2013年11月22日

11月22日 松島かき小屋



今朝は、宮城県松島町の「マリンピア松島水族館」にオープンしたばかりの「松島かき小屋」の話題です。なんとこちらの水族館、館内に、牡蠣食べ放題の牡蠣小屋を作っちゃったんです。

というのも、実はこの水族館、震災の影響や老朽化のため、再来年・春に閉館することが決まっており、今後の敷地の利用方法を検討する中で、11月から、テストケースとして牡蠣小屋を始めたんだそうです。

お店を切り盛りする、菊地まさ江さんに、松島の牡蠣と、この牡蠣小屋について伺いました。  

◆松島の牡蠣が食べ放題!
松島の牡蠣は小ぶりでプリッとしたところが美味しさがある。湾内で育てているのでミネラルを含んだ山からの水の流れ、栄養素を吸収してそれで美味しさが出てくる。水族館の中も見られて牡蠣も食べるというセット料金もある。親が牡蠣を食べている間に子どもが水族館を見ているというお客さんもいらっしゃった。初めていらしたお客様は、まず40分間の食べ放題で一番最初に鉄板の上にスコップで2杯いれて5〜6分蒸し焼き状態にする。そのあいだにエプロンをかけて、蓋を開けると同時に牡蠣の口の開いたのが出てくるので、それから先に食べていただき、それを食べ終わる頃に牡蠣の開け方の講習会がある。そして自分で開けて食べていただく体験コーナーも含まれている。それでお客さんが満足するまで、牡蠣がなくならないうちにまた鉄板に乗っけて食べていただく。そういうところなんです。お客様は大変喜んで帰って行かれます。今年いっぱいの牡蠣を食べつくしたという感じのお客さんもいる。お客さん、また2〜3日すると食べたくなるよというと、「そうですね」と言って、また帰ってきます。


高橋 ちなみにこちらの牡蠣小屋、牡蠣40分食べ放題で大人2000円。子供1000円。大人なら牡蠣50個くらいはペロリと行けちゃうそうです。高橋 そして今後この場所は、牡蠣小屋をはじめ、松島の水産加工品を扱う、新しい観光施設に生まれ変わる予定。水族館は、仙台市宮城野区に移転することになります。

◆牡蠣小屋で新たな活気を
私たちが小さいころからあった水族館。なくなると聞くと寂しい感じは大変心にあります。だからそこの跡地に牡蠣小屋ができると、また活気ずくのじゃないかと思う。そこに地場産品の商品、牡蠣の加工品やらも販売するという施設を作り上げるというのは素晴らしいことだと思う。

◆お客さんの声      
そんなに(水族館に)来た記憶はないが、初デートがこのマリンピア水族館。後ろで若干声が聞こえているが、アシカのアンディくんが名物。全くゆうことを聞かない。最初のデートは緊張していたのが一気にげらげら笑って大成功に終わったうれしい思い出がある。ちょっと思い出の場所が減るなと寂しいなと思う。その中で、こういう風にみんなで頑張ろうという感じで水産関係を盛り上げようというのはよいと思う。


こちらの牡蠣小屋は、来年の3月まで営業しています。
そしてマリンピア松島水族館の敷地はどうなるかというと、再来年2015年・春に建物を取り壊した後、2017年に新しい観光施設としてオープンを目指しています。あたらしい施設は、牡蠣小屋、カキの養殖展示スペース、牡蠣むき作業の見学、子どもの磯遊びプールなども設置する予定。子ども磯遊びプールはこの夏も実施。小さなプールにヒトデやナマコ、アナゴやカニなどを放ち、海の浅瀬のように遊ぶスペースを作り、子どもたちに大人気だったそうです。

2013年11月21日

11月21日 東北記録映画三部作(3)



東北記録映画三部作「なみのおと」「なみのこえ」そして「うたうひと」。監督は、酒井耕さんと濱口竜介さんのお二人です。「なみのおと」「なみのこえ」は、被災した当事者が語る震災の体験談。一方、3作目の「うたうひと」は、東北地方伝承の「民話語り」をカメラに収めています。

◆「民話語り」が伝える「語りの空間」
(酒井)東北に伝わる伝承で、おばあちゃんが子供に、そしてまたその子供に、口で伝えてきた民話があって、それを語っていることをカメラで撮影した。一見、映像だけ見ると、ほぼ同じ絵が流れるが、民話は動物がでてくるお話が多くて、本当に実感がこもっていたり、目の前に景色が浮かんでいるような顔で語っている。いままで昔話をそんなふうに聞いたことがなかったので、それが全然違う体験だった。「語り」で表現する中で最後の一本として、なにか感じてもらえるんじゃないか。
(濱口)3人の語り手が出てくるが、それぞれ100話とか200話の民話を自分の身体の中に蓄えている。聞き手の小野和子さんは「きっすいの聞き手」。彼女がどうやって人の語りを引き出しているのかもぜひ見てほしい部分。テクニックではなく生き方とかそういうレベルで語りを聞きだしている。そういう聴くことがつくる「語りの空間」というのがあるというのが見えれば、この三部作の見え方が変わってくるのでは。

◆「語り手の限りなさ」
(酒井)僕らは震災の経験や記憶を100年後に残せないか、100年後の人達が見た人に本当にあったこととして伝わらないかと思っていたが、民話を聴いていると、ほんとに狐がしゃべったかもしれないなと思う主観がある。信じられる瞬間。100年後に残ってほしいなと、見ているひとにも思ってほしい。
(濱口)どういう言葉が残っていくのか。小野和子さんは「語り手の限りなさ」という言葉を話しているが。語り手の一人一人のカダラに入っているものの限りなさ、その人に流れているすべての血や言葉が、こんなに豊かにもっているんだなというのが驚きだった。
(酒井)これ三部作といいつつ4本あるんですね。全部見ると7時間半くらいあるなと。でもこれ実はどこから見てもいいなと思っていて。1本見て興味を持ったらもう一本見てもらえばいい。ぜひ一本だけでも見てもらえたら。


映画は現在「オーディトリウム渋谷」と「渋谷アップリンク」で公開中。詳しいスケジュールはオフィシャルサイトでチェックしてください。

東北記録映画三部作オフィシャルサイト
«前の記事へ || 1 | 2 | 3 |...| 770 | 771 | 772 |...| 1066 | 1067 | 1068 || 次の記事へ»

パーソナリティ 鈴村健一

メッセージ、ご意見、プレゼントご応募はこちら

特別番組 LOVE & HOPE ~10年目の春だより

TOKYO FM 特別番組 HANABI

「LOVE&HOPE~防災ハンドブック2015」PDF版ダウンロード配信中

アーカイブ

  • いのちの森
  • Support Our Kid's
  • TOKYO FM
  • JFN