2013年11月18日

11月18日 サポートアワーキッズ 来年へ向けて(2)

先週に引き続き、将来、復興を担う被災地の子どもたちの自立支援に取り組む団体、
「サポートアワーキッズ」の活動を紹介します。サポートアワーキッズは、各国の大使館と連携して、子どもたちに言葉や文化の違う海外でホームステイをしてもらい、自立心を養うプログラムです。

今月に入り、来年・2014年3月の、アメリカホームステイ参加者の募集がスタートしています。今日は、今年3月、「同じアメリカ」のホームステイに参加した一人、仙台高等専門学校2年生山城恵介くんに、アメリカでの経験を、振り返ってもらいました。

◆初めて見たアメリカ
日本とアメリカの街並みが印象に残った。最初はシアトルに行ったんだけど、広いなと思って、観光すると街並みがきれいで、初めて地平線を見たりした。なんと言えばいいか分からないけど本当に頭の中が真っ白になって言葉にならなかった。アメリカの雄大な大地を見て、ああ、こんな国なんだなと思った。私たちがアメリカでしてきたことは、東北の今の様子震災の時の様子を、現地の人々に伝えること。プレゼンテーションをしているときに現地の人から向けられる目線がとても熱いもので、本当に真摯に見てくれた。日本の良さを改めて聞かれ、自信を持って東北の良さを伝えなければいけないということ、日本のことをよく知ってもらうこと、自分たちが架け橋にならなきゃいけないんだなということを強く意識した。


山城くんは、この経験を境に、海外で仕事がしたいという目標をもったそうです。また、日本のエネルギー問題に関心があるということで、再生可能エネルギーの分野で活躍するロボットの開発にかかわりたいとも話しています。

そして、仙台高等専門学校の同じクラスで山城君の体験を聞き、今年6月のフランスホームステイに応募したという、半澤悠音さんからも、こんなメッセージをもらいました。

◆帰国後もつながる!
サポートアワーキッズは海外経験、ホームステイをするというのも重要なことだけど、日本に帰国してからも復興について子供たちの案を作る機会が結構ある。ただのホームステイじゃなく、東北の復興にかかわりたいと思っている子、ぜひこの機会に活動に参加したいという子もいればぜひとも応募してほしいし。山城くんも私もかなり人生が変わった。本気で海外も行ってみたい、復興にもかかわってみたいという子にはおすすめです!


そして、来年もサポートアワーキッズでは、海外ホームステイを実施します。
現在、募集をしているのは、来年3月に行われるアメリカへのステイです。お申し込みは郵送のみで、
サポートアワーキッズのHPから応募用紙を印刷、推薦してくれる方の推薦書とともに、指定の住所まで郵送して下さい。推薦者は学校の先生など、ご両親以外でも認められます。(※参加者は、書類審査、ヒアリングなどを経て決定します)

詳しくはサポートアワーキッズのホームページをご覧ください。

締め切りは、11月25日(月)。当日消印有効となっています。



明日は、現在公開中の、3部作で構成された震災記録映画について、その監督のインタビューをお届けします。

2013年11月15日

11月15日 サポートアワーキッズ 来年へ向けて(1)

今朝は、将来、復興を担う被災地の子どもたちの自立支援に取り組む団体、「サポートアワーキッズ」の活動を紹介します。

これは、各国の大使館と連携して、子どもたちに言葉や文化の違う海外でホームステイをしてもらい、自立心を養うプログラムです。番組では今年、フランス、カナダのホームステイの様子をお伝えしましたが、今月に入り、来年・2014年のホームステイ参加者募集がスタートしています。

そこで今日は、このホームステイが、どんな意味を持つものなのか。すでに体験した子どもたちの、「その後の声」をお届けします。話を伺ったのは、6月に2週間のフランス語学留学を体験した女の子です。

◆1秒たりとも無駄にできない!
福島県出身、現在は仙台高等専門学校・知能エレクトロニクス工学科2年・半澤悠音です。私はエンジニアになりたくて高専を選んだんですけど、エンジニアといっても色んなエンジニアがあって、その分野は学校に入って色々勉強してから決めようと気長に構えていました。フランスで見たクルマの世界に触れたら・・・。ピットでクルマの修理や情報処理をしているエンジニアさんを見て、自分たちが目標としてる憧れの職業なので、その姿が「カッコいい」と感じてその道にハマってしまいました。目標もはっきりして、日々の生活からもそういうのを意識できるようになった。ただ通うだけの学校ではなく、1秒たりとも無駄に出来ない10代だなという感じがして(笑) まだまだ学ぶことはいっぱいあるなと、覚悟も出来ました。やっぱりフランスで見たレースが初めてだったのですが、日本に帰ってきてからももう2回ほどレースを見に行くようになり、フランスでクルマを見た感覚を思い出して、道路を走っているクルマを見ても、あのクルマはカッコいいなと。クルマに目が無いです。めっちゃカッコいいですもん、クルマ。エンジンの本を図書館で借りて。全然本を読まないんですけど、興味があることは手を伸ばしたいなと思って。エンジンって、全ての動きが効率化されていて面白いなと。大学に入ったら機械系にも手を出して考えたいなと考えています。


半澤悠音さんはじめ、フランス語学留学に参加した10人は、世界三大自動車レースの一つ、「ル・マン24時間耐久レース」の観戦というすごい体験をしています。また、91年にルマンで優勝したマツダのマシンのシートに座ったり、 当時のエンジニアの方の話を聞く機会もありました。

というわけで、世界最高峰のレースと、ピットクルーの仕事を目の当たりにした半澤悠音さん。将来、自分がどこで何をしたいのか、はっきり、見えちゃったみたいです。

◆10年後のルマンの舞台に
ピットに立つことです。私もエンジニアの一人として。それが目標。女性ですけど活躍します。カッコいいと思います。できればルマンに戻って、100周年にぜひとも参加したい。私が行った時は90周年だったのであと10年後。100周年にはチームに入ってエンジニアになって、走らせたいですね。
クルマを24時間完走させたいです。




そして、来年もサポートアワーキッズでは、海外ホームステイを実施します。
現在、募集をしているのは、来年3月に行われるアメリカへのステイです。お申し込みは郵送のみで、
サポートアワーキッズのHPから応募用紙を印刷、推薦してくれる方の推薦書とともに、指定の住所まで郵送して下さい。推薦者は学校の先生など、ご両親以外でも認められます。(※参加者は、書類審査、ヒアリングなどを経て決定します)

詳しくはサポートアワーキッズのホームページをご覧ください。

来週も、「サポートアワーキッズ」のホームステイを体験した子どもたちの声をお届けします。
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パーソナリティ 鈴村健一

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