、62の作品を選び、編纂しました。

お話は、「青い窓の会」の橋本陽子さんです。

◆子どもたちとその詩が、わたしたちに降り注ぐ「おひさまのしずく」
−子どもを持っているお母さんや、普段詩に触れることのない大人の方、あるいは震災やいろんな社会の出来事で心が痛んだ方の癒しや力になるような本を作りたい、ということで、今回「おひさまのしずく」が出版されることになった。
−子供たちの存在って太陽みたいだなとわたしは思う。太陽自身ということもあるし、逆に子供たちがお日様を見て、明るいほうへ、暖かいほうへ、伸びていくそんな性質をもっていたり。
−子ども自身が輝く存在、まわりを照らす存在ということを感じているので、そこから一編一編がしずくのように、いろんな方の心に降り注ぐことで、元気がでたり、慰められたり、ときには大笑いをしたり、一緒に考えたり、そんな思いを持ってもらえたらうれしいなと思う。


震災の後に書かれた詩の中には、地震や津波のことを綴ったものもあります。でも、「おひさまのしずく」に収められた詩の多くは、家族や学校のことなど、子どもたちのなにげない日常を綴ったもの。子どもたちの感性と言葉に、はっとさせられます。


青い窓リンク

「おひさまのしずく」WAVE出版リンク

2013年3月27日

3月27日 福島の医療から始まる新たな試み『ICカート診察券』〜南相馬市立総合病院

福島の被ばく医療の今 坪倉正治医師2今朝は、震災と原発事故から2年が経過したいま、福島の医療を巡る状況、新たな試みについてお伝えします。

南相馬市立 総合病院のドクター、原澤慶太郎さん。元々、千葉県の病院に勤務してましたが、震災後、南相馬市立総合病院へ出向。被ばくに関するケアや、仮設住宅で暮らす方の「在宅医療」に力を注いでいます。

腹さはさんは、南相馬の状況を「日本全体の医療問題の縮図」だと説明します。震災前から多くの地方病院は同じ課題を抱えており、震災後、南相馬ではその課題がより深刻になっているからです。そんな中、南相馬では将来を見据えた新たな試みを始めようとしています。

◆高齢者を見守る「ICカード」
震災後、高齢者ばかりの街になってしまった。元々4人に1人が65歳以上だったが、今は3人に1人が65歳以上。急激に高齢化した町の中で、高齢者の方々に必要な「医療の情報」とは何か、検討してきた。そこで、高齢者にICカードを配りそのカードに病歴や薬情報を入れる。もし道で倒れても救急隊がICカードのリーダーさえ持っていればスキャンして医療データが分かり、救急外来の医師に伝えることが可能。万が一、また避難するような事態となり他県に行くような状況になっても病歴、薬情報がわかる。このカードを市民全員に配り、番号が振られる。ID番号を使って内部被ばく検査の結果にもアクセスできるようにする。一年に一度の内部被ばくの検査を習慣づけるための一助になればと項目も作った。被爆データは、今後何十年も計る必要がある。それをデータとして管理する仕組みの入り口となるもの。今年の9月から実証実験をスタートして、来年度からは全市民に配布、運用することを考えている。


原澤さんによれば今回の震災では、津波で紙のカルテが流されてしまったケースもあり、一方で、「お薬手帳」を持たずに避難した方も数多くいたといいます。そうした方は避難先で、病状や薬の種類や分量を把握してもらえず症状が悪くなるということも、あったようです。

また、このシステムだと、仮にICカードを無くしたとしても、スマートフォンなどでアクセスすることも可能になる、と原澤さんは説明します。その他のメリット、将来の展開も教えて頂きました。

◆カードが地域を繋ぐ
診察券を5〜6枚持っている人も、それを1枚にできる。色んな病院の診察券の番号を残したまま一つの番号に集約できる。
今後のプロジェクトとしては、カードに地域通貨を盛り込む。元気なお年寄りが介護ヘルパーのような形で地域の仕事を手伝うとポイント加算。将来自分が動けなくなった時に、ポイントを自分が介護サービスを受ける時に換算できる。地域の繋がりを深めるような活動。より明るく元気に高齢者が暮らせる街になればと期待している。


南相馬市立 総合病院の、原澤慶太郎さんに9月から始まる、ICカードによる新たな医療のシステムづくりについて伺いました。
いま、国民の税金や年金のデータを一括管理する「マイナンバー制」が国会で審議されていますが、南相馬の試みは、それに先駆ける形で、「医療」に特化して実施するもの。マイナンバーをはじめとした行政サービスの試金石になるかも知れません。

2013年3月26日

3月26日 福島の被ばく医療の今 坪倉正治医師2

福島の放射線被ばく医療の いま について、お伝えします。

お話を伺ったのは、東京大学医科学研究所の研究者で、南相馬市立 総合病院の非常勤医師、坪倉正治さん。東京と福島県を往復しながら、南相馬・相馬・郡山などで被ばく医療に携わり続けています。

きのうは坪倉さんに、福島県全体の「内部被ばく」について解説して頂きました。すでに福島県全体では、23万人の検査が終わり、子どもの99.9%、大人の95%が「放射線を検出しない」状況だと分かった…、つまり、内部被ばくのリスクは、「非常に低くなっている」というお話でした。

