2013年10月25日

10月25日 東北サンさんプロジェクト 中西哲生・佐藤真海対談4

今朝も、中西哲生・佐藤真海選手の対談の模様をお届けします。

サントリーと、東北の地元のメディアや企業が力を合わせて支援活動を繰り広げる『東北サンさんプロジェクト』。中西さんと、サントリー社員で気仙沼出身のパラリンピアン佐藤真海選手がそのアンバサダーを務めています。そして、この支援活動の一環で行われる、『ツールド東北2013』では、中西さんと、佐藤選手がともに、60キロのライドに挑戦します!!

これに関連して行われた対談では、アテネ、北京、ロンドンのパラリンピックに出場し、社会人として子どもたちに自分の体験を元にした出張授業を続け、パラリンピック普及のための活動も積極的に行っている佐藤選手が、「スポーツの力」「役割」について、力強く語りました。

◆2020年へ向けて
これまでアスリートの教員活動と並行して子どもたちに夢を持つことの大切さですとか、自分自身が病気を超えてオリンピックにチャレンジしてきたことを通じた、命について考えるワークショップや公演を手探りでやってきました。本当の答えってわからないまま、自分で大事にしたい思いを伝えてきたんですね。それを5年くらいやってきて、だんだん子どもたちに伝わってきたなと感じてきています。
というのも、パラリンピックって本当にエキサイティングなスポーツの大会なんですね。障害があるなしにかかわらず限界にチャレンジするという本質があって、それを子どもたちに知ってもらうことで、それぞれに置き換えて考えてくれるんですね。次からは、辛いことがあっても諦めないようにしようとか、目に見える障害だけじゃなくて一人ひとりが子どもたちなりに悩みや不安を抱えながら戦っているんですよね。
そういう時にぐっと堪える強さを育んでいってほしいなと思っていますし、そういう活動を広げていきたいですね。これからさらにもっとやっていかないと。わたしはパラリンピックにすごい力をもらって、ロンドンの8万人が入る満員のスタジアムの中で競技をさせてもらって、それはまさにスポーツを楽しみに来た観客たちで溢れかえっていて、すごく幸せだったんですね。そういう風に新にオリンピックとパラリンピックが一つになり、別け隔てなくひとつのスポーツとしてみんなが観に来る、選手たちが高い意識で戦うというのを東京ではさらにムーブメントを一段階アップさせて開催したいというのがあったんですよね。
その目標物があることで、みんなでやっていくことができるので、そこはすごくスポーツの力を今後さらに有効活用していく必要があるのかと思うんですよね。そんなマジメなことを考えるタイプじゃなかったんですけど(笑)
自分自身、20年間スポーツが大好きで育ってきて、大学生の時にいきなり障害を持って、なぜかパラリンピックの選手として10年間歩んできて。両方を経験してきたと思うので、そこで感じてきたことを言葉にしていかなければいけないのかなと、役割を感じています。


来週は、東北サンさんプロジェクトの一環で行われる、ツールド東北と、そしてサン・ファンフェスティバルについて、さらに詳しくお伝えします。

≪東北サンさんプロジェクト≫

2013年10月24日

10月24日 東北サンさんプロジェクト 中西哲生・佐藤真海対談3

今朝も、中西哲生・佐藤真海選手の対談をお届けします。

サントリーと、東北の地元のメディアや企業が力を合わせて支援活動を繰り広げる『東北サンさんプロジェクト』。中西さんと、サントリー社員で気仙沼出身のパラリンピアン佐藤真海選手がアンバサダーを務めています。そしてこの支援活動の一環で行われる、『ツールド東北2013』では、中西さんと、佐藤選手がアンバサダーとして60キロのライドに挑戦することになります!

そして先日、このイベントに先駆けて2人の対談も行われ、あの五輪招致プレゼンに関する話題も。佐藤選手を含む東京五輪の招致委員たちはIOC総会の最終プレゼンテーションで2020年東京オリンピックを見事に勝ち取りましたが、7年後へ向けて、佐藤選手は、いまどんな気持ちでいるのでしょうか。

◆これまでパラリンピックのチャレンジや仕事を通して、自分自身の夢を追い求めることをしてきて、それはそれで幸せを感じてきたんですね。ここからの7年間という時間は、自分自身もそうですけど、みんなで夢を追えるというのが楽しみではありますね。そこはやはり、自分自身の願いも希望もこめて招致の最終プレゼンに立っていたし、実現して夢がつながったという感じです。私たちアスリートって、人と人が繋がっていくことの強さを一番感じていると思うんですよね。それをもう一度、震災のあとに日本が一つになって、気持ちがひとつになったと感じたんですけど、さらにもう一度、2020年を目指して、それは個人レベルだと限界があるんです。アレやりたい、コレやりたいと思っても一人では微々たる力しか無いんですけど、サンさんプロジェクトで東北地方で継続的にやっていく形のように、みんながガチっと手を組んでいく。歩んでいくのって、東北出身者としても心強いし嬉しい。わたしもアスリートとして戦っていきたいし、主体的にやっていきたいと思っていますね。自分自身も実は、ずっと元気いっぱいで乗り越えてきたように見えると思うんですけど、社会人になって2〜3年、大きな喪失感と闘いながら夢を追っていた部分もあります。そういう意味では、今見えない部分で戦っている人が東北にも多いと思うんですね。そういう時にこそみんなで一つになって、楽しみを持ってやっていくということがすごく必要なのかなと思います。出場してきて、持って帰ってこられる想い出って、その場で戦ったことだけじゃなくて現地とのふれあいや、そこが作り出す空気感だったりするんですね。だからみんなが関われる。みんなが関わらないと成功しないから。ある意味で誰もが主役だと思うんですね。

この対談の詳しい模様は、きょう発売の雑誌『ゲーテ』にも掲載されます。
明日も、中西さん、佐藤真海選手の2人による対談の模様をお届けします。

≪東北サンさんプロジェクト≫

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パーソナリティ 鈴村健一

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