2011年8月16日

8/16 白石康次郎さんを迎えて(2)


きのうに続き、当時26歳で達成した、ヨット単独無寄港世界一周について
伺いました。


最初の航海は、自分で船を作った。
グアム島付近まで順調に行ったが梶(水中ハンドル)が壊れて、引き返し、
直してもう一度出発した。ところが今度はマストのトップが壊れてしまった。
実はその船は、自分のお金というより伊豆にある造船所に居候して
みんなの募金でヨットを作っていた。
だから1回目は謝れるが、2回目は流石に戻れない。
そこでなんとかこのまま航海する方法はないか・・・と考えていた。

そんな時、僕の師匠が生前、「判断に迷った時は座禅をしなさい」
と言っていたことを思いだし、船の上で、デッキに座り、姿勢を整えて、
ただ息を吸っていた。
何も考えちゃいけない。とにかく海を見て、ただただ息を吸っていた。

あるとき、『おれ、何しに来てたんだろう』『世界一周しに来てたんだ』
『じゃ世界一周するためには今、何をすべきだろう』
答えは簡単だった。
『帰って直せばいいんだ』とハタと気付いた。

世界一周したい…というフィルターで海を見ると、違った景色が見える。
本当のあるがままの海を見るためには、自分を捨てなきゃいけない。
あるがままの正確な姿をみれば、正しい判断ができる。
これは海や山へ行ったときにはとても大切なこと。

あるがままの自然の中に人間が存在している ということを捉えないと
うまく自然とコミュニケーションとれない、と学ぶことができた。

今、大きな災害の中にいるが、どんなに辛い嵐でもおさまらなかった嵐は
なかった。どんなに厳しい無風帯でも抜け出せなかった無風帯はない
ということも航海は教えてくれた。

だからこの災害で我々日本は、新たなステージに入っている。
それをみんなでがんばっていきたい。


◆白石康次郎◆
1994年に、史上最年少26歳で、ヨット単独無寄港世界一周を達成。
2007年、日本人初参戦の単独世界一周ヨットレース「5OCEANS」クラス I
2位でゴール。
その後もさまざまなレースにチャレンジするとともに、
執筆や講演活動、ワークショップなどを通して、海の魅力を伝えている。

*********************

番組では引き続き、
「震災後の心や体の不安」に関するメッセージをお待ちしています。
また、住まいや仕事、教育やお金に関する質問もお寄せください。

2011年8月16日

8/15 白石康次郎さんを迎えて(1)


単独ヨットで世界3周している白石さんは、はじめての航海からいろんなことを学んだそうです。


はじめて世界1周(単独無寄港)に成功したのは26歳のとき。
もともとは幼稚園のとき鎌倉の海をみて、「この先に何があるんだろう」
という好奇心からはじまった。

はじめての世界一周は、合計日数、176日。
海にこてんぱにやられた。相手にならなかった。
その時学んだのは、「海は人間の言うことなんて聞いてくれないんだ」
ということ。闘ってもかなわないし、人間の思い通りにならないってことを
理屈じゃなく実感できた。
そこで、もっと海と仲良くなろうと、調和しようと思った。
人生にとっても、大きく役に立つ大きな大きな航海だった。


◆白石康次郎◆
1994年に、史上最年少26歳で、ヨット単独無寄港世界一周を達成。
2007年、日本人初参戦の単独世界一周ヨットレース「5OCEANS」クラス I
2位でゴール。
その後もさまざまなレースにチャレンジするとともに、
執筆や講演活動、ワークショップなどを通して、海の魅力を伝えている。

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また、住まいや仕事、教育やお金に関する質問もお寄せください。
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パーソナリティ:中西哲生・高橋万里恵

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