2017年5月18日

5月18日 2020年・聖火トーチを福島から3

引き続き、2020年東京オリンピックでの採用を目指し「聖火トーチ」の開発を続けるメーカーのインタビューです。

1964年の、あの東京オリンピックのトーチを製作し、2020年も採用を目指している火薬メーカー・日本工機。
その工場は、福島県・西白河郡にあり、東日本大震災では工場の一部が大きな被害を受け、さらに福島第一原発の事故による、除染も経験しました。

復興のシンボルとして、福島で作られた聖火トーチを2020年の大舞台に使って欲しい。日本工機 白河工場の工場長 佐藤公之さんは、その思いが、日に日に強まっていくのを感じています。

◆当然採用されると思われています(笑)
社員は当然なんですが、64年の聖火トーチの開発に携わった方、すでに退職された方からのエールがすごく強かったですね。ぜひ採用して欲しい、採用に向けて活動しろというエールが多かったですね。それと福島県知事が当社を訪問して、ぜひ採用へ向けて頑張ろうと後押ししてくれたのも頑張ろうという気持ちを強めることになった一つですね。実は我々のアピールが足りないのかわからないのですが、福島県の企業で聖火トーチを作っているということを知っている人があまりいなかったというのがありました。今はもうすごいですね。当然使われるものだということで言ってきていますが・・・ハードルは高いですよね(笑)


採用されてほしい〜と思いますが、実際はまだ「全く分からない」のが本音だと、佐藤さんおっしゃっていました。ちなみに日本工機以外にも、いくつか聖火トーチの採用を目指している企業・団体があるそうで、とにかく、「いまはちゃんとしたものを作って、待つしかない」ようです。

◆復興への感謝を伝えたい
64年の東京オリンピックで使われたトーチの特徴というのが、雨にも風にも絶対に消えないトーチであるということと、明るいオレンジの光、白いたなびく煙が特徴でした。白い煙というのは当時はランナーの走っている場所がひと目で分かるというコンセプトで採用されたのですが、近年は開会式の時間帯が夜間になっているということと、最近は「クリーン」というイメージがあるので煙は煙たがられる、あまり良く思われないんですね。ですから今開発しているのは煙が少ないもの。ただ最終的に組織委員会でコンセプトが決められて、それを元に、作る業者を指名をすることになると思うんですが、まだコンセプトが決まっていないということなので、まだ状況としては横一線だと思いますね。やるだけやるしかないので、我々の今の開発しているものが順調に完成品になること。あとは待つだけですね。ただ、福島の復興に協力していただいた方に対する感謝の気持ちを伝えるということと、オリンピックの当日にまだ避難している方がいるかも知れませんが、その方たちに対しての勇気も与えられるかなと思いますね。


ちなみに、日本工機は地元の小学校の運動会なんかに、聖火トーチを提供したりしているそうです。
もし、そのトーチが五輪で採用されたら、子どもたちに大きな夢を与えることができそうです!!

パーソナリティ 鈴村健一

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