2017年10月4日

10月4日 岩手県大船渡市「Three Peaks Winery」(1)

今朝は岩手県大船渡市に「Three Peaks Winery」をたちあげた及川武宏さんのお話しです。

東日本大震災の前、ふるさとの大船渡を離れ、東京で仕事をしていた及川さんは震災後、大船渡や東北沿岸部に“ワインツーリズムを根づかせよう”と思い立ち、
2013年に「スリーピークスワイナリー」を立ち上げ帰郷。ブドウ畑を作るところから始めますが、ブドウはしっかり実をつけるまでは何年もかかります。そこでお隣の陸前高田市で育てた「米崎リンゴ」を使ったシードルや、奥さんの実家がある甲州のブドウを使ったワインを委託製造のような形で作って販売していました。そして今年いよいよ工場の建設もはじまり、まもなく念願の“純・大船渡産ワイン”が誕生します。

ワインづくりに関する知識も経験もないまま、帰郷してワイナリーを立ち上げた及川さんにお話しを伺いました。

◆ゆくゆくは子供の異文化交流と合わせたワインづくりをしていきたい
私ここ大船渡の出身でして、もともとこの地域をなんとかしたいっていう思いでワイナリーを作りたいっていう思いは、もう10年以上前から思ってたんですけど、震災で大きな被害が出たことによって、なにか新しい流れを持ち込みたいなっていうことで、2013年に立ち上げて、2014年に戻ってきて、ようやく今年、工場を建設できるようになったという感じです。もともとこの地域が衰退していくのを小さい頃から見ていて、誰かが何とかしないといけないっていう思いはありながらも、どういうことをやったらいいのか僕も分からなくて、たまたま12年くらい前に訪れたニュージーランドで、ワイナリーが観光の目玉になって世界中からいろんな人たちを集めて、新しい産業として発展していってるのを見た経験があって。日本では当時ワインブームというのはまだなかったので、いずれ外国人観光客が増えることによってワインとか食文化が見直されてくるんだろうなという思いがあって、それでワインを作りたいなというのが気持ちが出てきました。岩手県内には東北の中では比較的多いと思うんですけど幾つかワイナリーがありましたので、出来ない土壌ではないというのはなんとなく分かっていて、ワインを作るだけでなく、そういった観光や、ゆくゆくは子供の異文化交流と合わせた教育にも繋がっていけるかなと思って、3年半前に戻って、それから県内のワイナリーさんで醸造だったり栽培を教えて貰ってました。大船渡ではワインづくりはもちろんですが、ブドウの栽培も行なってるのはたぶん僕一人だと思います。じつは3〜40年前に大船渡でも、食用のブドウを栽培した経験があったらしいんですけど、失敗したと言われておりまして、なので農業関係者の話を聞いても、まあ難しいだろうと、うまくいくことはほとんどないんじゃないかという話もじつはいただいたんですけど、まあワイン用ブドウということもありますし、それなりの技術も進んでますし、一度やってみようかなっていう思いで、こういった農園を作ったんですけど、やっぱり、ここの土地だけではなく幾つかの土地に植えましたが、場所によっては山背の影響ですとか、そういった気候の影響で育ちが悪かったところですとか、撤退を余儀なくされた場所もやっぱりありまして、そういった部分で難しさっていうのはありますけれども、まあ農作物は一筋縄ではいかないというのもあるので、そこを何とか耐えながらようやくここまで来たかなという感じです。


「スリーピークスワイナリー」立ち上げから4年。現在の主力商品は、三陸の海産物にも合うドライなシードル。リンゴジュースやリンゴそのものも販売しています。それと奥さんの実家がある甲州のブドウを使って、別の醸造所に委託して作っている紅・白のワイン。まもなくこのラインナップに、純・大船渡産のオリジナルワインが加わります。
「スリーピークスワイナリー」詳しくはコチラへ。

パーソナリティ:中西哲生・高橋万里恵

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