2016年6月22日

6月22日 熊本の銘菓「誉の陣太鼓」復活!

今朝は、6月20日から販売が再開した熊本を代表する和菓子メーカー「お菓子の香梅」についてお伝えします。

ほんのり品の良い甘さの大納言あずきで、口当たり柔らかな求肥を包んだ熊本を代表する銘菓「誉の陣太鼓」は、熊本市の老舗「お菓子の香梅」の看板商品として長年親しまれています。そんな香梅は、西原村の工場が熊本地震の被害を受け操業停止。今月14日にようやく工場が仮復旧し、20日、「陣太鼓」をはじめ一部の商品が店頭に復活しました。「お菓子の香梅」3代目の、副島健史社長にお話しを伺いました。

◆あんこを作る施設が被災
ウチの商品はほぼ8割方、アンコを使う商品。その中の一番大事な製餡所が今回一番ひどい被災をうけ、製餡所がストップしてしまったのですべてのものが作れない状況に陥ってました。いまは建物自体を復旧してしまうと時間がかなりかかるので、その製餡所内に屋根と壁を作りまして、衛生管理をきちんとしたうえで仮設ではありますけど餡子を炊いています。なので陣太鼓自体、生産能力は一日10万個作れる能力は有るんですが、4レーンのうち2レーンがなんとか稼働できるということで、あと水も仮タンクでやっているので、一日約35000個がなんとか生産にこぎつけたという状況です。


なんとか工場再開には至りましたが、まだまだ元の状態には程遠く、本格的に工場を直すにはラインを止める必要も出てくるので、仮復旧したラインを動かしながら、別に工場を建てて本格的な復興を目指したい、とのこと。それでも一部とはいえ、工場のラインが再び動き出し、看板商品の「陣太鼓」が完成した時は言葉にならない喜びがあったといいます。

◆町の方の声が励みになり復旧が加速した
いやあもう涙が出ました。もう今でも思い出すと涙が出るんですけど。ほかの生産に従事してた社員もやっぱり気になって、なんどもなんども寄ってくるんですね。(その時社長も生産ラインの方に?)いえ居ませんでした。あの、涙もろいんですわたし(笑)。ただそういう風にみんなが気になってたということを聴いて、本当に感無量というか、私自身も涙が流れた次第です。(町の方の声も届いたのでは?)その声がいちばん私たちも復旧に向けての励みになりました。「いつオープンするんですか?」というのはもちろん、「今回震災でいろいろして頂いたところにお礼で持って行くのに陣太鼓がないと困る」という声も頂きましたし、あとお店も閉まってると淋しい気持ちになるという言葉も頂きましたし、お客様の大切さをあらためて感じましたし、そういう陣太鼓を待ってるお客様がたくさんいらっしゃるということが、わたしも含め社員もみんな励みになって、復旧にちょっと加速がついたのではないかと思ってるくらいです。



◇看板商品の「誉の陣太鼓」をはじめ、「肥後五十四万石」、「銘菓本丸」は県内ほぼすべての直営店で昨日から販売が再開しています。

「陣太鼓」は特許を取得している「紙缶詰製法」で美味しさ長持ち。しかも完全無添加。夏は冷蔵庫で冷やして食べるのが九州では定番になっているそうです!

お菓子の香梅「誉の陣太鼓」詳しくはこちらのページで!

パーソナリティ 鈴村健一

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