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SCHOOL OF LOCK!


(チャイム…ガラガラガラ…)

洋平先生「進路室へようこそ!早速ですけど、掲示板にこんな書き込みがありました…。」



■初書き込みです
私は高1なのですが、最近、文理選択の紙を渡されました。
しかし、まだ自分の夢が決まっていなくて決めることができません。
洋平先生は、高1の時に将来の夢は決まってましたか?
cat2いつも聞いてます‼大好きです‼
ぬらん
女/15/東京都




洋平先生「6月のこの時期になると、高校1年生の方はこういった悩みが増えると思いますけど…。僕が高1の時、“ミュージシャンになりたいな”っていう漠然とした夢がありましたけど、例えば“高校卒業してすぐ大学にも行かずにミュージシャンを目指す!”とは考えてなくて、とにかくまだまだやらなきゃいけない事があったし、“デビュー出来なかったら、どうやって生きていくのか?”っていう事も考えていたので…文系理系の話は…そうか。今、決めなきゃいけないんだもんね?でもそうなると、“どっちか分からないから文系”っていう人が多い気がします。俺の周りはそんな人が多かった気がする!でも同じような悩みを持って共感している高1のみなさんも多いと思うんだよね。先週は『It's(almost) my birth day』という授業で、1人で遊んでしまったので、本日は進路室モードに切り替えていきたいと思います!」


M Cat 2 / [Alexandros]


洋平先生「実はこの曲…ずっと家に居ついて、就職もせず、親のスネをかじっている…そんな人の成長を描いた、ちょっと社会風刺が混じっている歌なんです。けっこう、ライヴでも頻繁にやっているんですが、実はそんな内容なので
歌詞も楽しんで頂けるのかなと…?実は進路相談室にふさわしい曲だったりもするんですよ」

洋平先生「さて、本日は…」

(カッカッカッ…カッカッ…)

洋平先生Choose

SCHOOL OF LOCK!


洋平先生「“選べ”って事ですね!夢は大小関係なくあると思うし、それに向けた選択っていうのを高校生くらいになると、選ばなきゃいけなかったりするわけですよ。文系に行くのか…理系に行くのか…もしくは高校卒業したら、そのまま就職するのか…。そういった人生の岐路に立たされる事が、これからどんどん増える事になると思います。そういった時に“どうすれば良いんだろう”って悩むのは仕方ない。そこで成長するから、自分の頭で考えなきゃイカンと思うんですけど、ここは進路相談室!相談に乗ってあげたいなと思います!もしもし?」

????「もしもし?」

洋平先生「アレキサンドLOCKS!の川上洋平と申します!」

????「大阪府15歳ちえりです!」

洋平先生「お悩みがあるそうで?」

ちえり「はい、今年の春から高校1年生になったんですけど、早速大学希望を聞かれてて、一応将来の夢は決まっているんですけど…。正直あんまり大学には向かないような仕事で、けっこう専門的なモノになるので大学をどうしようかなー?って考えてて、相談しました」

洋平先生「なるほど!ちなみにその将来やりたい仕事っていうのは何ですか?」

ちえり「粘土クリエイターっていうあんまり知られていない職業なんですけど…」

洋平先生「粘土クリエイター?」

ちえり「はい!粘土を使って本物っぽくスイーツとか食べ物を作ったりする仕事なんです。そして、その職業に就いて、色んな人に粘土で何かを作る事を教えたいなーっと思ってるんです」

洋平先生「けっこう特殊だね?」

ちえり「はい!」

洋平先生「どこでそういう仕事を志そうと思ったの?」

ちえり「これは話すと長くなるんですけど…」

洋平先生「じゃあ短くしよ!(笑)」

ちえり「(笑)なんか小学校3年生の時に図書室で紙粘土でアイスクリームを作ったりだとか、そういう事を紹介している本があって。それで気に入ったので1年間借りてたんですよ。で、著者の方がブログをやってるって事を知って、見たら大阪に来る!って事だったんで、実際に会いに行ってみたんですよ」

洋平先生「行動力高っ!」

ちえり「それで講習会に参加して、粘土細工してたら、その人に作品を褒められて、その場で“第1弟子にしてあげるよ!”って言われて」

洋平先生「そうなんだ(笑)」

ちえり「そこからずっと同じ夢を持ったまま、成長してきました」

洋平先生「じゃあ小学校からの夢なんだね?」

ちえり「はい!」

洋平先生「それはもう揺るぎないでしょ?」

ちえり「はい!」

洋平先生「でもご両親は大学を薦めている?」

ちえり「そうですね。それだけじゃ生きていく事が難しいので、ちゃんと普通に大学に行って、趣味の一環としてそれをやって、普通に働くみたいな感じを薦められています」

洋平先生「なるほどね」

ちえり「でもやっぱり、色々な事情で粘土クリエイターとしての自分を雇ってくれる所がなくなったら、生きていくために就職しないといけないので…。」

洋平先生「そうだね」

ちえり「でも大学行ってても就職氷河期とか言われているのに、大学さえも行ってなかったら、終わっちゃうな〜とかは思ってるんですよ」

洋平先生「そういう気持ちもちょっとはあるんだね?」

ちえり「はい」

洋平先生「怖いよね!すげぇ怖いと思うよ」

ちえり「いざ高校3年生とかになってみると、周りが初っ端から受験モードなんで、私1人“受験しません!”みたいな感じやと。それはそれでまたその時が辛くなるのかなって…。でも私、妹と弟がいるんですけど、妹が高校受験する時、私は大学受験の年で、大学はお金がかかるし、妹も公立に落ちてしまうと、私立に行く事になってまたお金がかかるから、やっぱ軽い気持ちで大学に行くだったら、そこは一生懸命頑張って、粘土クリエイターとして成功した方が良いのかな?とか思ってたりするんですよ」

