2016年10月26日

10月26日 福島フェス@六本木ヒルズアリーナ(3)

今週は、東京・六本木ヒルズアリーナで開催された「福島フェス」のレポートです。

福島のグルメや特産品のイベント「福島フェス」。会場には、以前このコーナーでご紹介した「福島路ビール」も出店していました!東日本大震災の直後、風評被害で地ビールの売り上げが大きく落ち込む中、「福島路ビール」が県内の果樹農家と協力して開発したのが、フルーツビール。福島特産の桃や林檎を使ったビール、「桃のラガー」「林檎のラガー」はいま「福島路ビール」の強力な戦力に成長しました。

最近は桃や林檎以外の果物を使ったフルーツビールも製造。また来年に向けて、新たな取り組みもスタートしています。お話は「福島路ビール」の営業統括責任者、吉田真也さんです。

◆今度は福島果実酒、シードルに挑戦!
季節限定で、いま洋ナシでも希少価値のあるゼネラルレクラークラガーというのと、黄金桃という黄色いジューシーな桃を使ったラガーをやっています。農家さんからのオファーがすごく多い。和梨を使ったものなどいろいろとお声かけいただいているので、積極的に取り組んでいます。
実は先週果実酒をつくる免許を取得することができたので、今度はシードルをやりたいなと思っているんです。そうすると麦芽(モルト)を使わないので、もう少し果実感というか、果汁のよさをアピールできるのかなと思って、取り組んでいます。
農家さん自身が頑張っているところは、へこんでばかりはいられないので伸びては来ているが、どうしてもジュースとかは伸びてはいないので、そういうところでご協力したいなと思っています。大量に売れるんじゃないかと思ってつくったやつが売れなかったという話は多々聞くので、昔みたいにはなっていないのかなと思っています。


福島路ビールの新しい取り組み、桃や洋梨のシードルは、来年製品化される予定とのこと。
そして、「ふくしまおいしい大賞」のブースにもお邪魔しました。「ふくしまおいしい大賞」は、福島の新たな特産品をつくる事業。お話を伺ったのは、事務局の佐藤寛さんです。

◆必ず数値化して公表。今こそ試しに食べてほしい
福島県の農林水産物を活用した六次化新商品をもってきている。震災のあと、福島のものって買いづらいというところがあったと思う。そういう厳しい条件下で、まず安全性、そしておいしくないと買ってはいただけない。とびきりおいしくないとなかなかハードルを越えてきてはくれないので、そういった商品が受賞することが多い。
中でも「南郷トマトジュース」は一昨年、大臣賞を受賞した南郷トマトというのがあるが、それの秋採りのトマト、塩を入っていない100%の状態のものをパウチにして、ジュースにした商品。昨年の秋にできたが、その年度のおいしい大賞に選ばれて大ヒット。つい最近までモノがなかった。
わたしたちが安全といっても、安心してもらえないのが一番つらいところ。だから、福島県で行う取り組みは必ず数値に出す。なにがあってもどんな行程であっても、つくる段階もそうですし、出来上がって製品化したときにも調べる。必ず気になることは数値化し公表する。そのうえでとてもおいしいものなので、そのうえで召し上がっていただいたときに優れているものがたくさんある。福島の業者はそれくらい苦しんで商品開発をしてきたので、いまこそ試しに食べてほしい。それで、気に入っていただけたり、人に勧めていただいたら、それよりうれしいことはないですね。


お話しにあったように、安全安心に関して、もしかしたら日本一厳しいチェックをしているのが福島の食なのかもしれません。「作る段階〜出来上がるまで、必ず調べて数値化し公表しているので、いまこそ試しに食べてほしい」と。その上で気に入ったら、また買う。自信をもって人に勧める。これが私たちにできる最善なのではないかと感じました。

ラジコではタイムフリー機能で放送後1週間、聞き返せます!
関東エリアの方はこちらからどうぞ。

「福島フェス」のレポート、明日も続きます!

パーソナリティ 鈴村健一

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