2017年8月18日

8月18日 ワンダーファーム(3)

引き続き、福島県いわき市四倉にあるトマトのテーマパーク「ワンダーファーム」についてお届けします。

約5ヘクタールの広大な敷地に、トマト栽培用の最先端のハウスや、ジュースなどを作る加工工場、収穫したての野菜が食べられるレストランにBBQ場、マルシェ、緑の芝生広場やドッグランなどが点在する、“トマトのワンダーランド”です。

生産だけでなく、トマトジュースやソースなどの加工品製造、レストランやネットを通じての販売などさまざまな形で事業の6次化を推し進めて、震災後の風評被害に対峙してきました。そもそも代表の元木寛さんは2011年3月21日からいち早く放射線の検査を開始して安全性を確認、さらにファームの敷地の除染も行うなど、これまで安心して楽しんでもらえる環境をつくってきました。それでも風評被害で衰退していく地域の農業、これを何とかしようという中で行きついた答えが、「品質」でした。

◆「なにより品質勝負で」
福島県で作られた農産物というのは、ほとんどの品目が定期的な検査をやったうえで出荷されているんです。それって全国で福島県だけなんですよ。他の地域を悪くいうわけではないんですけれども、数値として安全性が見れる野菜を作ってるのは福島県だけなんです。ですので我々としては数値で安全性を確認できるので、それが外の方にはなかなか伝わらない。それよりも何よりもやっぱり品質。元々福島というのは本当に土壌が良い、土が綺麗なものですから、良い作物がもともと取れる場所だったんですよ。ですので本来の意味の競争力とか、野菜の品質を追求していくことで、とくに首都圏の消費者の方々にそれを訴えていくと。震災直後はやっぱりそのどっか原発事故のせいにしてた部分っていうのは少なからずあったと思うんですね。もしかしたら未だにいるかもしれない。でも私はまわりの農家にそういう話をして、やっぱり品質勝負だと、良いものであれば絶対受け入れられるからということで、まわりの若手農家なんかもモノで勝負していこうというかたちになっていってます。生食用トマトでしたらトマトの味と栄養価を決めるのは日照時間なんですよ。一年を通して日照時間が長いいわきで作られたトマトというのは、ほかの地域で作るトマトよりも糖度や栄養価が高くなりやすいんです。いま首都圏の紀伊國屋とかでは数ある有名ブランドトマトの中でも売れ行きがトップクラスになりつつあるんですね。加工品に関してはやはりトマトジュースですね。我々が手塩にかけたトマトをそのまま絞ってるんですね。世の中にあるトマトジュースは加工用のトマトを絞って作ってるんです。加工用のトマトというのは生で食べた時は美味しくないですし塩分も非常に高いですし、栽培するのに手間がかからないんですよ。我々がジュースにしてるのは生で食べて美味しい生食用のトマトを贅沢にも、100gグラムぐらいの小さい瓶にトマトが2個分ギュッと濃縮されているので。ひじょうに濃厚に作っているので、例えばカレーに加えていただいたりレッドアイとしてビールと割っていただいたり、本当に美味しいんですよ。


ワンダーファームでは「フラガール」「カンパリ」「アイコ」「トスカーナバイオレット」など11種類中9種類のトマトが「収穫体験」出来、レストランで食べることも出来ます。美味しいトマトを求めて遠方からの来場者も多くいるとのこと。
またさまざまな種類のトマトのほか、ジュースやピューレなどの加工商品もオフィシャルページから購入できます。

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ワンダーファームのイチオシの商品、完熟トマトをギュウウっと絞ったトマトジュース『ワンダーレッド』10本入りを、今日からの3日間、毎日1名様にプレゼントします!ご希望の方は、メッセージフォームから「ワンダーレッド希望」と書いて送ってください。放送を聴いての感想もお書き添えください。

『LOVE & HOPE』、来週は、「復興グルメシリーズ〜北三陸編」!
ウニやホタテなど、美味しいもののプレゼントも有りますので来週もお聴き逃しなく!

パーソナリティ 鈴村健一

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特別番組 LOVE & HOPE ~10年目の春だより

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