洋平先生「なるほどね!でもね、大学のお金の事とかは、あんまり気にしなくて良いと思うな。そこはご両親さんが、ちえりを大学に行かせるために貯めておいたお金だと思うしさ、そこは気を使わなくて良いと思う。とはいえ、感謝するのは大事な事なんだけどね。というのも!大学に行ってから、その後に目指すっていう選択肢が、俺はあると思ってる。もちろん、早く粘土クリエイターとして食っていくっていうというのも、気持ちとして凄く分かるけど…。やっぱ色んな事を経験した後に
そういった専門的な職に就くっていうのも凄く良いと思うんですよね。俺は大学に行って、社会人まで経験した後にミュージシャンにやっとなれたんです。それは僕がデビュー出来なかったっていうのもあったんですけど…今思うと、色んな事を勉強出来たし、経験出来たし、その後に作った音楽って、高校卒業してすぐにデビューして作った曲とはちょっと違ってたんだろうな?って凄く思うんですよ。やっぱりそれで良かったんだな!って今になって思うんですよね。そういった意味では、僕は進路室の先生として大学をお薦めするかな(笑)大学に行ったからと言って、粘土クリエイティングをサボるつもりは
無いわけでしょ?」

ちえり「はい!」

洋平先生「大学はサボるかもしれませんけどね(笑)」

ちえり「は、はい(笑)」

洋平先生「大学は上手くやればちゃんと時間は作れると俺は思ってる。

単位さえ取っとけば、学校も文句言わないし、そこさえしっかりしとけば、後の時間、粘土クリエイティングに費やして良いと思うんだよね。逆にそういった事が出来る場所でもあるんだし、上手く使えるんだよ、大学って。こんな事、言っていいか分からないけど…。在学中に起業する人もいるじゃない?」

ちえり「はい」

洋平先生「それは時間を上手く使ってるって事だし、それが出来る場所でもあるんだから、ちえりちゃんもそれが出来ると思う。だって高校卒業してすぐに粘土クリエイターになれるとは限らないじゃないですか?」

ちえり「はい」

洋平先生「仮に家を出て、バイトしながらだとしたら、もっと時間が減っちゃうかもしれないじゃん?」

ちえり「はい」

洋平先生「それが大学に行ってたとしたら、まだ余裕が出来ると思うから、大学に行きながらの方が良い気がします」

ちえり「はい、それで進路希望調査を書きます!」

洋平先生「そうだね!俺は、粘土クリエイターは素晴らしい夢だと思ってるから、気を抜かないで頑張って頂ければと思います。」

ちえり「はい、分かりました!」

洋平先生「いいね!声がイイ!」

ちえり「(笑)」

洋平先生「頑張ってね!またどこかで…」

ちえり「ありがとうございます!」


M Forever Young / [Alexandros]


洋平先生「“粘土クリエイター”で検索しても出てこなかったんで、“クレークリエイター” で検索すると、素晴らしい作品の数々が画像で出てきました!食品関係の粘土もあれば、キャラクターとか花とか、かなり繊細なモノを作ってるんですねー。すげぇ難しいそうだな〜。俺は絶対作れない(笑)こういうのを目指す事って、きっかけがあればあるし、ずっとそこは断念して欲しくないですよね。ちえりには是非とも粘土クリエイターになって欲しい!」

洋平先生「選択っていう事において悩み相談を受けたんですけど、あのね、どっちが正しいか、間違ってるかっていうのは、
はっきり言って分からないです!誰にも分からないと思う!どっちもメリットがあって…どっちもデメリットがあるっていう…
かなり難しい選択なので、俺はいつも思ってる事があって、悩むだけ時間が無駄!だから取り敢えずどっちか“行こう!”って。それでもし後々デメリットが降りかかって来ても、それを乗り越えればいいだけの話。だから選択で全てが決まってしまうって思わない方が良い。最初のステップは不安かもしれないけど、勇気を振り絞って、自分が“これだな”って思う方に行って欲しいなと思います!」


M NEW WALL / [Alexandros]


洋平先生「ここでお知らせです!近々、我々のNEWシングルが発売となります!8月24日(水)、表題曲は『Swan』というタイトルでドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」の主題歌に決まりました!これ小説を読んだんですけど、かなりエグい!!かなりハードな内容になっているので、どうドラマ化されるのか、凄い楽しみです。曲も聞き逃せないので、生徒のみなさんも楽しみにしててください!」

アレキサンドLOCKS! 放送後記

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