2011年12月19日

12月19日「宮城県石巻市・牡鹿半島の今(1)」

先週に引き続き、宮城県石巻市の被災地からのレポートをお伝えします。
場所は石巻市の東、三陸海岸の南端に突き出た牡鹿半島です。

牡鹿半島は地理的な理由で道路の復旧に時間がかかり、支援も届きにくかった場所です。現在は道路もほぼ元に戻りつつありますが、本格的な復興はまだ時間が掛かる見込みとなっています。

震災直後から住み込みでボランティア活動を続けている、牡鹿復興支援協議会の遠藤太一さんにお話しを伺いました。

遠藤さんは、各地からやってくるボランティアの受け入れ・手配・作業の割り振りを続けています。
現在 牡鹿半島では、平日で20人から30人、週末には200人から300人のボランティアが
活動をしているのですが、遠藤さんは「それでも数が足りない」とおっしゃっています。


◆牡鹿の現状
 がれきの撤去がまだ全然終わっていない。林の上の方には車が入っていたり船が出てきたり。がれき撤去、側溝の掃除(泥だし)、家具や家財を出すということに関しては来年の3月がめど。
 実際、全体の量からすると人数が少なくなることも鑑みて、最大で来年の夏までかかってしまうと思っている。
 だんだん個人のボランティア受け入れをやらなくなり、観光ボランティアもどうなのかという風潮がある。しかし手を借りられるものならみなさんの手を借りてやっていこうと思い、受け入れを今後もやっていく。


◆「モチベーション」の問題
 作業が膨大なので、毎日ちょっとずつでも作業が進んだ実感がないと、精神的に参ってしまう。今後もボランティアは大人数を確保する必要がある。


牡鹿半島は約445戸の仮設住宅がすでに完成、約430世帯が入居していますが、遠藤さんによると、この仮設住宅で新たな問題が起きているようです。

◆支援はまだ必要
 仮設に入らず家を借りて住んでいる方や、仮設住宅に入ったが、3Kに8人で暮らしており、場所がなく納屋などで生活している人もいる。3世代家族だと人が多い。
 仮設住宅を借りる時に世帯分離をした家は1世帯に1軒だが、しなかった場合は1軒。みなし仮設に入らず納屋を使っている方がいて、その辺りの隙間をどう支援していくか。








牡鹿半島のボランティアについては、ツイッターで情報を発信しています。
詳しくはこちらからどうぞ。
【石巻牡鹿ボラPikari支援プロジェクト official twitter】

また、ボランティアに関するお問い合わせはメールで受け付けています。
石巻牡鹿ボラPikari支援プロジェクト:cheetahllc@gmail.com

パーソナリティ 鈴村健一

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