2017年8月11日

8月11日 岩手県大船渡市「キャッセン大船渡」(2)

今朝は昨日に続いて、この春にグランドオープンした岩手県大船渡市の商業エリア「キャッセン大船渡」に出店している「湾岸食堂」店主、及川雄右さんのお話しです。

BRT大船渡駅前の商業エリア「キャッセン大船渡」はこの春に完成したばかりの大船渡のにぎわい拠点です。ここに「湾岸食堂」を開いた及川さんは、震災後にいち早く「大船渡屋台村」を立ち上げ、大船渡湾に東北で初めての屋形船を浮かべるなど街の賑わい再生に尽力してこられた方。震災当時にたまたま飲食店組合のリーダーだったことから、いろんなことを手掛けるようになったということでしたが、あらためて震災当時のことも伺ってみました。

◆飲食店を復活させよう
もともとは高台でホテルをやっていて、そこは被災をしなかったので、被災した人たちを受け入れて数か月生活はしていて、自宅は被災してしまったんですけど、なのでいちばんその当時「動けた」というか皆はもう被災してしまって何も手をつけられない状況だったんだけども私自身は被災してないので、何かしてやらないとなという思いがあったしね。そういう思いで、たまたま飲食店の組合長でもあったし、なんとか救済する方法はないかってことを考えて。いろんな人に相談をした結果、じゃ飲食店を復活させよう!という話から屋台村をやってましたね。6年前は。


何も無くなってしまった大船渡の市街地にポツンと灯りを点していた「大船渡屋台村」は、この春「キャッセン大船渡」の開業に合わせて幕を閉じ、及川さんはその「キャッセン大船渡」の中に「湾岸食堂」を開きました。

◆湾岸食堂
やっぱり「大船渡屋台村」というものがあって、そこに年間10万人くらいのお客さんが来て、それも本当は残したいという気持ちはあったんですね。でもそれはなかなか叶わなかったので、それだったらもう自分の思い描いてる店舗を作ろうということで、屋形船で牡蠣とかいろんな海産物だしてるので、そういうものを中心にしたお店を出したいということと、それからたまたま私趣味でバンドやったり楽器やったりしてるので、じゃライブも出来るお店にしようと。で屋台村でもワインを出したりしたっていうことで、だったらワインバーの要素もありつつライブハウスの要素もありつつ牡蠣小屋の要素もありつつ、ぜんぶいいとこどりの店を作ろうということで、今回こういう形で出させて頂いてます。屋台村でいろんな出会いがあったり、いろんな支援があったりして、その名残を残したいということで、屋台村を撤去するまえに看板だったりいろんなものをこの店舗にも残してやろうってことで、ここに飾っておきました。やっぱ「懐かしいな」ってみんな言ってくれるので・・・。6年半くらい経ってますけど、ある意味あっという間というか、もう6年も経ったんだみたいな感じでいますけどね。その当時は大変だったりつらかった時期もあったんですけど、早いなって感じですね。復興自体はもう進んで、道半ばではあるけども仕事をする場所や生活をする場所という面では、ほとんどもう出来上がった状態です。あとは街をどう生かすか。作りました!お客さんが来ませんでした!ではダメなので、新しい仕掛けをしていかないと。そんな思いでいますね、今は。


「キャッセン大船渡」の「モール&パティオ」に出店している、及川さんの「湾岸食堂」。ワインバーで牡蠣小屋でライブハウスという、いいとこどりのお店。ライブスペースのバックには、「大船渡屋台村」の看板が飾られています。

「キャッセン大船渡」

パーソナリティ 鈴村健一

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