2014年6月30日

6月30日 Rock Corps(ロックコープス)5

先週に引き続き、「Rock Corps(ロックコープス)」のレポートです。

「音楽を通じて、社会に貢献しよう!」という取り組み、ロックコープス。東北の被災地で4時間のボランティア活動に参加すると、9/6(土)福島市で開催されるライブチケットを1枚、手にすることができます。参加アーティストは、NE-YO、コブクロ、May J、さらにもう一組!
ライブ開催に向けて、いま東北各地で、毎週末ボランティア活動が行われています。

現地でボランティアのとりまとめを行う押田一秀さんは、震災直後から、被災地のボランティア活動にかかわってきました。

◆今求めれれるボランティア活動
震災から3年がたち、ボランティア活動のフェーズが大分変って、地域のコミュニティづくりや生活再生の仮設住宅の支援などが主になってきた。ご年配の方が一人暮らしで買い物に行けないとか、外から若者が入ってきてお話するだけでも楽しいと言ってくれる。そんな支援がいま必要になってきているのかなと思う。
また福島の浜は、汚染水の問題もあって、海水浴場がいつ再開できるかわからない状況。行政も手を入れていなかったところに、今回ロックコープスのボランティアが初めて入って、きれいにする活動が始まった。
農業支援についても、夏場は草がどんどん生えてきてしまうが、塩害で使えなくなった農地に新しい作物やオーガニックコットンを植えるにあたって、そこに従事する事業者がなかなかいない。敷地に対して作業する人が少ない状況で、そこのボランティアが必要になってくる。
需要をきっちり伝えればもっとボランティアの参加者も増えてくると思うが、3年たったいまボランティアも激減していて、必要なところに必要な人材がいないなというのが、現地でわたしが思うこと。



◆ロックコープスの参加で、ボランティア参加者のすそ野が広がっている!
特にロックコープスは、もともと「福島」とか「ボランティア」という意識がなかった人達の目が東北に向いた、画期的な取り組みだと思う。音楽が好きで、調べたら「相馬」に行きつき、そこで友達ができて、また行ってみる、そこで物を買ってみる、情報も発信してくれて、お金も落としてくれて…という形ができあがっている。さらに、福島の方のボランティア参加者が全体の半数を占めているのもうれしい誤算。地元の方たちが参加してくれている。これは当初予測していたのより、相当ポジティブな反応。繰り返し繰り返し来るための第一回、「きっかけ」となるのが、ロックコープスの大きな意義なんだなと、いま感じている。


この週末も、岩手県釜石市のビーチ清掃や、宮城県丸森町の農業ボランティアなど、東北各地でロックコープスのボランティア活動が展開されました。参加者はこの週末だけでも、およそ200人。
新たな絆が生まれています。

ロックコープスの公式サイト

2014年6月27日

6月27日 Rock Corps(ロックコープス)4

「音楽を通じて、社会に貢献しよう!」という取り組み、ロックコープス。アメリカやヨーロッパで広がる新しい社会貢献活動のカタチが、今年、日本に初上陸しました。

日本では、東北の被災地で4時間のボランティア活動に参加すると、9/6(土)福島市で開催されるライブチケット1枚を手にすることができます。
参加アーティストは、NE-YO、コブクロ、May J、and more!!

先日は、福島県相馬市内の仮設住宅で、全国から集まったボランティア17人による草刈りが行われました。お年寄り世帯も多いので、仮設周辺の草刈り作業のボランティアは、とっても助かるんだそうです。そして、午前中の作業を終えるとランチタイム。仮設住宅のお母さんたちが、手作りのお味噌汁とお漬物を用意してくれて、一緒にお弁当を食べました。

この仮設に暮らすのは、もともと、相馬市の沿岸「原釜地区」の住民の皆さん。
仮設の暮らしや復興状況について話してくれたのは、自治会長の、高橋謙吉さんです。

◆漁師たちの復興
いまここは156軒、津波で流された人達の仮設住宅で、156軒で始まったが、今現在92軒に減りました。もともと原釜地区で近くに住んでいた人ばかりで、それなりに打ち解けて、いままで生活している。もともと漁師の人が多いので、漁師は船から戻ってくると、そのまま漁網などの道具を自宅に持っていき、自宅の庭先や作業小屋で翌日の作業をする。だから、どうしても自宅兼納屋、漁具倉庫が必要となる。土地も150〜200坪ぐらいの広さがないと、皆さん仕事にならない。どうしても漁師を続けたいという方は、知り合いの山や田畑を譲ってもらって自立していく、ということになる。先に出た人たちはそのように再建している。
あと2年、仮設住宅に住めるということになった。まだ、今後どこに住むか目処がたたない世帯もあると思うが、このようにボランティアの皆さんに支えてもらって、助けてもらいながら、わたしたちも生活基盤を求めていかなければと思うので、今後ともよろしくお願いします。今日は本当にご苦労さまでした。ありがとうございました。


いまも仮設住宅に住み方たちは、害公営住宅の建設や自宅再建など、新しい住まいができるのを待っている状態。ただし、公共工事が優先される中で、住宅再建が遅れているのが現状。そこには、資材の高騰や大工さんの不足など、被災地ならではの事情もあるそうです。
さらに、沿岸の原釜漁港は、以前はヒラメやカレイの水揚げで知られていたが、震災の影響で、現在は試験操業の段階。港の再開には至っていません。「漁が始まれば、この辺りにも活気が戻るはず」と、高橋さんは期待を寄せていました。

来週は、「ロックコープス」から見えてくる、今求められるボランティアについて、お伝えします。

「ロックコープス」のボランティアメニューやスケジュールなど、詳しくは「ロックコープス」のサイトをご覧ください。
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パーソナリティ 鈴村健一

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