3月23日(金) 金沢AZ
「金沢初上陸!」メンバー:杉本雄治

金沢初ライヴ終わりました!!

北海道から20時間のフェリー移動というめったに経験しない、もう経験したくない(笑) 大移動を経て金沢へ上陸。
初めての地での緊張とわくわく。

だけどこの日はステージに立った瞬間吹き飛んだ気がしました。
本当に最初から会場の空気が暖かくて、最後の合唱は今までで一番だったと思います!

ライヴの次の日は兼六園にも行って、金沢の街をしっかりと噛みしめましたよ!

また絶対に来ます、本当にありがとうございました!




いけりか 富山県

熱いライブだった。

期待以上の、期待をいい意味で裏切るような熱いライブだった。
WEAVERの『今』を感じることができる、ずっとこのまま目を閉じてとどまっていたいと思えるような凄いライブだった。
ボーカルの声が、繊細かつ大胆なピアノの音が、重厚で心底に響くようなベースが、確かで迫力のあるリズムが、会場の熱気が、ざわめきが、鼓動が、今も離れない。思い出しただけで瞼が熱くなる。

私がWEAVERを知ったのは、とある音楽チャンネルのMV特集でのこと。たまたま入っていたそのMVをのめり込んで見ていた。
どこまでも透明で、新鮮で、キラキラしたサウンド。正確に刻まれるリズム。高い演奏力。
何より印象的だったのは、斬新でかつてないような、目を引くピアノ。

ちなみに私自身、ピアノを本格的にやっており、親はピアノ教師、常にクラシックが流れているような家庭である。
こんなにもロックでポップなピアノは聞いたことがなかった。かなり衝撃を受けた。凄くいい。
早速ミニアルバムを借りた。当時中学生だったのでお金がなくCDを借りてしまったことを後悔した。自分で買いたいくらいにいいアルバムだった。

あれから2年。

このような形でライブに行けるとは思ってもみなかった。
SOLでWEAVERライブレポーターを募集していることを知った。まさか当たらないだろうと思いながらも応募してみたのだった。

ひっつから突然の電話。携帯を持っている手が震える。
凄く動揺してしまい思うように返事出来なかったことを謝罪しておきたい。

当日の朝は興奮で胸がいっぱいだった。その日は修了式だったが、ボロボロの通知表も貰ったが、そんなことはどうでも良かった。

やっとWEAVERに会える。
WEAVERの生の音が聞ける。

会場に着いてからもドキドキは止まらなかった。
皆もドキドキが抑えきれないのだろう、あちこちで興奮しきった声が聞こえる。

やがて、そのざわめきも静寂に包まれた。

そして、ついに始まった。

"トキドキセカイ" のキラキラしたイントロ。
ああこれだ、2年前と同じ衝撃。色褪せるどころか、更に色濃くなってゆく。初めてこの曲を聞いた時のワクワクが蘇る。
ライブ前に感じていた胸の高鳴りはやもうとせず、寧ろ増すばかりだ。これはやばい予感がする。

  『今日ここにいるみんな必ず幸せにして帰るから!』

そう杉くんが約束してくれた通りになることを後で思い知る。

会場がキラキラしたWEAVER色に染め上がっていく。
オーディエンスは、彼らの暖かいメロディーに応え、その興奮と期待の旅に誘われ次々と "66番目の列車" へと乗り込んだ。

どこまでも普遍的で、シンプルな言葉。大胆で、多彩なメロディー。

いつものWEAVERなのに、これほど熱くなるのはやはりライブだからだろうか。
なんというか、すぐそこで音が鳴っていた。

言葉のひとつひとつが、そのまま直球でずーんと心に届いて共鳴していた。
決して大きさで測れるものではない距離感。本当に近いと思った。

曲が進むにつれ、旅はより熱気を増していく。

汗だくになった杉くんのシルエット。ベースを操るおっくんの真剣な瞳。お茶目ながらも抜群のリズム感でドラムを叩き続けるべーちゃん。
3人の音楽に対するひたむきな愛情が会場を包み込む。
今や列車の乗客となったオーディエンスは、会場の音に溶け、酔いしれる。
会場がひとつになる。不思議な時間だった。
気が付くと私も、我を忘れて彼らの音楽を全身で楽しんでいた。

アンコールが終わった。
写真撮影が終わり、またステージ裏へと戻っていくメンバー。

ライブが終わってしまったようだ。

ただ、茫然と立っていた。

まだ終わりたくない。終わって欲しくない。

しかし、まだ何やら楽しい時間が続いているような夢見心地な気がした。

ふと、確信に近いような熱いものが込み上げた。

このバンドは、今を今ここにいる音を、ただ真っ直ぐに、どこまでもひたむきに紡ぎ続けているバンドなのだ。

そして、旅はどこまでも続いているのだ。
WEAVERという列車から下りない限り、まだまだ彼らの旅は続いている。
そして嬉しいことに、また共に音楽を楽しい時間を共有することが出来るのだ。
彼らは、日々間違いなく進化し続けている。

次のライブで、再び3人の音を聞けるのが早くも待ち遠しくなってきた。