2018年3月19日

3月19日 浪江町請戸・漁師見習い 鈴木綾乃(1)

今日からの三日間は、福島県浪江町出身、漁師を目指す鈴木綾乃さんの挑戦です。

◆「海に生きる」と書いて、海生丸。この名前が好きだった
(今日はいいお天気で風も全然なくて。こんな真新しい船に乗せていただいて嬉しい!)去年の10月に進水式があって、すごいピカピカで。前の船はぼろぼろだったのでうれしい。船の名前は「海生丸」。(以前の船も同じ名前?)そうです。この船の名前がとても好きだったので。


お話を伺ったのは、福島県浪江町請戸地区出身の鈴木綾乃さん26歳。
「前の船」というのは、父・広行さんの船のこと。綾乃さんの実家は5代続く漁師の家で、震災で港近くの家は津波で流さ、広行さんの船も津波で使えなくなりました。また原発事故のため、広行さんは福島市に避難しました。

◆漁師の夢をあきらめきれず、震災後に決断!
(出身はどちら?)浪江町の請戸というところです。いまは更地というかなにもない状態。家もなにもなくて。(綾乃さんの中のふるさと請戸は震災前どんな風景でした?)家と田んぼしかない田舎町だったけど、生まれ育ったところなので、住みやすいというか居心地のいい場所でした。(お父さんのお仕事が?)漁業をやってました。小さいときから手伝うのが好きで。船には乗せてもらえなかったけど陸で網仕事とかを手伝っていました。
(綾乃さんはいま漁師を目指していると。)見習いなんですけど。(実際あったらかわいらしい女性でびっくり!漁師になりたいと思ったのはいつから?)ほんとに小さいころからいつかなりたいと思っていたけど、お父さんも反対で。大学のとき震災にあって、一回は無理なのかなと、普通に別の仕事について。でもどうしても諦めきれなくて、お父さんに認めてもらうために一回修業してから。そうしたら認めてくれるかなと思って。震災後に決断して漁師を目指し始めました。


綾乃さんは中学のときにお母さんを亡くし、栄養士になるために大学に進学。卒業後、一度は栄養士として病院で仕事を始めたものの、子どものころからの夢、「漁師になりたい」とい想いが消えることはありませんでした。

そこで、綾乃さんはお父さんに反対されるのを承知で、ある「行動」にでます。続きは明日、お伝えします。

パーソナリティ 鈴村健一

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