2018年7月10日

西日本豪雨災害・水害にあったときに(片付けの前にしておきたい「被害状況の撮影」)

(※TOKYOFM「追跡」コーナーで放送された内容をテキスト化したものです)

お話を伺ったのは、震災がつなぐ全国ネットワーク、共同代表の松田曜子さん。震災がつなぐ全国ネットワークでは、「水害にあったときに」という
生活再建の手引きを、冊子とチラシにまとめています。まずは、この冊子「水害にあったときに」の目的を伺いました。


◆水害で立ちすくまないために
われわれは支援団体のネットワークで、阪神淡路大震災以降の日本の各種災害の支援を行ってきたNPOだとか、ボランティア団体の集まりなんですね。水害は日本全国でどこかで起きているんですけれども、そこで出会った被災者の方々がその日から一体何をしたら良いのかわからずに立ちすくむと。提供される情報はあるんですけれども、市役所に行っても何種類ものお知らせが上がたくさん置いてあるだけで、全然まとまっていなくて、どの順番に何をすればいいのかがさっぱりわからないと言うことを、何度も経験していたので、これは、見通しを立てるためにも1番下経験として被災者の方が何にぶち当たるのかということを知っている私たちがまとめるべきではないかと言うふうに考えて、2016年度に作成したものです。

基本的には水害にあったときには支援する私たち、NPO、ボランティア団体と被災者の方をつなぐ1つのツールだと思っています。ですので、ボランティアセンターだとか、おそらく支援に入る自治体のみなさんを通じて、ボランティアが配布すると言うことを考えていますがチラシに関してはある程度、いろんな方が目に出来るようにインターネットでも公開をして、ダウンロードできる方というのも限られているでしょうけれども、見られるようにしています。それから冊子は今言ったような理由で、あまり情報が一人歩きしないようにあえて、この時代にネット公開しないと言うのは逆行しているかもしれないんですけれども、支援者から直接被災者の手に鳥だけど今のところは直接配布という形をとっていて、希望される方には震災がつなぐ全国ネットワークの事務局にご連絡、メールでいただければその都度被災者の方には配布すると言う形をとっています。


ということで「水害にあったときに」、水害直後、最低限必要な情報に絞った4ページのチラシ版を、「震災がつなぐ全国ネットワーク」のブログからダウンロードできます。もちろん無料です。そしてこのチラシの一番最初に紹介されている項目が、「被害状況を写真に撮る」。しかも、「家の外、4方向から浸水した深さがわかるように撮影する」とかなり具体的なアドバイスが書かれています。これについて伺いました。

◆片付ける前に撮影を
まず、チラシには一番に「被害状況を写真に撮る」ということが書かれています。一旦片付けをしまったり、家の掃除を始めると被害の様子と言うのは二度とわからなくなってしまいますので、辛いかも知れませんけれども最初に被害の様子を撮影しておくと言うことが大事です。チラシには、4方向からと書いてあるんですが、実際にはお庭なんかもあって4方向撮影できない場合もあるんですけれども、どのぐらいまで浸水があったのかがわかるようにするのが大事で、どういうところと言うのは、水の線がわかるところが良いんですけれども、できれば同時に例えば人が立つとか、なかなかこういう状況でメジャーみたいなものは無いかも知れませんけれども、人の身長でおおよその様子がわかるとか、そういう風に目安にしていただくのも良いんじゃないかなと思います。それから家の中でも汚れたもの、シンク、高さのわかるものと一緒に撮影することもできると思います。この後、もし保険に入っていれば家財保険など保険金の請求の時にも役に立ちますし、罹災証明に関してはその後、今回のような状況だとおそらく役所の方が、何も言わなくても調査に来ていただけるとは思うんですけれども、それも、このように広範な被害だと時間がかかるので、その時に「直後はこういう様子だった」と見せることで認定調査の参考にして頂ことができると言うことです。


「罹災証明」は、役場の方が被災したご自宅を「審査」して被害の程度を判断。罹災証明書が発行され、これが行政から受けられる支援の基準となります。
ぜひ、お知り合いの方にも伝えてあげてください。

ダウンロードできる「水害にあったときに」チラシ版
★震災がつなぐ全国ネットワークのサイト

パーソナリティ 鈴村健一

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