2017年5月23日

5月23日 LINEの災害時の活用法?

きのうに引き続き、災害時のLINEの活用方法です。

・LINEの「グループ」を緊急時の連絡網に使う
・「ノート機能」で大事な情報を保存する。
・「位置情報機能」で自分のいる場所を周りに伝える。

きのうはこうした機能をお伝えしましたが、これらはすでに、実際の災害現場でされています。去年の熊本地震における事例を伺いました。


※LINE株式会社 公共政策室 兼保圭介さん

◆「普段使い」していることが大切
熊本地震の時にはLINEでのトークが通常時の2倍くらいに増えました。NPOやNGO、災害医療チームの間の連絡ツールだったり、現地の役所の中での情報共有ツールとしても使われたと聞いていて、例えば電話で言葉ではなかなか伝えきれない状況をスマホで写真を撮ってLINEでみんなに送るということで状況がすぐにわかるという使い方もされていました。職場の中で自然発生的にできているグループの中で各自が情報を持ち寄って次にどうしたらよいかをやり取りするのに役に立ったと聞いています。役場に来る前に、避難所に行けと指示が出る前にLINEのグループの中である程度の情報が出そろうんです。それで自分の空いている時間にそれを全部確認すれば現地に行った時にレクレーションを受けなくても動き出すことができる。先ほど申し上げましたが、●●課の中でグループを普段から作ってらっしゃるんです。そういう普段使いの中で普段のコミュニケーションをしているから、いざという時にそのコミュニティが役に立つんです。災害時のツールって少し特別なものになってしまうのでいざという時に使い慣れていないとか、いざという時に思い出せないということがありますけど、LINEは普段から使えるツールなので、位置情報やノート機能などを普段から使っておくということが必要だと思います。


つまり、普段から使っているSNSを使うのが良いわけです。Facebookしか使わない人やインスタグラムの人もいると思いますが、大事なのは、それぞれ普段使っていて、災害時に簡単に操作ができるということ。LINEとしても、「それぞれ補完しあって使えばよい」という考え方だそうです。

そしてLINEでは熊本市との連携もはじめています。

◆自治体との連携も
熊本市とは情報活用に関する連絡協定を締結しました。4月に熊本市で防災訓練があり、LINEを使った防災訓練というのをやって頂きました。それは職員の方がLINEを使って安否確認をして上司に報告、市長まで報告するという使い方をされていましたね。2011年の東日本大震災をきっかけに機能を作りましたけど、その後の大規模な災害はやはり熊本だったと思うので、LINEを使って本当にどう活用したのかは協定を結んで色んな情報を頂きながらサービスに活かしていきたいし、気づいていなかったであろう機能をこちらからお伝えしていきたいと思っています。
                                          

改めてですが、あなたの環境に応じて、LINEに限らずFacebookやインスタグラム、ツイッターなど災害時の使い方をチェックしておく。自分が普段使っているものが災害時も使いやすいはずです。スマホをもたない方。電話会社の災害用伝言版や、電話番号171の災害伝言ダイヤルなどもあります。

今後、番組ではTwitterやFacebookの活用法も、お伝えする予定です。

パーソナリティ 鈴村健一

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