2014年7月15日
7月15日 伊豆大島の今
※W杯決勝戦が延長戦となったため7月14日(月)放送予定分は、火曜日に順延となりました。
今朝は、東北の被災地と同じように、復興へ向けた動きが進む場所、東京の沖合、伊豆大島の“いま”をお伝えします。
昨年10月の台風26号による土石流災害で、36名が犠牲となった伊豆大島は、夏の観光シーズンを前に復旧・復興が進んでいます。今回お話を伺ったのは、復興支援団体 pikari支援プロジェクトの遠藤太一さん。東日本大震災直後から、宮城県・牡鹿半島を拠点に、支援活動を続けている方です。遠藤さんは、去年10月の土砂災害の一報を受け、すぐに伊豆大島に入りました。牡鹿半島で培った、ボランティアのとりまとめやノウハウを生かせると考えたからです。
現在も定期的に伊豆大島で、支援活動を続けている遠藤さんに、現状を伺いました。
◆伊豆大島のいま
町の中に関してはだいぶ平静を取り戻し、土砂の流れたところも家の取り壊しが進み、重機が山の上に進んで復旧工事が進んでいる状態。被災された方は、仮設住宅に40世帯弱が暮らしている。災害公営住宅の建設が進み、住むところについてのインフラも整ってきているが、今後懸念されるのが自分たちの住んでいる土地がどのようになるのか。大金沢という沢があったが、土砂が流れた時のための護岸工事、溶岩が流れた時にどうなるのか、近辺の土地を持っている人は、どのように自分たちの家が計画に入るのかがまだまだ見えていない状況。また今回、事業をされていて被災された方に関しては補助、助成が出ていない。事業の再生が困難な状況。民宿や商店は復旧の見通しが立たなかったり、自力再建しなければいけないため厳しい。東日本大震災のようなグループ補助金、県の2分の1補助のような、商工業者の再建制度が出てくれば復旧にも負担が減るとは思うが、そういう動きは出ていない。
いまの課題は、観光地・伊豆大島の「商業」の復興だと遠藤さんは話しています。では、ボランティアの受け入れについては、どうなのでしょうか。
◆「災害復旧」から「地域課題の解決」へ
災害ボランティアセンターとしての役割は終わっているが、常設のボランティアセンターとして、仮設住宅の見回りや地域の方々の交流を図る憩いの場、コミュニティスペースの運営のお手伝いを島内の方々に呼びかけている。一緒に地域の見回り、地域課題を解決するために島の人たちをサポートする人たちが求められている。たとえば持ち込みカフェ、被災されたお宅の一部をお借りしてみんなでお茶を飲んだり、お話をして地域の方との関わりを大事にする。早朝にビーチクリーンをして海をきれいにして人が来やすい環境を作ろうというテーマで動いている。
伊豆大島は、先日の台風8号の影響も心配されましたが、遠藤さんによれば、11日に行われる予定だった海水浴場の“安全祈願”が 延期となったほかは、ほとんど被害はなかったそうで、地元の方も、胸をなでおろしている、ということです。
そして7月14日現在、遠藤さんは、台風8号による土石流被害を受けた長野県南木曽町で、活動をしています。昨日までに復旧に必要な機材の搬入と、土砂出しなどの作業を行ったと、報告がありました。遠藤さんはじめ、各地の災害をFacebookなどで情報共有した一般のボランティアたちが、迅速に現地入りして行動するという動きが、本当に活発になっています。
明日も、伊豆大島の現状についてお伝えします。
今朝は、東北の被災地と同じように、復興へ向けた動きが進む場所、東京の沖合、伊豆大島の“いま”をお伝えします。
昨年10月の台風26号による土石流災害で、36名が犠牲となった伊豆大島は、夏の観光シーズンを前に復旧・復興が進んでいます。今回お話を伺ったのは、復興支援団体 pikari支援プロジェクトの遠藤太一さん。東日本大震災直後から、宮城県・牡鹿半島を拠点に、支援活動を続けている方です。遠藤さんは、去年10月の土砂災害の一報を受け、すぐに伊豆大島に入りました。牡鹿半島で培った、ボランティアのとりまとめやノウハウを生かせると考えたからです。
現在も定期的に伊豆大島で、支援活動を続けている遠藤さんに、現状を伺いました。
◆伊豆大島のいま
町の中に関してはだいぶ平静を取り戻し、土砂の流れたところも家の取り壊しが進み、重機が山の上に進んで復旧工事が進んでいる状態。被災された方は、仮設住宅に40世帯弱が暮らしている。災害公営住宅の建設が進み、住むところについてのインフラも整ってきているが、今後懸念されるのが自分たちの住んでいる土地がどのようになるのか。大金沢という沢があったが、土砂が流れた時のための護岸工事、溶岩が流れた時にどうなるのか、近辺の土地を持っている人は、どのように自分たちの家が計画に入るのかがまだまだ見えていない状況。また今回、事業をされていて被災された方に関しては補助、助成が出ていない。事業の再生が困難な状況。民宿や商店は復旧の見通しが立たなかったり、自力再建しなければいけないため厳しい。東日本大震災のようなグループ補助金、県の2分の1補助のような、商工業者の再建制度が出てくれば復旧にも負担が減るとは思うが、そういう動きは出ていない。
いまの課題は、観光地・伊豆大島の「商業」の復興だと遠藤さんは話しています。では、ボランティアの受け入れについては、どうなのでしょうか。
◆「災害復旧」から「地域課題の解決」へ
災害ボランティアセンターとしての役割は終わっているが、常設のボランティアセンターとして、仮設住宅の見回りや地域の方々の交流を図る憩いの場、コミュニティスペースの運営のお手伝いを島内の方々に呼びかけている。一緒に地域の見回り、地域課題を解決するために島の人たちをサポートする人たちが求められている。たとえば持ち込みカフェ、被災されたお宅の一部をお借りしてみんなでお茶を飲んだり、お話をして地域の方との関わりを大事にする。早朝にビーチクリーンをして海をきれいにして人が来やすい環境を作ろうというテーマで動いている。
伊豆大島は、先日の台風8号の影響も心配されましたが、遠藤さんによれば、11日に行われる予定だった海水浴場の“安全祈願”が 延期となったほかは、ほとんど被害はなかったそうで、地元の方も、胸をなでおろしている、ということです。
そして7月14日現在、遠藤さんは、台風8号による土石流被害を受けた長野県南木曽町で、活動をしています。昨日までに復旧に必要な機材の搬入と、土砂出しなどの作業を行ったと、報告がありました。遠藤さんはじめ、各地の災害をFacebookなどで情報共有した一般のボランティアたちが、迅速に現地入りして行動するという動きが、本当に活発になっています。
明日も、伊豆大島の現状についてお伝えします。