2014年12月29日

12月25日 みんなで伝える富岡キッズステーション(2)

今日も福島から、子どもたちがつくるラジオ番組の話題です。

原発事故の影響で「全町民避難」が続く、福島県富岡町。臨時災害FM「おだがいさまFM」も郡山市から放送を続けています。

「みんなで伝える富岡キッズステーション」は、そんな富岡の小学校5年生がつくるラジオ番組です。自分たちで番組の企画、取材、そしてパーソナリティをこなす活躍ぶり。地域のお年寄りに取材する「富岡今昔物語」というコーナーは、番組のメインコンテンツです。
子どもたちの番組づくりをサポートしているのは、「おだがいさまFM」の久保田彩乃さんです。

◆富岡今昔物語
仮設のおじいちゃん、おばあちゃんも子どもたちのことが孫のように可愛いみたいで、わたしたちFMスタッフがマイクを向けると「いやあいいよ、おれは恥ずかしい」と断られるのに、子どもたちが聴くと喜んで答えてくれる。だからおじいちゃん、おばあちゃんにとっても久し振りの感覚だったのかなという印象。で、子どもたちの声はやっぱりいいよね、と。「おだがいさまFM」でも大人の声がほとんど。そこに子どもたちの声が入ると、安心する、よかった!という声が多い。かつての冨岡には小学校が二つあって、近所の人達がこういうことをやっているとか、子どもの登下校の声が聞こえるという当たり前の環境があった。いまは子どもたちの声がふと聞こえる、という環境がほとんどない。特に仮設に暮らしている方には。なので、ラジオを通してでも、子どもたちの声が伝えられるのはすごく喜んでもらえているのかな、とわたしも感じています。


福島県富岡町の小学生がつくるラジオ番組「みんなで伝える富岡キッズステーション」。ツバサ君、コウシ君、サクラちゃん、3人が作ったラジオ番組。
震災前、富岡には第一第二小学校あわせて、およそ900人の児童がいましたが、それが現在は23人になってしまっています。そんな中で、子どもたちの声は、地域の人達の「希望」につながっています。

また、「みんなで伝える富岡キッズステーション」は三学期に第三弾をつくる予定で、すでに準備を進めているそう・・次回の放送にも期待したいですね!

富岡町の「おだがいさまFM」は、インターネットのサイマル放送で、全国各地で暮らす町民も聞くことができます。故郷を離れて暮らす町の方にとっては、貴重な情報源になっています。

富岡町「おだがいさまFM」

パーソナリティ 鈴村健一

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