2014年6月23日

6月23日 Rock Corps(ロックコープス)1

今週は「Rock Corps(ロックコープス)」のレポートです。
これは「音楽を通じて、社会に貢献しよう!」という取り組み。これまで世界9か国で開催されて、14万人以上の人達が参加した、新しい社会貢献活動のカタチ。それが今年日本に初上陸しました。
   
お話は、日本盤「ロックコープス」実行委員会の、中山隆久さんです。

◆お金では買えない、ボランティアに参加することで得られるチケット
ロックコープスというのは、音楽フェスがあって、その音楽フェスのチケットはお金では買えず、4時間のボランティアに参加することでのみチケットが手に入れられる。アメリカで始まり、ヨーロッパに広がった。元々アメリカの911直後、音楽の力で社会のためになることが始められないかと。お金を寄付する音楽の取り組みはあったが、「人のアクションで社会に貢献していこう」とはじまった取り組みです。
これまでにレディガガ、リアーナなど、ビッグネームがこの主旨に賛同して参加しています。アーティストも、ロックコープスのボランティア会場に訪問し、彼らを通してロックコープスの主旨を世界に向けて発信してもらっています。


アメリカやヨーロッパの国では、先進国ではありながらも、貧富の差があるのが実情。若い人達からは、「ライブに行きたいけど、音楽のチケットが手にいれられない!」という声も聴かれます。
一方、伝統的に、社会貢献活動への参加に関しては積極的です。そこで、「ボランティア活動」と「音楽チケット」の交換がうまくマッチング、広がりをみせています。

そして日本版ロックコープスが選んだテーマは、東北・被災地と音楽を繋げることでした。

◆福島のボランティア活動を中心に
日本では東北の復興につながるボランティアの参加者を募集している。ガレキを片付ける仕事や津波の塩害で作物を育てられなくなった畑にコットンを植える育てるお手伝いなど。
震災から時間がたって、ボランティアに参加する方が固定化されてくる中で、新しいことで背中を押さないと、新しい人が参加する動きが起こらないじゃないかと思って。実際現場を見ると、いままでどうしたらいいかわからなかったけれど、背中を押されて参加しました、という方が、地元の人とふれあいながら話を聞いて、それがまた次の人に口コミで広がって。ただ単に労働だけでなく、一人でも多くの人に伝播していくように「触れあい」を大切にしています。

  
アジアの国としては、日本が初めての開催国となる今回のロックコープス。
ライブイベントは9月6日(土)福島にて。
出演アーティストは4組。NE-YO、コブクロ、May-Jが発表済で、4組目は近日発表!お楽しみに!
ライブに参加するためのボランティアは9月6日のライブ当日まであります。いま募集をしているのは8月の上旬分まで。4時間のボランティア活動に参加することで、ライブチケット1枚を手にすることができます。詳しくはロックコープスのサイトをご覧ください。

ロックコープスのボランティア活動については、明日以降もお伝えします。

2014年6月19日

6月19日 雄勝学校再生プロジェクト4

引き続き、宮城県石巻市の北東部、雄勝町から、「雄勝 学校再生プロジェクト」についてお伝えします。

廃校となった小学校の、木造校舎を改装して、自然体験ができる宿泊施設にしようという取り組み、『雄勝 学校再生プロジェクト』。

大正時代からおよそ90年。雄勝の子どもたちを受け入れてきた学び舎は、新しい役目をあたえられ、生まれ変わろうとしています。そして、徐々に綺麗になっていく校舎は、人口流出が続く雄勝町に小さな変化も起こしているんです。

Sweet Treat 311理事の油井元太郎さんに伺いました。

◆学校が、戻る場所に
いまの学校の状態を卒業生に見てもらおうというのが最初のきっかけで、運動会を卒業生を集めてやりはじめている。上は90歳から下は20代(最後の)卒業生まで、150人くらいが集まった。最初は半信半疑だった。本当に廃校した後者がよみがえるのか、外部の人たちが入ってどこまでやっているのかというのを、話しか聞いていなかった人達が実際に来て、本当に綺麗になり始めている学校と、地域の人たちが盛り上がっている気運を見た。母校に戻れる、同級生に会える、傷ついた雄勝が元気になっているというのを感じて本当に喜んでいる。これからも続けて行こうというのは最近も地域の方と協議会を開いて打ち合わせをしたら、みなさんがおっしゃっていた。結婚して仙台や東京に行っちゃった方もわざわざもどってきて、子ども連れの方は「自分たちが通っていた学校をみせられると喜んでいる。これからは子どもを連れて遊びに来る場所ができた。雄勝に戻るきっかけができたと喜んでいる。


桑浜小の校舎は、雄勝町の「桑浜」「羽坂」「熊沢」という三つの集落の子どもたちのために建てられた学校です。熊沢地区在住・現在66歳の大工さん・阿部利昭さんに、この学校が町にとってどんな存在なのか 教えて頂きました。

◆子どもは地域の星
桑浜小学校は大正に創立。学校を建てたいきさつは、大須の小学校の分校を本校にするため、新しい校舎を建てて本校にした。そのために3つの区でお金を出した。3区の入会漁場というのがあって、そこで獲れたアワビやウニを打ってお金をためて建てた。そこから3つの区の絆が生まれた。今でも子どもは大事だったが、昔はもっと大事だった。地域のスター、星だから。


雄勝学校再生プロジェクト shootingstar
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パーソナリティ 鈴村健一

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