では一方、外部被ばくについては、どうなのでしょうか。各地で除染作業が続く中、生活空間における放射線のリスクについて伺いました。

◆できるだけ、合理的に
24時間のうち子どもは8時間は寝て、8時間は学校、8時間はあちこちに移動する。学校は鉄筋コンクリートがしっかりしているため被ばく量を抑えられている場合が多い。そこで、次に抑えなければいけないのが「寝ている場所」。外部被ばくをさらに下げるなら、家の中の線量を細かく(50cm、1mと高さも変えて)線量を計り、特に線量の低い場所を寝室に選ぶことで、トータルの被ばく量はだいぶ変わる。一般的には長時間生活する場所の線量を下げることでトータルの被ばく量を下げることが出来る。今の現実的なラインで被ばくのリスクを出来るだけ合理的に下げることが必要。「できるだけ下げる」ではなく、「合理的にできるだけさげる」。「できるだけ下げる」とは、一切外に出ず何も食べる呼吸もしないこと。それはデメリットが大きすぎる。「合理的にできるだけさげる」、外で遊ばないのでは体力、筋力の低下という放射線以外のデメリットが大きいため、優先順位のトップにはこない。そのバランスをとりながら進んでいく必要がある。


南相馬市立総合病院で、非常勤として 被ばく医療に関わる医師の坪倉正治(つぼくら・まさはる)さんのお話をお送りしました。

外部被ばくの不安から、子どもたちは外で運動するのを控える傾向があり、それが実際に、運動不足・体力低下につながっている、と坪倉さんは話しています。
例えば、南相馬市の、ある小学校では、半数以上の児童が「車で送り迎え」をされているそうです。これは、住む場所が変わり、通学路の途中の除染が進んでいないことも、原因の一つではないかと言われています。

子どもが安心して走り回ったりできる環境をいち早く作ること。重要な課題です。


明日は、放射線被ばくだけでなく、高齢化の問題も抱える南相馬市で、実験的にスタートする「新しい医療の仕組み」を紹介します。

2013年3月25日

3月25日 福島の被ばく医療の今 坪倉正治医師

今朝は、福島の放射線被ばく医療の いま について、お伝えします。

お話を伺ったのは、東京大学医科学研究所の研究者で、南相馬市立 総合病院の非常勤医師、坪倉正治さん。震災後の2011年4月以降、 週の半分は東京から福島県に通い、南相馬・相馬・郡山などの医療機関で、被ばく医療に携わり続けています。

まず、福島県全体の現状です。放射性物質を含む食品などを体に取り入れることによる被ばく、つまり内部被ばくについて、坪倉さんにデータをもとに解説して頂きました。

◆内部被ばくのリスクは
福島県全体で23万人の検査が終わっている。2012年の夏以降で、子どもから明らかにセシウムが大量に検出されるというような状況はほぼ見つからなくなった。99.9%以上の子どもが検出しない。大人も95%以上が検出していないのが現状。それは南相馬、相馬、郡山、いわき、福島市も同じ。子どもの99%以上検出しない状況を維持している。内部被ばくのリスクに関しては、レントゲン撮影1枚分にも満たないレベルになっている。放射線の被ばくと、故郷に住むことを天秤にかけるという話がよくあるが、内部被ばくに関しては天秤にかけるというレベルにならないくらいリスクは低くなっている。



内部被ばくはほとんど検出されなくなったということなんですが、これは、「新たに体内に取り入れない限り、放射性物質は体から出ていく」からです。さらに詳しく伺いました。


◆放射性物質は体外へ排せつされる
放射線物質には半減期がある。放射性物質は放射線をどんどん出しながら安定的な物質に変わっていく。例えば今回一番問題になっているセシウム137は半減期が30年。それとは別に生物学的な意味での半減期というのがある。放射性物質は体から外に排せつされる。100食べても50はある程度の期間で外に出る。大人であれば100日、4カ月。子どもは代謝が早いため1か月で半分。1歳だと10日。中学生〜高校生だと2か月から2.5か月で半分になる。



南相馬市立総合病院には、内部被ばくを検査するホールボディカウンターが2台あり、市民は2回まで、無料で検査を受けることが出来ます。ただ、検査を受ける人の数は減っています。坪倉さんは、「検査を継続して受ける重要性を理解してもらうこと、そして、仕組みを作ることがこれからの課題」だと話しています。


明日は「外部被ばく」の現状を、坪倉さんに伺います。

2013年3月22日

3月22日 宮城県女川町のトレーラーハウス型宿泊施設『ELFARO(エルファロ)』

昨年12月、宮城県女川町にトレーラーハウス型の宿泊施設「ELFARO(エルファロ)」が誕生しました。「ELFARO」はスペイン語で「灯台」を意味する言葉。東日本大震災で被災した女川町の4つの旅館の経営者が、共同で運営にあたっています。

