2012年7月12日

7月12日「クラウドファンディングを利用して、漁業復興支援を目指す」

プロジェクトを掲げて賛同者を募る、新しいスタイルの支援金集めの方法「クラウドファンディング」。
宮城県石巻市に住む高田弘さんは「CAMPFIRE」というプラットフォームを使って、石巻市牡鹿半島の漁師たちを支援するプロジェクトを立ち上げています。

高田さんはもともと郵便関係の仕事をしていて、漁業に関しては素人。
パソコンの知識もありませんでしたが、奥さんのボランティア活動を通じて知り合った牡鹿の漁師たちをなんとか支援したいと、「クラウドファンディング」に注目。
すでに100万円近い支援金が集まっています。

◆将来の沿岸漁業のために、支援金を
 石巻市内でも牡鹿半島エリアにある小さな浜「前網浜」は、震災前は23軒あった小さな漁村で、そこの漁師さんを応援しようと思った。
 漁師15〜16人のうち、8人でグループを作って定置網を行う。
 三陸の沿岸漁業は、家族単位の形態(が多い)。グループというのはあまり見受けられない中で、ここの浜の人たちは震災を契機に生産組合や法人を作って、漁業の復興、ベンチャー企業のようなものを始めた。
 すごい決心だと思うし、こういうことがきちんとできたら、将来の沿岸漁業の一つのモデルケースになると思い、皆さんに支援金のお願いをした。


牡鹿半島の前網浜は、多くの漁船、漁の道具、家屋が津波にのまれた地区。
定置網漁を始めるための海中や海底のガレキ撤去にも、経費がかかります。

◆定置網漁に掛かる経費の一部を、クラウドファンディングで
 船は1世帯に2隻くらい持っていたが、それがほとんど津波にのまれて無くなった。
 前網浜では主にホヤを手掛けていたが、ホヤ棚も全て無くなった。ホヤは出荷するのに3年かかる。今ホヤを再開しても、収入を得られるのは3年後。そこで始めたのが定置網。
 定置網は、船と網を海にセットすれば魚が獲れ、即収入に繋がる。
 例えば船なら、12トン位の船で1億円位する。定置網の網の半分は長崎から無償で提供してもらうことになったが、半分でも6000万くらいかかる。1億6000万の6分の5は、国の第三次補正で補助をしてもらえるが、残りの6分の1は自分たちの負担。金額が大きいので、経費の一部をクラウドファンディングで支援いただけたら。



高田さんが呼びかける「一匹狼の漁師が手を取り合って、漁業復興を目指す定置網プロジェクト」での支援は500円から可能。
出資者は支援の見返りとして、プロジェクトオーナーからノベルティグッズや大漁旗、成果物などを受け取ることができます。
7月24日24時(25日0時)まで、支援金を募っています。


【一匹狼の漁師が手を取り合って、漁業復興を目指す定置網プロジェクト】


<写真:高田弘さん>


<写真:石巻市牡鹿半島、前網浜の漁師さんたち>

2012年7月11日

7月11日「新たな支援の形、クラウドファンディング」

被災地では、がれきの処理や漁業や農業など産業の復興、高台移転など、復旧・復興への長い道のりが続いています。

スピードと金額の両面で、行政による支援が十分に行き届かない中、新たな支援の形として注目されているのが、プロジェクトを掲げて賛同者を募る「クラウドファンディング」です。

この「クラウドファンディング」と、被災地支援の可能性について、ジャーナリストの津田大介さんにお話を伺いました。

◆クラウドファンディングとは
 「クラウドファンディング」とは、今アメリカなどでも注目されている資金集めの方法。プロジェクトを示して、資金を集める。最近だと一番話題なのはベン・フォールズファイブが「次のアルバムの制作資金はクラウドファンデングで集めます」「300万円集まれば製作費になります」というと、ファンがそれに対してお金を払う。さらに、例えば「3000円払ったファンはCDがもらえます」「1万円とか10万円払った人はライブにも招待する」など、支援した側が、見返りとしていろんな商品をもらえる。お金が集まらなかったら「失敗」となり、お金は引き落とされない。「意志」や「やりたいこと」を示して、それに賛同する人がお金を提供する、というサービス。
 2年くらい前からアメリカで「kickstarter」という有名なサイトが登場して、日本では震災の後に似たようなサービス「Ready For?」や「CAMPFIRE」などが昨年相次いでスタート。
 プロジェクトによっては数百万円の資金を集めて成功しているケースも出てきている。
 ソーシャルメディアで善意を流通しやすくなり、そこにお金も払う、という形が出来てきている。


◆ソーシャルメディアが実現するインフラ
 「意志」や「プロジェクト」を示して、ソーシャルメディアで広げ、社会を良くしていくということがやりやすくなってきた。日本でもソーシャルメディアが1500万人、2000万人近くまで来て、ネット上でワンクリックで送金するシステムも出来てきたことで、行政の補助金に頼らず、人々の善意でお金を集めて、ものごとを実現していくことが可能になった。
 アイディアと情熱があって動ける人間が、きちっとお金もついてきて継続的に動けるような、そんなインフラにソーシャルメディアがなると、社会が良い方向に活性化していくのではと思う。



「クラウドファンディング」による被災地支援には、「漁業支援」「子供たちに楽器を送るプロジェクト」「祭りの再生」など、様々なプロジェクトが進行しています。
支援金も500円や1000円など、少額から可能なものもあります。
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