2013年9月2日

9月2日 災害時における地域情報ネットワーク構築に関する協定

昨日9月1日は「防災の日」。各地で災害に備える、さまざまな取り組みが行われました。
そして、昨日、TOKYO FMをはじめとするJFN38局と日本郵便は「災害時における地域情報ネットワーク構築に関する協定」を締結しました。災害時、全国におよそ2万4千の窓口を持つ日本郵便が、各地域の情報や窓口の営業状況を、FM放送を通じて発信するというものです。

日本郵便総務部、危機管理・震災復興対策室、室長の深山忠利さんに詳しく伺いました。

◆地域の災害情報をラジオを通して伝えたい
今回の防災協定は、日本郵便が全国津々浦々2万4千の窓口のネットワークを持っているということは、大きな災害があったとき、必ずその地域に郵便局があり、その地域に社員が行動しているということなので、その中で、いろんな地域の被災の状況が集まってくるので、これをTOKYO FM/JFNに提供することで、危険な箇所や通行できない箇所の情報などを活かしていただきたいと考えている。
※やり方としては、日本郵便には各地方に支社があり、JFNも全国にも38の放送局があると聞いている。なので、支社から各放送局に情報の連携ができれば、迅速かつ地域ごとの情報が提供できるのかなと期待している。実際に東日本大震災のときも、宮城県の支局の人間が電話インタビューに対応させていただいた。場合によっては支社を通じて情報を出させてもらったり、ということも考えられるのかなと思う。
※また、大きな被害があった地域での郵便局のサービスの状況(窓口が開けられない/避難所でのサービスの提供/もとあったところとは違うところで仮設郵便局を開く/避難にあった方に郵貯の非常払いなどのサービスを行うなど)を、FM放送を通して地域の方に伝えることで、生活の利便を確保できるのかなというところを期待している。


災害時、被災した郵便局周辺の情報や状況は、優先回線を通じて、全国13の支社に集約されます。その情報をJFN各局が受取り、地域そして全国に発信するというもの。

日本は地震、大雨、噴火など、災害の多い国。そして、災害のとき、なにより欲しいのは「情報」です。でも災害時は、停電したり、通信回線が繋がりにくかったりと、情報収集が難しくなります。そんなとき、重要な情報ツールがラジオ。実際に東日本大震災のときも、ラジオが被災地に情報を伝え続けました。日本郵便が持つ各地域のきめ細やかな情報を、ラジオを通して発信していこうというのが今回の協定の主旨です。

連携に期待するとともに、わたしたちも、地域に役立つ情報をあらゆる手段を使って、伝えていきたいと思います。

2013年8月29日

8月29日 復興グルメ旅(4)福島県伊達市 トラットリア・ラ・ワサビ

今週は、日経BP社のグルメガイド本、『復興グルメ旅』に掲載されている、震災を乗り越えた、東北の美味しいお店を 毎日ご紹介しています。

今日は、福島県伊達市(だてし)の「トラットリア・ラ・ワサビ」。
地元出身のシェフ、末永俊一朗さんが10年前にオープン。地元に根づいた、こだわり食材のイタリア料理店です。



◆地元食材の安全をアピール
オープン当時から一貫して地産地消、地元でとれた食材をなるべく多く取り入れてイタリア料理で提供するお店。原発事故が起きてから、地産地消でやっていた営業スタイルが180度かわり、地元の野菜果物を使えない状況が半年続いた。それ以降は、地元の直売所では食材を全て数値を測り、安全なものだけを出荷するというやり方が安定してきた。それ以降はなるべく地元の農家さんから朝に収穫した季節の野菜を朝に届けて頂くスタイルはできるようにはなった。
農家さんが一番、やる気を削がれた。何のために今までやってきたのか、ゼロからのレベルでない、マイナスからのスタート。自分として何ができるかを考えた時に、地元の食材は今こうして元気で旬なものが栽培されており、それが安全で美味しいということを食べてわかって頂けるようにアピールすることに務めている。

地元の旬の食材にこだわるイタリアン。この時期は、どんな料理が楽しめるのでしょうか。

◆晩夏のオススメは、かぼちゃのパスタ、ピッツァ
夏も終わりに近づいている今は、とうもろこし、ズッキーニ、かぼちゃ。収穫して1ヶ月くらい経過したかぼちゃは、追熟によって水分がある程度抜けて、ホクホクした食感と甘みがある。そんなかぼちゃ自体のコクが楽しめるパスタを提供している。薄切りにしたものをグリルパンで香ばしく焼いて、チーズとトマトソースと合わせる直径30センチの薄生地タイプのピッツァもある。
いまは地元の農家さんはじめ生産者、商売を営んでいるみなさんも、復興に向けて一歩ずつ歩んでいます。お店に立ち寄っていただいて、何か声をかけて頂ければ元気もたくさんもらえて、自分たちもさらに前向きに上を向いて歩んでいけるのではないかと思います。ぜひ足を運んで頂ければと思います。
  
ちなみに、お店「ワサビ」という名前は、末永さんが元々、お寿司屋さんで修行をしていて、その時から、決めていた名前です。「ワサビという言葉は世界共通語。だれにでも覚えてもらえる」ということで、寿司職人だった頃の初心忘るべからずということで、名づけた名前だそうです。




★今週は、日経BP社『復興グルメ旅』を、毎日2名・合計10名の方にプレゼントします!ご希望の方は、メッセージフォームからご応募下さい。
(当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。)

明日は、『復興グルメ旅』の中から、宮城県気仙沼市の、マグロの漁師料理のお店『大漁丸』をご紹介します。
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パーソナリティ 鈴村健一

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