その一つが、「奈々美や旅館」。56年間、家族で経営していた旅館は、震災と津波で全壊して流出。土台のみになってしまったといいます。

「奈々美や旅館」の3代目で、ELFAROの理事長、佐々木里子さんにお話を伺いました。

◆被災地で頑張るみんなの「灯台の灯り」になりたい¬ー

Q。旅館業を営んでいただけに、こういった施設を早く作りたいという気持ちが強かった?
震災で両親を亡くした。両親がやっていたことを無駄にしたくない、なかったことにしたくないという気持ちもあった。旅館はわたしたちの生活の一部だったので、早急に何とかしたいという気持ちが強かった。

Q。なぜトレーラー型にしたのか。
いま女川町だけでなく、各被災地で建築規制/危険区域に入っている場所が多く、そこでなにかできないかな、でももし建てても移動するときは取り壊さなきゃならない、ということで、トレーラーなら移動できるんじゃないか、復興したあとも活躍してくれるんじゃないかと、トレーラーになった。

Q。トレーラーハウス型の宿泊施設、具体的にはどんな感じ?
一つの部屋にツインベット、ユニットバスがあって、ビジネスホテルと同じような作りになっている。お泊りいただいた方も「トレーラーと気が付かなかった」という声があるくらい快適。
近くに宿舎ができてよかったという声も多い。仮設に暮らす家族に会いにくる方たちに、家族の時間を過ごしていただきたいという気持ちから、いち早くトレーラーでも運営していかなければという気持ちになった。
同じく被災地で頑張っている皆さんにも「一緒に元気になろうね」という気持ちで、「灯台の灯り」のようになりたいと思っている。


女川町では、平地のほとんどに建築制限がある一方で、高台は仮設住宅や公共施設などに使われ、旅館を新築するのが難しい状況で、震災後、慢性的な宿泊施設の不足が続いていました。そんな中誕生したのが「ELFARO」。復興事業に関わる人や、女川に住む家族を訪れる人に喜ばれています。

また「ELFARO」には、地元の食材が揃う食事スペース「Parque(パルケ)」も併設されていて、こちらは宿泊者以外の方でも利用可能。また、一週間以上連泊する場合や、女川町民とその家族・親族には、割引料金が適用されます。

トレーラーハウス型の宿泊施設「ELFARO」。宿泊施設の用地確保に悩む、他の被災地のモデルケースになるかもしれません。

「ELFARO」のサイト

2013年3月21日

3月21日 LIVE福島ドキュメンタリー映画『あの日〜福島は生きている〜』 箭内道彦


今朝は、クリエイティブディレクターの箭内道彦さんのインタビューをお送りします。

箭内さんは、同じ福島出身のミュージシャンと結成した猪苗代湖ズや、イベントを通じて福島を支援する活動を続けていますが、そんな活動の中から生まれた1本の映画があります。LIVE福島ドキュメンタリー映画『あの日 〜福島は生きている〜』です。

原発事故後を生きる福島の人々の日常と、ライブ映像で構成されたこの映画は、『静かな映画です。きっと誰にでも訪れる日常として。』 という、箭内さんのメッセージが添えられています。

震災以降、ご自身の故郷でもある福島と向き合い続けて来た箭内さんが、この映画にこめたメッセージとは何でしょうか。映画制作の経緯から伺いました。

◆明日からはじまる“何か”
2011年9月、『LIVE福島風とロック スーパー野馬追』というイベントをやって、福島県を西から東に6日間移動したんですね。やり終えた後、もっとたくさんの人たちに伝えなきゃと思い、本当だったら事前に「映画を作ろう」と準備をしてライブにもカメラを入れたりするんですが、この映画はライブが終わった後に、僕が是枝裕和さんに、映画にしたいんだと言ったんです。ライブ自体の音楽ドキュメンタリーではなくライブからはじまった様々な人の様々なあの日を、是枝さんはしっかり伝えたいと。登場人物が色々な思い、色んな立場の一般の人であることがとても必要なことで、そういう意味では『あの日』というのも非常に抽象的で、2011年3月11日のことなのか、それともライブ福島の6日間のことなのか、もしくはそれぞれの人の中にある大切な人たちのことなのかもはっきり描いていません。猪苗代湖ズの『I love you I need you ふくしま』中に、“明日から何かがはじまるよ、素敵なことだよ、君のことだよ”という歌詞があるが、明日から何かがはじまるということ、前に向いて歩いて行かなければならないという覚悟や決意、そして“何か”というのはそれぞれが見つけなければ行けない。時間が止っている中では辛いかも知れないけど、問いかけてくる映画だと思います。僕自身にすら。

この映画は基本的には、風とロックLIVE福島CARAVAN日本という全国ツアーをしていて、その各会場でライブが始まる前に上映をしています。あとは地方の映画館や小さな映画祭、そういうところに呼んでもらったところで見て頂くという形をとっています。

LIVE福島ドキュメンタリー映画『あの日〜福島は生きている〜』についてクリエイティブディレクター箭内道彦さんに伺いました。

音楽イベント『風とロック LIVE福島CARAVAN日本』は、 福島から始まり、今後も全国各地で開催され、福島に戻る予定です。今後は、3月31日に長崎市公会堂。そして4月6日(土)は東京・日比谷野外音楽堂で行われます。詳しくは『風とロック』公式ホームページでご確認下さい。

http://kazetorockcaravan.jp/

2013年3月20日

3月20日 福島県伊達郡国見町・国見バーガーで復興を 商工会青年部 山崎敦さん

今朝も引き続き、福島県の最北端、伊達郡国見町から復興への歩み、お伝えします。

お話を伺ったのは、国見町商工会青年部の山崎敦さん。震度6強のゆれに見舞われた国見町は、商店街も大きな被害を受けました。山崎さんをはじめ、商工会青年部のメンバーは商店街の復興をめざし、地元名物を使ったB級グルメのPRなどを始めています。


