2017年1月19日

1月19日 夢だった小学校先生へ!小野寺真礼くん

震災からまもなく丸6年。
この番組では、復興を担う子どもたちの自立を支援する「サポートアワーキッズ」を継続して取材してきましたが、その取り組みで海外留学を体験した子どもたちがそれぞれ未来へ羽ばたきはじめています。

その一人が宮城県仙台市出身、小野寺真礼さん。高校1年生で被災。沿岸部の親戚の家などが津波の被害にあいました。小学校の先生になることが夢だった真礼さん。サポートアワーキッズで語学留学のチャンスをつかみ、母親の後押しもありイギリス・ロンドンへ。
当時の様子、振り返って頂きました。

『高3でイギリスのロンドンへ。伝える難しさを実感しました。ホームステイ先の人だったり、語学学校にも行かせていただいたんですが、英語力がなかったので全然何も伝えられなかったんですけど、そこで言葉の使い方、表情、ジェスチャーとか、私は教員を志していたので、先生になった時には海外の方だけじゃなくて、子供たちにどう伝えたらいいのか再認識するきっかけにもなりました。』

もともと恥ずかしがり屋で、人前で話せなかった真礼さんが、このロンドンでの経験で、人種が違う人にも一歩引かずに会話ができるようになったそうです。

小学校の先生になることが夢だった真礼さん。その夢をいちばんに支えてくれたのは、お母さんでした。

◆「情熱」だけは負けたくない
身近でいえば母ですね。私は母子家庭で母が一番近くにいたんですけど、「あなたは教員に向いているんじゃない?」とか、「絶対大丈夫だと思うよ」とずっと言って夢を後押ししてくれたので母は自分を一番応援してくれたのかなと感じています。宮城県仙台市内の小学校に4月から勤務することが決まっています。私は早く働きたい気持ちが大きいのでワクワクしている。被災した県でも市でもありますし、自分が生まれ育ったところでもあるのでそこの為に何か貢献できたらな、というのも当然あるけれど、一番は、私は小・中あまり勉強ができない、スポーツでしか成り上がれないような子供だったので、今は学力重視と言われてますけども、自分は小学生の時に野球を見つけられたので、私も4月から働いた際には子供たち一人ひとりが、これ楽しい!これやりたい!と思えるものを探してほしいし、その助けになりたいというのが一番大きい。何かしら好きなものを持っていればそこが自分の武器になるので、4月からは子供たちの支えるになるような教員になれたらと思っています。
私としては「情熱」というところは負けたくないところで、子供たちが困った時に相談にのってあげるとか、逆にこれ僕できるよ、といった長所や出来るとこを伸ばすために何かサポートする時に手を抜かない。体力には自信があるので自分の体力が許す限りその子のため、クラスのために全力を注げるというところでは、その情熱が自分の武器になってくるのではないかと思ってます。


「人のつながり」「支えあい」を震災のおかげで教えてもらうことができたと語る真礼さん。4月から受け持つ生徒は、震災の時小さかったり、もしかしたら生まれる前の子かもしれないので、今後、地震や災害など、非常時だけじゃなくても、人とのつながりを大切にしていくような子に育てていけたら。と話してくれました。


『LOVE&HOPE』、明日は、福島県相馬市の、美味しい美味しいいちご農園のお話しです!

パーソナリティ 鈴村健一

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