2017年8月15日

8月15日 STAND UP SUMMIT2017(2)

きのうに続いて、先週東京ビッグサイトで開催されたイベント
『スタンドアップサミット2017』の模様をお送りします。


「未来は、自分たちで創っていく!」という想いのもと、東北、東京、そして熊本から350人の中学生・高校生・大学生が集まったこのイベント。それぞれの地域を代表する7人の生徒がステージにあがり「復興ディスカッション」がおこなわれました。ゲストは為末大さん。
東日本大震災の発生から、6年5カ月。今日お送りするのは
「私たちが欲しい未来」というテーマです。

<STAND UP SUMMIT2017>復興ディスカッション

●高橋万里恵
ぜひ、ステージの7人にはこんなことを聞いてみたいと思います。
「あなたが欲しい未来」

●東京都八王子市立上柚木中学校 2年 三枝愛依
私が欲しい未来は「差別・偏見のない未来」です。私は、この前、新聞を読んでいた時に、目が見えなくて盲導犬を連れているのと、あと体が不自由で車椅子を使っているという理由だけで、レストランの入店を断られるという新聞記事を見ました。せっかくその人がやりたいことがあっても、それだと潰れてしまうと思うので差別とか偏見をなくしていけば、もっとみんなが、いいね!と思える未来ができていくと思います。

為末大
この社会が実現するには具体的に何をしたらいいと思いうかということをみんなに考えてみて欲しいんですけど。

●星搓国際高等学校 吉田駿亮
たとえば、差別や偏見というのは、震災関係のことでも、避難している方への差別だったり、障害のある方への差別だったりということで、ぼく自身も発達障害を持っていて、自分がどうして欲しいかと思った時に、自分の現状を知って欲しいって思って、だから他の人に自分の現状や、被災地の現状を知ってもらうことが結果的に未来へ繋がるんじゃないかなって思っています。

為末大
はい、ありがとうございます。
みんな、これからスタートでいろんなことを始めるんだろうなと思うんですけど、僕が自分の経験でいつも思うことは何かっていうとですね、
「この指とまれっていう人」、と「その指に止まってくれる人」っていうのはすごい大事で、「私、これやりたい」っていうことに対して「それはこうやったらいいんじゃないか」っていうのは、「その指に止まってくれた人」なんだよね。「その指に止まってくれる人」の数が多いと、結構大きなことができるっていうのが僕の経験で思うことで。そうは言っても、自分の14歳から17歳のときを考えてみると夢がある人間は10%も、いなかったんじゃないかっていう気がする。でも、やりたいことがない時に人間が成長するために一番いい方法は、「やりたいことがあるっていう人のサポートをする」ことで、実は、結構同じような体験ができるっていうのを経験で思っていて、今みたいな形で、「私はこうやりたい」、「だったらこうやったら?」、「私はこれができる」っていう風に、いろんなものが、層が重なっていくことで出来ていくこともたくさんあるんじゃないかな、なんていうのを、ちょっと感じました。


「復興ディスカッション」、参加した会場の生徒のみなさんにも「あなたが欲しい未来」を伺いました。

●宮城県私立東北高等学校 3年 橋口果林さん
震災としての東北を知ってもらうっていうのも、また風化を防ぐためにも私は必要だと思うんですけれども、「震災は知っているよ」っていうワードだけでは、個人的に寂しいというか、もっと震災だけでなく、いろんな魅力を知って言って欲しいなっていう思いがあります。例えば東北には「絆祭り」もあったり「七夕祭り」もあったり「ねぶた」だったり、その各県の魅力っていうのを、さらに輝かせていきたいなっていう、そういう未来を思い浮かべています。

福島県立高等専門学校 4年 鈴木淑乃さん
復興とか震災のことに関しても、やっぱり人と関わっていくことが一番大事だと思うので、いろんな人の意見があって、いっぱい賛成してくれるだけじゃ全然、物事はうまくいくけどそんなに深いものにはならないと思うので、やっぱり、反対意見も交えながら一つの方向に進んでいくのが大事だと思います。
次世代に残すっていう風に今回のディスカッションで言っていた子もいたけど、私はもう、次世代は私たちだと思っていて、やっぱり、未来って自分たちで作っていくものだと思うし、そういうので関わりあっていけたらいいなって思います。


昨日と今日は、10代と20代が参加した「 STAND UP SUMMIT2017 復興ディスカッション」の模様をお伝えしました。

パーソナリティ 鈴村健一

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