◆国見バーガーで商店街を元気に
地震で商店街のほうも大打撃を受けて取り壊されたところもある。
震災前からの後継者不足もありシャッター街もあり商店街は寂れた上体。震災後はそれが加速している。

少しでも元気づけたいということで、国見バーガーというのを作り、商工会でキッチンカーをリースして、
色んなお祭りに参加して、国見を広めている。
去年3月25日に、国見町おもしろ再発見という食を中心にしたイベントを開催。
国見の名物を一つ増やそうということで地元名物・さくま商店のサバの味噌煮を利用して国見バーガーを開発した。パンの中にサバの味噌煮が入っている。トマト、レタス、玉ねぎをのせてあっさりした感じで出している。その商店で前から販売していてすごく美味しいということで県北地方では昔から有名だった。

所さんのダーツの旅で国見町が紹介され、そこでサバの味噌煮が紹介されて全国的に有名に。北海道や沖縄からも問い合わせがあり、そこでさらに有名になったので、メインに考えていこうということで開発した。意外とクセが無くサラダ的なものも中に入っているので思ったより美味しい。みんな、「ごはん・ごはん」と言うが、そこはあえて意外性を狙ってパンを使ってみました。



国見バーガーは現在、イベント開催時のみの販売で、まさに今、お店での常時販売も計画中。また国見町は果樹園もあり、特に桃がとても美味しくオススメだと山崎さん。 今後は、果樹園や商店街を巡る、復興支援ツアーも検討したいと話しています。

◆若いアイデアで復興を
まだまだ風評被害もあり完全復興とはいかないが、大打撃を受けた商店街を少しでも賑やかにできればと思っている。なかなか難しいが、若いアイデアで、青年部一丸となって頑張って復興の手伝いをしていきたい。ぜひ国見町に立ち寄ってみて下さい。


2013年3月20日

3月19日 観月台のインペリアル〜福島県伊達郡国見町(2)

きのうに引き続き、福島県の最北端、伊達郡国見町で、2年ぶりに音を響かせた1台のピアノ、インペリアルに関する話題です。

オーストリア製・ベーゼンドルファー290、通称インペリアル。国見町のコンサートホールに置かれている、「町の宝」です。震災の被害で、コンサートホールには 仮の町役場が設置されたため、ホールは演奏会に使えなくなり、インペリアルも、ホールの隅で眠っていました。

しかし今月3月3日。またその音色を聴きたい、という声を受け、インペリアルによる演奏会が、震災後2年ぶりに開かれました。ホールは今も使えないため、研修室を会場に行われたこのコンサートでは、演奏に合わせて、国見町在住の詩人、内池和子さんの詩の朗読も行われました。


内池和子さんは、詩人として活動するかたわら、「福島子どもの本を広める会」など、福島の子どもと本をつなげる活動や、国見町(まち)の文化をまとめる仕事もされています。内池さんのお話です。

◆すれすれの危うさを生きる
初めは緊張したんですけど、いい音だなと思いまして、音を聴きながら自分の詩を読むという経験は初めてで。一音一音綺麗で。詩というのは耳で聴くものだと改めて感じました。同じ大きな災害でも、原発という自分ではどうにもなりようがない、日に日に苦しむ人が増えていく、深く深く傷つく人が増えていくという現実があって、今はよそから来た人からは一見は平穏な福島。だけどもわたしたちもいつ何時、ここから去らなくちゃならないのか分からない。すれすれの危うさを生きているわけで、家を失った方、あっても帰れない方、森や畑、田んぼを失ってしまった方たち、それを言葉でどう表現するか、言葉をどう紡いでいったらいいか。ただ寄り添っていくほかない。それしか無いような気がする。



国見町は今も、除染作業は続いています。また、放射性廃棄物の仮置き場の問題も残っていいます。不安を抱えながら暮らしている方も多く、こうしたひとときの心を休める時間が国見町には必要です。

2013年3月18日

3月18日 観月台のインペリアル〜福島県伊達郡国見町(1)

今朝は、福島県の最北端、伊達郡国見町から、1台のピアノに関する話題をお伝えします。

ピアノの名前は、ベーゼンドルファー290。オーストリアで180年の歴史を持つベーゼンドルファーのシンボル的なモデルです。鍵盤の数が9鍵多く、97鍵盤で構成されているのが特徴。熟練の職人によって作られた希少なピアノで、「インペリアル」とも呼ばれています。ベーゼンドルファーはハンガリーのピアニスト、フランツ・リストが愛したピアノとしても知られています。

東日本大震災で、震度6強の揺れを受けた国見町は役場庁舎が全壊してしまったため、ピアノのあった観月台文化センターのホールに、仮庁舎を置いています。このためインペリアルは、誰も手を触れることなくこれまでホールの隅で眠っていました。

