2014年5月5日

5月5日 気仙沼・唐桑半島1 「御崎の絶景」

今日も引き続き、東北の観光スポットを訪ね歩くレポートです。今朝は、宮城県気仙沼市から、三陸の海に突き出た唐桑半島の一番東にある、御崎(おさき)です。気仙沼駅からクルマで30分もかからない場所なんですが、実は、日本でも有数の、リアス式海岸と美しい景観が体感できるスポットなんです!



◆宮城で一番早く朝日が見える岬
(※からくわ丸・加藤拓馬さんの案内音声)
・・・唐桑半島の一番端っこの「御崎」に来ています。遊歩道です。唐桑半島の一番先っぽで、東にちょっと出ているので、実質宮城県ではここが一番東になります。宮城県では一番早く朝日が見える場所。宮城の日の出は唐桑からという言葉があるくらい、唐桑町は宮城の一番東、最北東端にあるので・・・。


気仙沼市・唐桑町(からくわちょう)で活動を続ける、地元と県外の若い世代による街づくりプロジェクト「からくわ丸」の加藤拓馬の案内で、唐桑半島の先っちょの、さらに先っちょ、御崎へ。ここは三陸復興 国立公園の一部になっていて、険しいリアス式海岸の岸壁ぞいに、生い茂る森林の遊歩道をお散歩することができます。

そしてこの公園には、長い年月をかけて海が削り取ったとっても不思議な形の岸壁と、透明度の高い海、そしてそしてパノラマの水平線が広がる「とっておきの場所」があるんです!!




◆北の海、リアス、地球の営み
(※からくわ丸・加藤拓馬さんの案内音声)
ここが唐桑の一押しスポット。北の海は海の中が森状態。みると超怖い・・・。ぶわーっと生い茂っていて。サンゴだと「おお〜」っとなるけど暗いんですよ。北の海って。それくらい豊かということなんですけど。(こういう海で牡蠣が育つわけですからね) ここは去年ジオパークに認定されたところで、御崎や唐桑半島も含まれているんですよね。地球と人の営みが感じられるというのが定義で、そういう意味ではぴったりかなと。岩と岩のスキマにマグマが出てきて固まったのが、黒い筋。だから地層マニアにはたまらない。結構縄文時代の遺跡などが唐桑はバンバンでてくる。震災以降に高台移転で山を削ることを始めたところ、唐桑からは結構出てきている。






この御崎には、お菓子のミルフィーユ状に何層にも折り重なった、不思議な岸壁を眺めることができます。また、遊歩道には、「クジラ塚」という石塚があり、この界隈の人々の生活に、クジラがとても重要な資源だったことが分かるんです。さらに、縄文時代、このあたりではどうやらマグロを獲って食べていたらしく、高台移転で山を削ると、巨大なマグロの骨が山ほど出てくるとか。ただ、縄文人がどうやってそんな巨大なマグロを獲っていたかは謎だということです。
 
ちなみにこの御崎の公園、リスもいます。その証拠に、リスが食べた後の松ぼっくりの食べかすもありました。



明日も、宮城県気仙沼市、唐桑半島からのレポートをお届けします!

2014年5月2日

5月2日 ゆりあげ港朝市・2014年GWその2

引き続き、閖上の朝市からのレポートです。

宮城県名取市「ゆりあげ港朝市」。ゴールデンウィーク後半は、明日・土曜日から6日(火・振替休日)まで、毎日 開催されます。

営業時間の延長や、お客さんを喜ばせる仕掛けが実を結び、震災前とくらべて、1.5倍のお客さんを集めるほどになった朝市。明日も、きっと賑わいを見せることになりそうですが・・・組合の理事長・櫻井広行さんは、厳しい言葉で、危機感を口にします。


◆生き残るために
震災前は51の組合員がいたが35に減った。(震災当時)イオンモールで(臨時に)やっていた頃は組合員と同じ料金で新しい人にお店を出せと募集した。組合員は、「出資金を出している我々となぜ突然来たやつが値段同じなのだ」と不満そうだったが、客を増やすには最低でも店を増やさないといけない。あとは1軒1軒が充実すれば客は増える。現状何もないところから始まったので、お店の数を増やして、ダメなところは淘汰されるという新陳代謝をしない限り(だめだ)組合員を大事にするというのは、良い商売をしているから。お客さんの支持を得られない組合員はやめてもらってもしょうがない。厳しくないとみんなナアナアになって、知らないうちにお客さんがいなくなり全国のシャッター商店街のようになってしまうのは何十年前から見えている。零細商売が集まって、知恵もないし資金もない。どうやって生き残るかと言ったら内部の競争。いいと思ったらすぐやる、パクリまくってオリジナルに進化させる、これしか生き残る道はないと思う。


閖上ではいま、土地のかさ上げ計画が進んでいますが、海の近くに戻ろうという住民は少なく、町の存続を心配する声もあります。海沿いの元の場所にこだわり、朝市をさらに盛り上げようという櫻井さんは、
閖上の将来をどう見据えているのでしょうか。

◆朝市が頑張れば人は戻ってくる
新しいメンバーが入ってきて刺激はある。現状では60歳以上の店主が半分以上なので、後継者がちゃんとできるような規模にしなければいけない。我々の商売は基本的には日曜日だけの商売でも食っていける商売をしなければいけない。よそにないものを売っていかないといけない。そういうことをやりつつ、まだまだ伸びる余地はある。現在は48(店舗)だがなんとか来年には65軒、3年〜5年後には100軒にしたい。わけのわからん売り場、許可の無い売り場が周りにできるくらいの、ごちゃごちゃした市場がいいかなと。なにもないところで唯一活動しているのはうちしかない、町の復興もあと3年はかかる。朝市が頑張っているのなら、戻りたいという人も増える。町の旗振り役、先頭に立って旗を持って突っ込んでいく、いつ倒れるかわからないですが、そんな感じでやっていくしかねえなと思っている。

                                

GW後半の朝市は、5月3日(土)から6日(火)までの4日間 開かれます。
ちなみに明日3日は、午前中に2回、マグロの解体ショーがあります。解体後のマグロは、激安販売されるということです。

詳しくは
ゆりあげ港朝市のホームページ
または
Facebook をご覧ください。


来週は、宮城県気仙沼市、唐桑半島の情報をお伝えします!



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パーソナリティ 鈴村健一

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