2017年10月24日

10月24日 南三陸町 日本料理店『志のや』2

今朝も引き続き、宮城県南三陸町の日本料理店「志のや」さんの話題です。
津波で全壊した「志のや」は2012年、仮設の「さんさん商店街」で営業を再開。そして今年7月、念願だった“元あった場所”で本設「志のや」をオープンさせました。

店主の高橋修さん。以前のインタビューでも 仮設商店街が多くのボランティアや観光客で賑わう姿を喜ぶ一方で、常に?危機感″も口にされていました。高橋さんの目はいつも、その先を見つめていたのです。

6年の歳月をかけて手に入れた本設店舗。そして見えてきた課題。改めて高橋修さんに伺いました。

◆インフラ整備が進んだ後が勝負
本設になって箱ものができるんですけど問題は山積み。人口減少や高齢化、後継者の問題だったり。心配なのはインフラ整備が進むにつれて建設関係の方がどんどんいなくなる。そうした時に地元のお客さんが入りやすくて使い勝手のいい店にならないと、観光客や一時的な人の流れで店が継続できるというのは甘いと思っている。地元のお客さんが法事や会食、娘が結婚するんだって時に使ってくれるのが嬉しいし。そういうのを考えると頭痛くなるのは事実。ただ今まで支援に来ていただいていた方だったり繋がりもった方、それきっかけに移住した方、ボランティアきっかけにこちらに仕事を定着した方もいっぱいいる。それは人の繋がりで得た財産だと思う。そんな方達にこの時期はこれがウメエんだよというのを伝えていって、それをつないでいってもらう。それで一旦は他の町に行った人が戻ってきてもらうとか、これからもそれをやるのが自分たちの年代の役目かなと思っています。(でも食はそういうきっかけになりますよね。今の志のやの一押しメニューは?)戻りガツオの秋旨丼、カツオの皮のところに白い幕のような脂がのるんですよ。これを食べるとマグロの大トロよりうまいんじゃないというくらい味わい深い。これは南三陸の宝。朝から晩までカツオ食べても飽きない。包丁で入れた瞬間脂が包丁につくんですよ、それがすごい旨い!(そんなカツオ食べたことない)あとは鱈。マダラとスケソウダラとある。マダラをお刺身や白子を天ぷらにしたり。常に酒を飲みながら考えるんで酒のつまみからおかずが浮かんでくるみたいな笑。あとは11月になるとエゾアワビが上がってきます。(いつも高橋さんと話すと四季を海の魚で味わえる特別な場所だなと感じます!)小さな町なんですけど魚の旬がコロコロ変わる、これが上がってくるとそろそろ寒くなるなとか雪降るんじゃないかという季節感を感じるわけです。


この時季は戻りガツオの秋うま丼に、いくら丼、そしてもうじき、タラ、アワビが旬を迎えます!
アクセスは三陸道の志津川インターから1キロ。詳しくは『季節料理 志のや』Facebookをご覧ください。

パーソナリティ 鈴村健一

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