そして今月3月3日。地元の方々に安らぐ時間を過ごしてほしいという願いから、久しぶりにコンサートが開かれ、インペリアルの音色が2年ぶりに会場に響きました。

◆国見町 太田町長の言葉
このベーゼンドルファーのピアノは平成6年、今から18年前にこの文化センターの開館と同時に購入して、様々な演奏をこれまでにやってきた。しかし2年前の震災で文化センターは役場の仮庁舎となり、コンサートはできない状況に。2年間この名器は使われずにいた。震災から2年、町は復興へ向けて進もうとしている。そういう視点でごゆっくりご鑑賞して元気を取り戻して頂きたい。


コンサートホールは今も使えないため、研修室を利用して行われたこのコンサート。国見町・太田久雄町長も、町の財産・インペリアルの復活を心待ちにしていたといいます。

この日のコンサートでは、ピアニスト木住野佳子さんが震災後に作曲した『HOPE』という曲を披露。また、『上を向いて歩こう』や『ふるさと』などの曲が演奏されました。

会場に集まった町民の方々も「震災前を想い出して懐かしさを感じた」「まだ復興の途中。ホールは使えずイベントもできない。それが出来るようになり、町も賑やかになって欲しい」と、町の宝・インペリアルの音色が戻ってきたことをそれぞれに喜び合っていました。


国見町は、震災の揺れで2191棟が全壊、一部損壊の被害を受けましたが、自身の被害については徐々に復旧のめどが立ちつつあるそうです。ただ、放射線の問題はいまも残っています。今後は、一般家屋の個別調査や、放射性廃棄物の仮置き場の問題を解消しなければならず、復興へ向けた課題だと町長は話しています。

明日も、福島県国見町(くにみまち)から、インペリアルの演奏と地元出身の詩人・内海和子さんよる、詩の朗読の模様をお届けします。

2013年3月15日

3月15日『LOVE&HOPE 2年目の春便り』(10)

『LOVE&HOPE 2年目の春便り』。
震災から まる2年が経過。先週から2週間にわたり番組では「もう一度会いたいあの人や、改めてお礼を伝えたい人への想い、また、普段言葉にできない感謝の気持ち」を募集。たくさんのメッセージをお届けしてきました。本当にありがとうございました。

最後にお届けするのは、宮城県・石巻市出身、浅田香菜さん19歳です。
この番組では、なんども彼女の言葉を伝えてきました。
被災地の子どもたちに海外留学を体験してもらう『サポートアワーキッズ』という支援プログラムに応募して、2年前、ニュージーランド語学留学を経験した浅田さん。

震災直後は夢をあきらめたけれど、海外で出会った人々、体験した様々なことが、もう一度、夢に向かって進む力をくれたと言います。そんな浅田さんのメッセージです。

◆宮城県石巻市 浅田香奈さんからの手紙
ニュージーランドで出会った人へ。
震災から2年、ホームステイから1年半。いまNZを思い出しながら書いています。人生で初めての海外。自然が沢山あって暖かい人たちがたくさんいる国、そこで出会った人たち。私はいまNZで吸収したエネルギーで夢に向かって前進中です。私の夢は笑顔を届ける女優になることです。震災後、夢を追うことを諦めなければいけないのかなと思いました。けどNZに行って伝えきれない感謝の気持ちができて、それがエネルギーになりました。私は必ず夢を叶えます。そしてNZに感謝の気持ちを伝えに行きます。だからそれまで、離れてはいるけれど忘れないでいて下さい。遠くてもつながっていることを教えてくれたNZのみんなにまた会えることを願って。また会う日まで大好きです。
宮城県石巻市出身 浅田香菜


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浅田香菜さんが参加した『サポートアワーキッズ』。被災地の子どもたちの自立支援を目的としたこのプロジェクトでは、今年の夏、3度目の海外ホームステイを実施する予定です。行き先は、フランスやアメリカ、ニュージーランドなど数カ国となっています。

このプロジェクトは、支援者の寄付によって運営されていて、来月4月2日には、サポートアワーキッズ主催のチャリティオークションが行われます。

ゲストとして、陸上ハードル元日本代表・為末大さんや、鈴木大地さんなどが登場。平原綾香さんのチャリティライブも行われます。デヴィッド・ベッカムのサイン入りユニホームなど豪華なアイテムが出品予定です。

■4月2日(火)、午後6時開会。会場は、東京ドームホテル B1 天空。
 応募方法・参加料金など詳しくは、サポートアワーキッズのwebサイトをご覧下さい。応募締切りは3月28日です。

2013年3月14日

3月14日『LOVE&HOPE 2年目の春便り』(9)

『LOVE&HOPE 2年目の春便り』。
震災から まる2年が経過。先週から2週間にわたり番組では「もう一度会いたいあの人や、改めてお礼を伝えたい人への想い、また、普段言葉にできない感謝の気持ち」など、メッセージをお届けしています。

