2017年8月21日

8月21日 復興グルメシリーズ〜北三陸編「洋野町の粒ウニ」

今週は東北各地で見つけた“美味しいもの”をご紹介する「復興グルメシリーズ〜北三陸編」!もちろん紹介するだけじゃなくてプレゼントも有ります!

初日の今日は、本州最大のウニの産地・岩手県、中でもスペシャルに美味しいと言われる洋野町の『うに』です。洋野町は岩手と青森の県境に位置する、岩手県の最北の町。東日本大震災では10メートルを超える津波が押し寄せましたが、住民の避難対応がよかったことと、高さ12メートルの防潮堤があったことで三陸沿岸の市町村では唯一、人的被害がゼロだった町です。ただし基幹産業の漁業は壊滅的な被害を受けました。

◆県栽培漁業協会 震災からの再開
ここの施設よりも町の方向に防潮堤がございまして防潮堤で津波が止まったので町の方は浸水はしなかったんですけれどもここってすぐ海の目の前ですので、もう全滅です。瓦礫の山でしたね。そこで地元の種市高校の生徒さんとか漁師さんたちが再開目指して手伝いに来てくれまして、漁業者漁師さんに言われたのは、ここ広野町は海の町だと。ウニの放流なくして継続的なウニ漁はできない、ぜひ早く再開してくれと皆さんから訴えられました。ウニというのは9月10月が産卵期です。その産卵期までに仮復旧させないと、また1年遅れるわけです。何が何でも卵を採りたい。そのためには秋9月までに一部復旧させなければ間に合いませんよという事でもう一生懸命復旧作業したわけです。おかげさまで間に合って震災の半年後に一部復旧して卵を採って種苗生産してウニを育て始めました。でそのウニを震災1年2ヶ月後の5月、放流したということになります。その時はみんな喜びましたね。まさかあの震災の翌年にウニを放流できるとは思わなかったなと、こういう感じでしたね。


お話しは岩手県栽培漁業協会・種市事業所所長の箱石和廣さん。震災による津波で漁業施設のすべてが壊滅しましたが、わずか半年後に一部復旧してウニの卵を採り、翌年には生まれたウニの子どもを放流した、ということでした。その後徐々に港の施設も整備され、2014年には客船をイメージした外観の「ひろの水産会館UNIQUE(ウニーク)」もオープンしました。水産物直売所や研修会議室、食堂や展望ホールもある、町の復興のシンボルです。

どこまでもウニ押しな洋野町。港にはずらりとウニの生け簀が並んでいます。

◆天然の生け簀である「増殖溝」がある
ここでは受精ふ化させてから約一年間育てて海に放流します。それを3〜4年後くらいに漁師さんが素潜りで漁獲をするシステムになってます。で、洋野町のウニの美味しい秘密は、遠浅の平らな岩盤がありまして、そこに増殖溝と呼ばれる溝を掘ってあるんです。水路みたいな。そこに秋に移殖といいまして来年(翌年)採るウニを入れておくわけです。そこは浅くて海水の流れもあって、日当たりもいいもんですからひじょうに昆布の生えが良い。その昆布をたくさん食べて美味しいウニに育つわけです。なのでただ海に居るウニを採っているだけじゃなくて手間をかけている分、美味しんです。すごく身入りのいいやつは、パカッと開けた時に、ぜんぶがウニの身で殻が見えません。ふつうウニには5つ身が入っているんですけど、殻が身の隙間から見えるのが当たり前なんですワタを取った時。それがぜんぶ身になってる、真っ黄色でもうほっこりしてすんごく甘くて美味しいですよ。


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LOVE&HOPE「復興グルメシリーズ〜北三陸編」、
今朝は牛乳瓶にウニ3本分がギュッと詰まった塩ウニ、「洋野町の粒ウニ」を3名様にプレゼント!

ご希望の方は、『LOVE&HOPE』のブログのメッセージフォームから、『洋野町の粒うに希望』と書いて、お申し込みください。
本日いっぱい受け付けます!(当選者はブログで発表します。)

『LOVE&HOPE』「復興グルメシリーズ〜北三陸編」、明日は久慈市の「海女の磯汁」をご紹介します。
もちろんプレゼントも有りますので、明日もお聴き逃しなくう!

パーソナリティ 鈴村健一

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