2013年5月3日

5月3日 石巻 日和キッチン

連休後半がスタート!引き続き、東北各地の行楽スポット、楽しみながら出来る支援、紹介します。

今朝は、宮城県石巻市の商店街の一角にオープンしたばかりの一軒のレストラン「日和キッチン」です。。石巻で新しいプロジェクトを次々と生み出す街づくり団体ISHINOMAKI2.0の中心メンバーで建築家の天野美紀さんがオーナーを務めるお店です。どんなお店なのか、同じくISHINOMAKI2.0の 松村豪太さんに取材して頂きました。

◆石巻にあさごはんを食べられる店を
(日和キッチンはどういうお店?)
石巻の「おうちごはん」、つまりお母さんの家庭料理、牡鹿半島のジビエ料理を提供するレストラン。

(天野さんは建築家だが、日和キッチンで料理に関わることになったきっかけ、日和キッチンを作ることになった経緯は)
最初は街づくりのお手伝いとして建築的なことで役に立てるんじゃないかと石巻に来ていたが、ホテルを転々としているうちに地元商店街のお母さんが見るに見かねて、「うちに泊まりなさい」と言って下さり泊めてもらった。そこで知ったのが石巻の家庭料理。お家でみんなが食べている石巻ならではの食材を使った料理でそれがすごく美味しかった。私たちはあまりお金がないので夜行バスで石巻に通っているのですが、朝6時半くらいに石巻駅前に放り出されてしまい、真冬の寒い時期にくるとそれだけで気持ちが落ち込んでしまう。朝ごはんを食べられるお店が駅の近くにあったらいいなという自分の思いもあった。さらに牡鹿半島の鹿肉を獲っている猟師さんとの出会いがあった。牡鹿半島の鹿肉というネーミング的にもキャッチーなものがあるのに、なかなか観光客にも地元の方にも知られていない食材になっていた。それももったいないという思いがあった。そうしたことが重なって、誰もやらないなら自分でやろうと考えたのがきっかけ。


日和キッチンの営業は土曜日・日曜日。
朝食が6:30から10時までで、ランチタイムは11:30から午後3時まで。(連休中も土日のみの営業)。

朝食は、石巻の地元のお母さんたちが作る「和定食」や、地元シェフが協力して考えた「ベーグルのセット」。そしてランチは、ジビエ料理を出す予定で、いま、シカ肉のカレーを準備しているところだそうです!!

そしてこの日和キッチンは、お食事が出来る以外にも役割があるようです。

◆お金を払うから気安さがある
調理場は地元のお母さんたちに手伝ってもらっているので、外から来た人に対してはインフォメーションセンター的な意味合いもある。こういうところに言ってみたい、教えてほしいという質問を地元の方にできるようになっている。また、石巻の地元の方も意外と来てくれて、そこから意外なつながりが見つかったり、隣り合った人たちが仲良くなって帰って行ったり。今までは出会えなかった方との出会い、ちゃんとお金を払うということの対価があるところの気安さがあるんだろうなと感じた。それは、きちんとお金を払って楽しみを得るというフェーズに移ってきているんだなということを感じています。

(毎朝深夜バスで石巻に来る方がここに立ち寄るが、そういう方も含めて石巻に遊びに来る方への日和キッチンとしてのメッセージを)

石巻、被災地に関係なく、一度来て気に入っていただいて、また来てもらえるような素敵な街にしていきたいと思っている。その一端を日和キッチンがこの場所で担っていければと思っている。なるべく長く続けたいと思っているので、日和キッチン、石巻に立ち寄っていただければ嬉しいです。



Photo by:tomoyuki kusunose

              
日和キッチンの建物は、建築家でもあるオーナー天野さんが、築100年という古民家をリノベーション。
商店街の一等地にあるのに、震災前から誰も使っていなかった建物を再生しています。

日和キッチンの情報はこちら


明日は、宮城県名取市閖上で再生をめざす伝統の朝市をご紹介します。

2013年5月2日

5月2日 南三陸さんさん商店街の「きらきら丼」

明日から連休後半がスタート。今週は、東北各地の行楽スポットや楽しみながらできる支援を紹介しています。

今朝は、宮城県南三陸町志津川にある仮設の復興商店街『南三陸さんさん商店街』から、
その名も「キラキラ丼」をご紹介します。震災前から観光客にすごく人気だった地元食材にこだわった海鮮丼が「キラキラ丼」です。現在、南三陸さんさん商店街では、この「キラキラ丼」を、11のお店がそれぞれオリジナルな形で提供しています。年に4回、四季折々のメニューが楽しめるのですが、この連休から新しいメニューが登場!!南三陸さんさん商店街 「季節料理 志のや」の、高橋修さんに伺いました。

◆三陸の海が育んだウニがどっさり!!
ゴールデンウィーク、4月27日からキラキラ丼の中でも一番人気のキラキラうに丼が登場。南三陸のリアス海岸は小さい湾がひしめいて自然環境が厳しい海。そこで育ったウニを丼いっぱいにのっけている。お客さんに「こんなウニ食べたことがない!」と喜んで食べて頂いている。ウニは天然のもの。一番美味しいのが5月から8月。水温が高くなりウニが光合成するという話で、海面に上ってきたウニが日光を浴びてだんだん甘みと色が鮮やかになってくる。

(どんな美味しさが魅力?)
なんといっても添加物を使っていない天然の甘み。とろけるような甘みがなんとも言えない。今までは海鮮丼のような感じで出してきたがウニ丼については「刺身も何もいらないから、とにかくその分、ウニをたくさん入れてくれ」と求めてくる。なので赤字の丼になりそうな感じの時もある(笑)

(お客さんの反応はどうですか)
5月の連休から8月までに多い人だと5回も6回も来て、リピーターが増えている。こっちもびっくりするくらい。そんなに遠くから来てくれて頭が下がる。

(味付けはお醤油ですか)
うちは提供の仕方が変わっている。たっぷりのウニにちょっとお塩で食べて下さいという提供の仕方をしている。醤油だと醤油味が勝ってしまう。せっかくの無添加のウニを使っているので塩でウニの甘みを分かって欲しいと言うことで塩を勧めている。

(そのほかに志のやさんでは今どんな季節の料理が楽しめますか)
志津川湾ではアナゴがいっぱいとれるので、アナゴをまるごと一匹揚げて丼から10センチもはみでるアナゴ天丼が人気。お客さんが目の前に来た瞬間、「わああ!!」と歓声が上がる。地魚のヒラメやアイナメ、アワビの味噌漬けなど、どの丼を食べてもはずれがないと思うのでお腹いっぱいにして帰って頂きたい。
(※聞き手:高橋万里恵)




「志のや」の高橋さんは、
「農家も、漁師も、商売人も、一つの丼に街の再生の想いをこめて、一日も早くなんとかしたいという気持ちで作らせてもらった。」と話しています。

南三陸さんさん商店街
キラキラ丼取扱い店舗

明日は、宮城県石巻市にオープンした、家庭料理とジビエが頂けるレストラン
「日和(ひより)キッチン」をご紹介します。
«前の記事へ || 1 | 2 | 3 |...| 840 | 841 | 842 |...| 1066 | 1067 | 1068 || 次の記事へ»

パーソナリティ 鈴村健一

メッセージ、ご意見、プレゼントご応募はこちら

特別番組 LOVE & HOPE ~10年目の春だより

TOKYO FM 特別番組 HANABI

「LOVE&HOPE~防災ハンドブック2015」PDF版ダウンロード配信中

アーカイブ

  • いのちの森
  • Support Our Kid's
  • TOKYO FM
  • JFN