今朝は、福島第一原発の事故により、警戒区域となった双葉郡富岡町出身の高校1年生、
菊池彩夏さんから、離れ離れになった友達へ宛てた、2年目の春だよりです。

◆福島県富岡町 出身 淑徳高校1年・菊池彩夏さんからの2年目の春だより
もも、秀美へ。2人とも元気ですか。震災からもうすぐ2年。なんだか早いね。それから富岡に2年も帰れていないんだね。やっぱりさみしいね。
あの時わたしたちは中二だったね。富岡一中での学校生活は、毎日笑いあって、勉強とか部活とかやる時は本気でやって、本当に楽しかったね。2011年3月11日。立っていられないほどの地震で急に雪も降り出すし怖かった。震災の翌朝、街のサイレンがなって原発が危ないから避難してくださいと言われて、みんなとお別れする時間もなく、急にバラバラになっちゃったよね。大好きなみんなと会えなくなってすごくすごくさびしかったし不安だった。転校してなかなか慣れなくて、勉強も大変で泣きたくなるときがあったけど、ももと秀美の存在はすごく支えになったよ。離れてからも二人が近況を報告してくれたり、「あーちゃんがんばれ、応援しているから」って言ってくれたから私は頑張れました。二人だってそれぞれ悩んでいることがあって、頑張っているから、私も頑張ろうって思えたんだ。二人が居てくれたから乗り越えられました。
もも、いつも笑わせてくれて、悩んだ時には自分の意見をちゃんと言ってくれてありがとう。
いつも助けてもらってます。バドミントン頑張れ!ずっと応援しています。秀美、いつも思ったことはそのまま言ってくれてありがとう。自分の良い所も良くない所もちゃんと言ってくれるから嬉しいんだ。それから遠いのに、同じ高校を選んでくれてありがとう。お互いに夢にむかって頑張ろうね。いつも本気で向き合ってくれる二人が大好きです。大切な親友です。離れていても、ずっと仲良しでいたいです。どんな事があっても負けないで頑張ろうね。本当にありがとう。
淑徳高校1年、菊地彩夏。



双葉郡富岡町出身の彩夏さんは、一時は家族全員で東京に避難していたのですが、祖父母は少しでも富岡町に近いところへ、といわき市へ移転。父親も仕事の都合で福島へ戻り、週末だけ東京へ来て、彩夏さんとの時間を過ごしているそうです。

『夢はお医者さんになって多くの人を助けたい』と明るい笑顔で話してくれました。
夢に向かって勉強、がんばってほしいですね。

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『LOVE&HOPE 2年目の春便り』メッセージの受付けは終了しました。
たくさんの声をお寄せいただき、ありがとうございました。
3万円の旅行券の当選者は金曜日、このブログで発表します。

TOKYO FMとJFN加盟38局では、引き続き『LOVE&HOPE』を通じて、復興へ向けた動き、そしてそれに関わる人々の想いを全国へつなげています。

2013年3月13日

3月13日『LOVE&HOPE 2年目の春便り』(8)

震災からまもなく2年。番組では、「あなたがもう一度会いたいあの人や、改めてお礼を伝えたい人への想い」、また「普段言葉にできない感謝の気持ち」など、あなたからのメッセージをご紹介しています。

今日は、「エフエム岩手」のパーソナリティ阿部沙織さんが、岩手県のラジオネーム「はちみつさん」(40代、男性)のメッセージを紹介してくれました。

『LOVE&HOPE 2年目の春便り』メッセージの受付けは終了しました。
たくさんの声をお寄せいただき、ありがとうございました。

2013年3月13日

3月12日『LOVE&HOPE 2年目の春便り』(7)

震災からまもなく2年。番組では、「あなたがもう一度会いたいあの人や、改めてお礼を伝えたい人への想い」、また「普段言葉にできない感謝の気持ち」など、あなたからのメッセージをご紹介しています。

今日は、「ふくしまFM」の中村哲郎アナウンサーが、群馬県にお住まいのラジオネーム「ゆっちさん」(20代、女性)のメッセージを紹介してくれました。

『LOVE&HOPE 2年目の春便り』メッセージ受付けは終了しました。
たくさんの声をお寄せいただき、ありがとうございました。

2013年3月13日

3月11日『LOVE&HOPE 2年目の春便り』(6)

震災からまもなく2年。番組では、「あなたがもう一度会いたいあの人や、改めてお礼を伝えたい人への想い」、また「普段言葉にできない感謝の気持ち」など、あなたからのメッセージをご紹介しています。

今日は、Date FM(FM仙台)のパーソナリティ、名護ひと美さんが、宮城県石巻市のラジオネーム「ナンクルナイサ〜さん」の妻に宛てたメッセージをご紹介しました。

2013年3月8日

3月8日 『LOVE&HOPE 2年目の春便り』(5)

番組では現在、震災から2年目の春を迎えるにあたり、
「もう一度会いたいあの人や、改めてお礼を伝えたい人への想い、また、普段言葉にできない感謝の気持ち」など、メッセージを募集、ご紹介しています。

『LOVE&HOPE 2年目の春便り』。
今朝は、宮城県石巻市 釜小学校の土井正弘校長からの手紙です。
土井校長は震災当時、同じ石巻市の雄勝小学校の校長を務めていました。

(クリックすると、大きくなります)




