2014年1月10日

1月10日 四季彩食いまむら@石巻市 その2

昨日に引き続き、宮城県石巻市の中心市街地にのれんを掲げる、一軒の和食屋さんのご主人のインタビューです。

お店の名前は「四季彩食いまむら」。ご主人の今村正輝さんは震災ボランティアとして、地元・千葉県を離れ石巻へ。そこで出会ったボランティア仲間とともに、去年4月、石巻にこのお店を開業しました。お店の雰囲気はこんな感じ!



実はこの外観や内装のほとんどは、被災した店舗をボランティア仲間とともに手作りで改装して作り上げたんですって!

◆この店は誇り
やるからには手作りにこだわりたかった。素材に関してはできるだけ多く石巻のものを使おうと。お店の内装の土壁は北上町の土。カヤやワラも石巻のものを使っている。テーブルやカウンターも石巻・牡鹿半島のものを使っている。テーブルやカウンターは石巻・牡鹿半島にある木を使った。全部自分たちで作ってやった。本当にみんなが来てくれた。最初にボランティアでチームを組んでいた人たち、知り合った県外のボランティア仲間が、土日や休みが取れた日に手伝いに来てくれた。宝物じゃないが、仲間たちは財産。お客様にも誇れるお店だと思う。実は思っているところがあって、石巻はなかなかお店があかない。若い人たちも見かけない。人口も流出している。自分もやっていて怖い。人通りは無いしなかなかお店をやろうという人がいないと思う。何が成功かはわからないが5年〜10年後に自分がここで経営をできているというのが、「見本」というと言いすぎだが、そうなれるように今は頑張っている。それぐらいの覚悟はもって臨んでいるつもりではある。


そしてこのコダワリは当然、お料理にも生きています。これからの時期のオススメを今村さんに教えて頂きました。

◆地元の食材との出会うたびに。
前菜、お刺身、煮もの、焼き物、てんぷら、季節の土鍋ごはん。牡蠣の土鍋ごはんとか。あんこう鍋も美味しいんですけど、鱈も石巻はいっぱい上がってくる。肝と味噌でコクのあるような鍋にしたらおいしかったので鱈鍋もいいかなと。ぼっけとかそういうお魚に出会うたびに大変ですが献立を変えないと・・と。一度ゆっくり全部食べて頂きたい。




いまむらは、日曜・祝日が定休日。営業時間は、午後6時から11時までとなっています。詳しくは、いまむらのFacebookをご覧ください。

2014年1月9日

1月9日 四季彩食いまむら@石巻市 その1

きょう紹介するのは、宮城県石巻市の中心市街地にのれんを掲げる、一軒の和食屋さんです。

◆石巻の食材にこだわる和食店
(※お店のカウンターで録音した音声)
アナゴの白焼きは牡鹿半島です。渡波の一番摘みの海苔で巻いて食べると美味しいですね。石巻のアナゴは身も厚く美味。その隣が牡鹿半島で取れた芝エビのから揚げで、その隣が仙台牛A5ランクのローストビーフ。そのとなりがホタテとホワイトセロリのあえ物。スープ代わりにうちのお店のベースとなるお出汁を。。。


お店の名前は「四季彩食 いまむら」といいます。
ご主人は、今村正輝さん(32)。まだ若い料理人さんです。もともと、千葉県松戸市の飲食店で修業していた今村さんは、東日本大震災直後の2011年5月から、石巻のボランティアに参加。石巻に留まって活動を続ける中、この町にお店を出したいと考えたと言います。

◆「石巻で店を出したい」
5月〜6月にがれきの撤去活動をしていたが、徐々に、商店街やお店を再開したいという方が増え、たまたま店舗の“再生班”のボランティアに参加。当時は大工さんが足りない状況ということもあり、塗装や電気工事、解体工事出身の人に交じって飲食店経験者としてお店再開の手伝いをするチームを作った。四十数店舗の内装工事の手伝いをした。腕もない素人だが僕らにしかできない工事をしようと、一緒に作っていった。このお店(いまむら)でもお世話になっている酒屋さん、魚屋さん、肉屋さんも、みんな(改修を)手伝ったお店。今もつながっている。その活動があったから自分はここで残ってやりたいと思った。お店を開ける手伝いをして、「がんばってください」で終わりではなく、自分もここでお店を出して商店街の一員としてやっていきたいなと。あとは料理人として、ここの食材を使いたいという想い。海産物はもちろん、米などの農作物も美味しくて新鮮。震災後の活動で漁師さんや農家さんと知り合うことができた。みなさん被災して辛い状況の中で商売を再開された方々。その想いや、生産者の顔が見える中で仕事がしたい、お客さんに提供したいと思って、(石巻に)住民票を移した。


こうして今村さんは、ボランティアを続けながらお店を出すことを決意。2012年に住民票を移し、資金を集め、去年の4月にお店を開業。※石巻の食材にこだわり、生産者と近い距離にいるからこその料理を、丁寧に作り続けています。いまでは、週末は予約が途切れない人気のお店になっています。

明日も、「四季彩食 いまむら」についてお伝えします。



「四季彩食いまむら」Facebook
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パーソナリティ 鈴村健一

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