2016年5月20日

5月20日 サン・ファン祭り

今朝は明日あさって、宮城県石巻市の「サン・ファン館」で行なわれる「サン・ファン祭り」についてお伝えします。

宮城県石巻市の「慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)」は、江戸時代、慶長使節団を乗せて石巻の月浦を旅立ち、鎖国時代にもかかわらず2度もヨーロッパに渡った船、「サン・ファン・バウティスタ号」の復元船を係留・展示している博物館です。

2011年、東日本大震災の津波とその後の強風の影響で、マストが折れるなど大きな被害を受け休館していましたが、〔慶長使節出帆400周年〕の2013年秋に再開館。

今も昔も地域に勇気を与え続ける「サン・ファン・バウティスタ号」で行われる「サン・ファン祭り」。いったいどんなお祭りなのか?「慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)」企画広報課の吉本裕香里さんに伺いました。

◆サン・ファン館では、国内最大級のガレオン船「サン・ファン・バウティスタ復元船」を係留展示しており、その進水日が平成5年5月22日となっております。この日を復元船の誕生日として位置付けて、そのお祝いをすることと、地域活性化の一助とするのを目的として開催しているのがサン・ファン祭りです。地元団体や市民の皆さんが作る、石巻市の春の最大のイベントとして親しんでいただいております。今年はサン・ファン館の開館20周年、ならびに石巻市サン・ファンパークの開園20周年にあたります。震災で大きな被害を受けながらも、この記念すべき節目の年を迎え、祭りが開催出来るのも、皆様の温かい想いとご支援のおかげです。色々と企画がありますので、楽しみ方はいろいろございますね。21日土曜日の前夜祭は、石巻のお祭りを盛り上げたい、と手を挙げてくださった皆様による楽器演奏やダンスなどのパフォーマンスがご覧いただけます。22日の日曜日は、広場でのメインステージ、館内のフォトクイズラリーイベント、石巻漁港でのヨット体験クルーズ、とあちこちでイベントが行われるので、出来れば全部、堪能して頂きたいですね!出店の方も、石巻の新鮮な魚介類を使ったイタリアンなど魅力的なお店がたくさん!広場や芝生エリアを余すことなく歩き回ってたくさんのものを味わって頂きたいです。

そんな「サン・ファン・バウティスタ号」ですが、船内を見学して、当時の航海の様子を知ることが出来るのも魅力の一つでした。これがいま「中止」となってしまっているんですが、その理由とは?

◆サン・ファン・バウティスタ復元船が、造船から23年の歳月と東日本大震災の大津波の影響で、船体の強度が低下し、改修しなければ3〜5年程度で維持が困難になるという報告が所有者である宮城県から発表されました。このような状況から、今後の復元船の維持管理の方針が決まるまで、乗船とドック棟への立ち入りを中止とさせて頂いております。しかし、サン・ファン館展望棟や常設展示室・ショップやシアター、石巻市サン・ファン・バウティスタパークにおける営業は、今後も充実、活性化を図りながら行って参りますので、なお一層のご利用を合わせてお願いいたします。是非21日と22日はサン・ファン館で歴史を学び、ステージでは音楽を楽しんだり、地域の伝統芸能に触れて、出店では美味しいものを食べてと、お祭りを余すことなく楽しみながら復元船の誕生日をお祝いして頂きたいです。

宮城県石巻市の「慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)」で明日あさっての2日間行なわれる、「サン・ファン祭り」。21日が「前夜祭」で夜8時まで開館。幻想的なライトアップが楽しめます。22日は入館料(350円)が無料に。

ぜひ明日あさって行われる「サン・ファン祭り」、足を運んでください。

パーソナリティ 鈴村健一

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