<スタッフによるあとがき>
土井校長先生には、2011年の夏に間借りしている小学校で出会いました。その際、震災当時、2階建ての校舎の屋上まで津波がきたこと、学校にいた子どもたちと避難して山で一夜を過ごしたこと、そのほか目の前でおこった様々な出来事を坦々と語ってくださったことを覚えています。
震災から2年経った今も、遺族や周りの方々は、この手紙のように「あの日」の記憶と共に生きていることを改めて知らされました。
土井校長先生、今回はこのような手紙をいただき、ありがとうございました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

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『LOVE&HOPE 2年目の春便り』。
あなたからのメッセージ、お待ちしています。メッセージをいただいた方の中から抽選で3名に、「春の旅行券3万円分」をさしあげます。

メッセージはコチラから。

2013年3月7日

3月7日 『LOVE&HOPE 2年目の春便り』(4)

震災からまもなく2年。

番組では、「あなたがもう一度会いたいあの人や、改めてお礼を伝えたい人への想い」、また「普段言葉にできない感謝の気持ち」など、あなたからのメッセージを募集、ご紹介しています。

今朝は、「エフエム岩手」のパーソナリティ、阿部沙織さんが、岩手県盛岡市のラジオネーム「そらまめ」さん、40代女性からのメッセージを紹介してくれました。

『LOVE&HOPE 2年目の春便り』。
あなたからのメッセージ、お待ちしています。メッセージをいただいた方の中から抽選で3名に、「春の旅行券3万円分」をさしあげます。

メッセージはコチラから。


2013年3月6日

3月6日 『LOVE&HOPE 2年目の春便り』(3)

震災からまもなく2年。

番組では、「あなたがもう一度会いたいあの人や、改めてお礼を伝えたい人への想い」、また「普段言葉にできない感謝の気持ち」など、あなたからのメッセージを募集、ご紹介しています。

今朝は、「ふくしまFM」のアナウンサー小野寺彰子さんが、福島県のラジオネーム「オリオン」さん、20代女性からのメッセージを紹介してくれました。

『LOVE&HOPE 2年目の春便り』。
あなたからのメッセージ、お待ちしています。メッセージをいただいた方の中から抽選で3名に、「春の旅行券3万円分」をさしあげます。

メッセージはコチラから。

2013年3月6日

3月5日 『LOVE&HOPE 2年目の春便り』(2)

震災からまもなく2年。JFNとTOKYO FMでは、「あなたがもう一度会いたいあの人や、改めてお礼を伝えたい人への想い」、また「普段言葉にできない感謝の気持ち」など、あなたからのメッセージを募集しています。お送りいただいたメッセージは、この『LOVE&HOPE』を拠点に、ご紹介しています。

今日は、宮城県仙台のDate FMのパーソナリティ、名護ひと美さんが、宮城県のラジオネーム「レビンさん」からのメッセージを紹介してくれました。

メッセージはコチラから。

2013年3月4日

3月4日 『LOVE&HOPE 2年目の春便り』(1)

震災からまもなく2年。

番組では、「あなたがもう一度会いたいあの人や、改めてお礼を伝えたい人への想い」、また「普段言葉にできない感謝の気持ち」など、あなたからのメッセージを募集、ご紹介しています。

今朝は、沖縄県のラジオネーム「プー」さん、30代女性から、石巻市のかなさん宛のメッセージをご紹介しました。

『LOVE&HOPE 2年目の春便り』。
あなたからのメッセージ、お待ちしています。
メッセージをいただいた方の中から抽選で3名に、「春の旅行券3万円分」をさしあげます。

メッセージはコチラから。

2013年3月2日

3月29日 詩集『おひさまのしずく』(2)


福島県郡山市で子どもたちの詩を集め、紹介してきた「青い窓の会」が編纂。創刊以来55年に渡って紹介した詩の中から、62の作品を選び、一冊にまとめたのが、詩集「おひさまのしずく」です。中には、震災後に綴られた詩もあります。

お話は、編纂に携わった「青い窓の会」の橋本陽子さんです。

◆震災後の子どもたちの心の変化
―わたしがすごく印象に残っているのは、子供たちはつらいことよりも「楽しいこと」や「うれしいこと」とか、夢を求めて生きる性質を持っているということ。
―中には震災とか地震という言葉を使った詩もあるが、それ以上に家族の詩や、故郷のことを想う詩、誰を責めるでもなく「学校もかわいそう」とか、自然や小さな生き物もみんな生きているから、その命をみんな大切にしようなど、より命とか人のつながり、家族の温かさを感じられる詩が多くなったと感じる。


「青い窓」を創刊した盲目の詩人、佐藤浩さんは、50年にわたって子どもたちにこう呼びかけたといいます。

「よく見つめ、よく考え、ていねいに生きましょう」

心に響く言葉です。


「青い窓」リンク

「おひさまのしずく」WAVE出版リンク

2013年3月2日

3月29日 詩集『おひさまのしずく』(2)


福島県郡山市で子どもたちの詩を集め、紹介してきた「青い窓の会」が編纂。創刊以来55年に渡って紹介した詩の中から、62の作品を選び、一冊にまとめたのが、詩集「おひさまのしずく」です。中には、震災後に綴られた詩もあります。

