2012年1月23日

1月23日「被災地で放送を続けるラジオ(1)『釜石やっぺしFM』」

今エフエム岩手では、県内6つの支局による「ふるさと元気隊」プロジェクトを展開。
月曜から水曜の午後に、それぞれ1時間番組を放送しています。

沿岸部で大きな被害を受けた釜石支局「釜石やっぺしFM」パーソナリティ・阿部志穂さんにお話を伺いました。

◆「釜石やっぺしFM」で伝えていること
 「ふるさと元気隊」は、FM岩手の6つの支局(久慈、八幡平、遠野、紫波、盛岡、釜石)が、それぞれの地域密着で故郷を元気にする情報を発信している。
 「釜石やっぺしFM」では、今現在の釜石の状況、復興し始めた第一歩を踏み出した人にスポットを当てている。
 例えば、醤油醸造会社を取材した。甘めのしょうゆ。沿岸の人はそれじゃないと刺身が食べられない。被災してしまっていたが6月に復活。番組でも情報を出したら反響が大きかった。釜石に住んでいる人も聞いているが、出身者で釜石を出てしまった方たちも聞いている。なるべくそうした外への発信、中へ向けての発信も両方伝えるようにしている。


◆印象に残った話題
 明るい話題としては成人式。去年まで行われていた市民文化会館は被災してしまったので、ある高校の体育館で実施。振袖を着た新成人たちが明るい表情だった。
 インタビューしたが、これからどうなって欲しいか聞いたところ、「前よりももっといい街にしたい」「親孝行がしたい」。復興に必要なものは人の力。ひとりひとりがそう考えてくれているのは嬉しかった。
 ラジオで何ができるのかは手探りだが、個人的には人にスポットを当てたいと思っている。人の力が大切。ひとりひとりを大切にした番組を作っていきたい。

阿部さんご自身は、去年1月に地元・千葉県を離れ、釜石やっぺしFMのパーソナリティになりましたが、その2か月後に被災。現在も釜石で暮らし、出来る限り釜石の方々の取材を続けたいと話しています。



【エフエム岩手「ふるさと元気隊」】
エフエム岩手「ふるさと元気隊」
釜石やっぺしFMは、毎週水曜日15:00〜15:55 ON AIR

「radiko.jp復興支援プロジェクト」では、日本全国で岩手・宮城・福島・茨城の4県7局の放送を聴くことができます。
【radiko.jp復興支援プロジェクト】




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番組でご紹介した「仙台フィル『絆』コンサート」チケットプレゼントのご応募は、番組メッセージフォームからどうぞ。
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仙台フィル「絆」コンサート

仙台フィルハーモニー管弦楽団は、被災しながらも、いち早く「音楽の力による復興センター」を立ち上げ、被災地で200回に及ぶ復興コンサートを行ってきました。
今回のコンサートは、多くの支援に対して感謝の気持ちを伝えるとともに、人々に癒しと勇気を与え続けてきた音楽の力をみなさんにも届けたいという思いから行われます。

日時:2012年2月3日(金) 19時開演
場所:サントリーホール

2012年1月20日

1月20日「神戸から東北へ。復興へ必要なこと」

東北各地で町の復興に携わる人たちを神戸に招き、神戸の知恵と経験を伝えようという「復興まちづくり勉強会」。
宮城県気仙沼市や石巻市、岩手県山田町から参加した方たちが、いま抱えている悩みを話していらっしゃいました。

勉強会の中心となったのが、神戸の復興まちづくりに携わり、東北の街再生コンサルタントも行っている建築家で「神戸まちづくり研究所」の野崎隆一さんです。

◆神戸の復興を経験したからこそ言える「必要なこと」
 まずは住民ができるだけ早い機会に集まること。集まってお互いに顔を見て、「あんたどうするの?わたしはこうしたい」とざっくばらんな話し合いをする場がないといけない。そこからしか始まらない。
 「復興まちづくり」の主人公は被災者の皆さん。やってもらうものでもないし、誰かから与えられるものでもない。主人公である皆さんが「ああしたい、こうしたい」とどんどん言えば、周りからいくらでも専門的な支援はついてくる。
 東日本でも(自分が復興の)主人公だと思ってない人がたくさんいる。被害を受けたんだから当然行政がやってくれるものだと思っている。でも(待っているだけでは)やってくれるものしかできない。主人公なんだから「こんな復興住宅だったら住みたい」とか、自分たちが住みたいものを作らせるように、やっていかないと。自分たちで声を出していかないと実現できない。


◆スタートさせようと思っている取り組み
 復興のチャートをつくろうと思っている。「被災地にどうしても家を建てたい人」「移転したい人」「仲良しと一緒に高台に集団移転したい人」「お金がないから公営住宅に住みたい人」「公営住宅でも鉄筋でなく木造に住みたい」など、いろいろな選択肢があるはず。選択肢をチャートにして「あなたはどのコースに行きたいですか」と言ってあげると、判断する目安になる。分岐点でメリットデメリットも書いてあげればいい。
 公営住宅に入っても、何年後かに払い下げも受けられる。そういうことも皆さん知らない。そういう選択肢もあるということを、チャートにしてあげることを、考えている。




今回の「復興まちづくり勉強会」に参加した、岩手県山田町の湊よしゆきさんは、
「自分たち漁師は海から離れられない。だから高台に居を構えることができればいいと考えている。仕事のことを考えると海からあまり遠いところにもいけない。」と話してくださいました。



高台への移転や仕事など、状況や悩みはさまざま。
神戸の経験を東北に伝える試み、そして復興への道は始まったばかりです。


神戸長田区。震災による火災の爪痕は17年経った今でも残っている

【神戸まちづくり研究所 official web site】
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パーソナリティ:中西哲生・高橋万里恵

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