2014年2月7日

2月6日 バレエが街にやってくる!@石巻

今朝は、宮城県石巻市で来月開かれる日本を代表するバレリーナの公演についてお伝えします。

公演を行うのは、現在65歳で、いまも現役のバレリーナとして活動する、”世界のプリマ”森下洋子さんと、森下さんが率いる松山バレエ団です。

石巻の復興にかかわる人々や地元の声を受けて実現するこの公演、タイトルは「バレエが街にやってくる!」。実行委員会の副委員長で、地元石巻の 鰻・割烹の老舗「八幡屋」の女将さん、阿部紀代子さんに伺いました。

◆石巻に芸術を広げたい
東日本大震災で大きなホールや市民会館がすべて被災してしまい、町の中にアートや芸術などいろんなものを含めたものを町に展開していきたいと考えて、我々地元の人間だけではなく外の方々の力も借りて町の展開ができればいいなと思い動いている。石巻には石ノ森漫画館という施設があり、そちらの設計をしてらっしゃる人がたまたまバレエの公演を見る機会があって、非常に感動してこの感動を被災地の子どもたちにということで考えてくれてお話をバレエ団にしてくれたところ、「ぜひ被災地で自分たちも踊りたい」とおっしゃってくれて、今回バレエ団が無償出演ということで中学校を舞台に踊って頂くことになった。大きな機会になるのではないかと考えている。地方にいるとなかなか本当の芸術に触れる機会は多くない。そういう中で被災した子どもたちはショッキングなものを見続けた時期があったが、感動的なバレエに触れることで何か変わるのではないかと期待している。


3月15日に行われるこの公演、会場は石巻市立・石巻中学校の体育館。石巻中学校の生徒、保護者、市内の方、復興支援者の方を無料で招待します。そして、この体育館を舞台に、松山バレエ団が演じるのは、ソチ五輪の開会式でも演じられたロシアを代表するバレエ作品『白鳥の湖』!

世界文化賞受賞者でもある“世界のプリマ”森下さんは、石巻で舞う「白鳥の湖」に、どんな思いを込めるのでしょうか。

◆被災地のための“白鳥の湖”
お手紙というかご挨拶状を頂いた。本当に思いがあってこの地で踊って下さるということと、ご自身は黒鳥を踊って下さるということで、私でも知っている有名なのは、黒鳥は四十数回のターンがあり、それはとても難しい技術。それを森下さんが踊るということで今からすごく楽しみにしている。今回は被災地へ向けてのメッセージ性を高めて、と考えているようなのでそういった意味でも、立派な舞台立派なステージとは違う、環境ならではの白鳥の湖を見せてもらえるのではないかと思う。


今朝は、宮城県石巻市で行われる、森下洋子さんと松山バレエ団による公演「バレエが街にやってくる」についてお伝えしました。

☆石巻復興支援 松山バレエ団出演公演『バレエが街にやってくる』
日時:3月15日(土) 午後1時開場 1時20分開演 3時終演
会場:石巻市立 石巻中学校の体育館

また、この公演は入場無料、松山バレエ団も無償で協力する形ですが、舞台装置などの費用が掛かるため、現在、全国からの寄付を募っています。鑑賞希望、寄付など詳しいお問い合わせは、公式ウェブサイトから⇒『バレエが街にやってくる!』公式ウェブサイト

2014年2月6日

2月6日 続・桜ライン311

岩手県陸前高田市の「桜ライン311」。
津波の恐ろしさを忘れずに、次の世代に伝えようと、津波の到達点に桜の木を植える取り組みが行われています。これまでに植樹した桜は、161カ所、647本。総延長は6.5キロほどになりました。


お話は、「桜ライン311」の、岡本翔馬さんです。

◆震災から3年の課題。
やっぱり一番難しいのは、土地の地権者さんに許可をいただくこと。津波の到達地点の地権者さんに許可をいただいて、始めて桜の木を植えられるので、土地の確保は活動当初から引き続き注力している。あとは、もうじき震災から丸3年になるが、わたしたちは活動資金を全国の皆さんからの寄付でねん出しているので、ずっと長く活動していくだけの寄付を集めることが、これからさらに難しくなってくるのかなと思う。
震災が風化はある種正しいことなのかなとも思うが、陸前高田市は津波で本当に多くの方が亡くなられた。その時の「悔しい想い」は風化させてはいけないと思う。実際、陸前高田に限った話ではなく、災害は日本全国どこにでも起こり得る。全国の皆さんにも災害が起きた時に、自分だったらどう備えて、どう行動できるかを考えるきっかけになったら、と思って、活動している。


また、「桜ライン311」では、昨年から地域の学校と連携。
防災教育に主眼を置いた植樹会をスタートしています。
 
◆桜ライン_学校との連携
2013年11月から学校さんと連携して植樹会を行っている。小学校、中学校、高校。次の世代を意識しなきゃいけないなと思っていて、桜ライン311としては今後1万7000千本を15〜20年くらいの間に植えていければいいなと思っているが、植えて終わりではなく、桜のラインを保管したい。
土地の皆さんに認知して、愛されるものにならないと、と思う。そうすると、次の世代にどれだけ参加してもらえるかが非常に大切。陸前高田市の管内の小学校、中学校とも、積極的に植樹会をしていきたいと思う。


陸前高田の桜ライン、沿岸部171キロのうちの、6.5キロ。一歩ずつですが、着実に前に進んでいます。また、3月15日に「春の植樹会」が予定されているが、こちらの植樹ボランティアはすでに人数に達しているということです。

陸前高田の桜の開花は、例年だとゴールデンウィークあたり。春に向けて、開花が待ち遠しいですね。

「桜ライン311」のオフィシャルサイト
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パーソナリティ 鈴村健一

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