お話は、編纂に携わった「青い窓の会」の橋本陽子さんです。

◆震災後の子どもたちの心の変化
―わたしがすごく印象に残っているのは、子供たちはつらいことよりも「楽しいこと」や「うれしいこと」とか、夢を求めて生きる性質を持っているということ。
―中には震災とか地震という言葉を使った詩もあるが、それ以上に家族の詩や、故郷のことを想う詩、誰を責めるでもなく「学校もかわいそう」とか、自然や小さな生き物もみんな生きているから、その命をみんな大切にしようなど、より命とか人のつながり、家族の温かさを感じられる詩が多くなったと感じる。


「青い窓」を創刊した盲目の詩人、佐藤浩さんは、50年にわたって子どもたちにこう呼びかけたといいます。

「よく見つめ、よく考え、ていねいに生きましょう」

心に響く言葉です。


「青い窓」リンク

「おひさまのしずく」WAVE出版リンク

2013年3月2日

3月29日 詩集『おひさまのしずく』(2)


福島県郡山市で子どもたちの詩を集め、紹介してきた「青い窓の会」が編纂。創刊以来55年に渡って紹介した詩の中から、62の作品を選び、一冊にまとめたのが、詩集「おひさまのしずく」です。中には、震災後に綴られた詩もあります。

お話は、編纂に携わった「青い窓の会」の橋本陽子さんです。

◆震災後の子どもたちの心の変化
―わたしがすごく印象に残っているのは、子供たちはつらいことよりも「楽しいこと」や「うれしいこと」とか、夢を求めて生きる性質を持っているということ。
―中には震災とか地震という言葉を使った詩もあるが、それ以上に家族の詩や、故郷のことを想う詩、誰を責めるでもなく「学校もかわいそう」とか、自然や小さな生き物もみんな生きているから、その命をみんな大切にしようなど、より命とか人のつながり、家族の温かさを感じられる詩が多くなったと感じる。


「青い窓」を創刊した盲目の詩人、佐藤浩さんは、50年にわたって子どもたちにこう呼びかけたといいます。

「よく見つめ、よく考え、ていねいに生きましょう」

心に響く言葉です。


「青い窓」リンク

「おひさまのしずく」WAVE出版リンク

2013年3月1日

3月1日 RUN311 同じ気持ちで走る

今朝は、今年の3月11日に向けて、まもなく行われる復興支援のランニングイベントをご紹介します。

昨年に続き、2度目の開催となる「RUN311」。 これは、全国各地で、同時多発的に行われるランニングイベントです。去年は日本だけでなく海外も含め、およそ3000人が参加しました。企画したのは宮城県・石巻市を拠点に活動をする、街づくりプロジェクト『ISHINOMAKI2.0』のメンバー、古山隆幸さん。イベントの経緯や、今年の内容について伺いました。


◆東北に思いを馳せながら走ろう
RUN311を立ちあげたきっかけ。時間が経つにつれて震災が風化されていく現状の中で、3月11日に想いを馳せる。それにプラスして、同じ行動をすることで共有できれば良いなと思い、去年の3月11日に第1回を実施。今年も3月9日から11日の3日間、好きな場所、好きなところで、走ったり歩いたり、転がってもいいのでランニングをするイベント。様々なところとコラボイベント『○○○×RUN311』を展開。全国の書店で、『おらほのラジオ体操』のDVDやCDを購入した人に、“おらほRUN311”のステッカーを配付するという活動を3月中旬まで展開する。RUNをするまえに、おらほのラジオ体操をして、想いを馳せて欲しい。参加方法は、ウェブサイトやフェイスブック。フェイスブックにはイベントページを設置、そこで参加表明すると、総勢何万キロ走ったのかが、フェイスブックページで見られる。自分で走っている写真、グループで走るならその集合写真 RUN311のステッカーをもってフェイスブックページに投稿して共有していく。石巻を走った人は、写真で石巻の現状を投稿してもらいシェアしたい。3月9日、10日のいずれかは石巻でランニングのイベントは考えている。そちらもウェブサイトで
詳細は決まり次第お伝えする。


このイベントは基本的に、サイトやフェイスブックから自由に参加できますが、各地で実施されるコラボイベントに参加することもできます。また、RUN311参加の目印となるステッカーは、東京半蔵門・TOKYOFM地下のランナーズステーション『ジョグリス』でも、配布する予定です。

おらほ×RUN311ステッカー
入手方法などは、以下、公式ウェブサイトをご覧ください。


※関連サイト一覧

■RUN311公式ウェブサイト
http://www.run311.com/

■Run311 at皇居 -second
http://www.facebook.com/events/144102432418961/

■RUN311×ITで日本を元気に@仙台
http://www.facebook.com/events/430084517071958/

■ORAHO+Run311@Huntington Beach CA
https://www.facebook.com/events/433626636716758/

■雄勝×RUN311
http://sweettreat311.org/
3月9日 10時から雄勝アカデミー集合

パーソナリティ 鈴村健一

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特別番組 LOVE & HOPE ~10年目の春だより

TOKYO FM 特別番組 HANABI

「LOVE&HOPE~防災ハンドブック2015」PDF版ダウンロード配信中

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