2/13 「 後藤正文 × マキシマム ザ ホルモン 」

ASIAN KUNG-FU GENERATION

さあ、今夜は生徒のみなさん待望の『後藤先生による対談授業第2弾』!!!
この授業が始まるずーーーっと前からすっげーーーーーー悩んで黒板を考えてくれました (笑)
その黒板は...コチラ!!!

ASIAN KUNG-FU GENERATION

今夜のゲスト講師は、マキシマム ザ ホルモン先生!!!!!
キャーキャーうるさい方のダイスケはんと、歌と6弦と弟のマキシマムザ亮君です!
挨拶早々「黒板からやりなおしたい!」と叫んでますが、そのまま進めましょう (笑)

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ダ イ_いや〜、黒板からやりなおしたいですわ〜
後 藤_いや、さすがにおもしろかったですよ (真顔)
ダ イ_ウソや!目が笑ってないもん!
全 員_爆笑
後 藤_いやいや、でもね、HPではいつも笑わせてもらってますよ。
 亮 _え!?見てくれてるんですか?
後 藤_だってすごいでしょアレ。
ダ イ_ゴッチさんってけっこう僕らのHPチェックしてくれてますよね?
後 藤_だってアホだな〜とか思いながらね (笑) でも、手が込んでてすごい!
全 員_笑
後 藤_ブックマークしてますよ、ホルモンのHPは。
ダ イ_マジすか!?
 亮 _嬉しいな、マジで。

ASIAN KUNG-FU GENERATION

後 藤_俺がマキシマム ザ ホルモンの音に初めて出会ったのって、ライブハウスなんですよ。
ダ イ_どこすか?
後 藤_新宿のアシベ (ACB) で。
 亮 _え!?
後 藤_いや、LIVEを見たんじゃなくて、ACBの店内でかかってたの。
ダ イ_あぁ、お店のBGMとして。
後 藤_そう。それで「カッケーなぁ」って思って。確か漫☆画太郎のジャケのやつだったと思うけど。でも、自分でちゃんと金出して買ったのは『ロッキンポ殺し』。
 亮 _買ってくれたんすか?
ダ イ_あ、それブログに書いてくれたんでしたっけ?
後 藤_雑誌のディスクレビューで書いたんだけど...えっとね「俺が10代だったらすぐさまマキシマム ザ ホルモンのコピーバンド始める」って書いたの。そしたらナヲちゃんが雑誌で「10代じゃなくても始めろや」って返してきたんだよね (笑)
 亮 _「今やれや!」みたいな (笑)

ASIAN KUNG-FU GENERATION

後 藤_そうそう (笑) 俺もね、悪気があったわけじゃなくて、この音は10代のロックキッズの心に絶対訴えかけると思ったって意味なんだけどね。
ダ イ_それが「今やれや!」って受け止められた、と (笑)
 亮 _覚えてる、それ俺。写メ撮ってみんなに見せたもん。
後 藤_本当にすごいなと思って。発明だ!と思ってさ、俺福岡かどっかのフェスで亮君に熱烈に話しかけちゃったんだよね。
 亮 _そうそう (笑)
後 藤_あ、俺B-DASHも好きでさ、彼らの当時の歌詞ってすごいなって思ってて。
 亮 _そうすね、確かに。
後 藤_これは発明だと。ワケがわからん、と。こんなのやられたら英語で歌ってるヤツら皆殺しだな、と思って。
ダ イ_うんうん。
後 藤_そしたらさらにそれを日本語でやる人らが出て来た!って思って。さらに改造度が上だと (笑)
全 員_笑

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 亮 _確かにB-DASH俺すごい好きで。「やられたー!」って思って。あんなのもう...なんつーの!? ヒキョウじゃん、意味なくていいや、みたいな (笑) 俺中学校の時から英語勉強してる時に「ロックは英語で歌わなきゃダメか〜」って思ってたけど、いや、英語じゃなしに自分語作っちゃえたいいんじゃない?って思ったの。
後 藤_うんうん。
 亮 _そしたらB-DASHが出て来て。「やられた!」って思った。ならこのB-DASHの言葉に自分の言葉を乗せるしかねえなって思って始めたのがホルモンなの。

ASIAN KUNG-FU GENERATION

後 藤_なるほど、曲だけ聴いたら何言ってるのかわからないものが多いもんね。
ダ イ_でもちゃんとこう...メッセージも込められてますからね。
後 藤_歌詞読むとね。
 亮 _基本すげー恥ずかしがりやなんで。耳に日本語が入ってくるのがヤなんすよ。だから一瞬「何言ってんだコイツ?」っていうのを出したいなっていうのがあるんすよ。
後 藤_歌詞読んでさ、グっとくるんだけど解説読んで分からなくなるときあるよね (笑)
ダ イ_逆にね (笑)
後 藤_そう、逆に (笑) そのはぐらかし方がおもしろい。日記も含めて。
 亮 _あれも自己満なんで (笑)
後 藤_あぁ、もう俺言いたい事終わっちゃったな、今日。
 亮 _あら?
ダ イ_2週分録るって聞いたんですけど、さっき。
後 藤_もういかにマキシマム ザ ホルモンがすごいかっていう思いの丈はぶつけられたんで。
ダ イ_僕らからは...なんもないっす。
全 員_爆笑

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M 絶望ビリー / マキシマム ザ ホルモン

後 藤_展開とかも面白いよね、なんでそっち行くんだろう?みたいな。『ルイジアナ・ボブ』とかすごいよね。
二 人_おぉ (驚) !!!
後 藤_昨日改めて聴いたんだけど、「やっぱスゲえ、なんでいきなりお経みたいになっちゃうんだろう」みたいな。

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二 人_笑
後 藤_言葉選びが病んでるっていうか、フザけてるっていうか...最初の衝撃は『アナル・ウィスキー・ポンセ』だよね。
二 人_爆笑
ダ イ_アナルだしウィスキーだしポンセだし (笑)
 亮 _ポンセってどこだっけ?
後 藤_大洋大洋。
ダ イ_大洋の助っ人外人!
後 藤_この10代向けの番組でアナルっていうのもどうかと思うけど (笑)
全 員_爆笑

ASIAN KUNG-FU GENERATION

ダ イ_でも、僕らも普通になってますよね。LIVEの前とか「どうする?明日アナルやるか?」みたいな。
後 藤_歌ってみると全然恥ずかしくないしね。
ダ イ_そうなんすよ!しかも言ってて口が気持ちいいんすよ!
後 藤_発語感がね (笑) わかるわかる!
ダ イ_じゃあそういうちょっと、僕らからインスパイアされたような曲作ってくださいよ!

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 亮 _コレ完全にフォロワーじゃん!みたいな。
後 藤_ダメでしょ!
全 員_爆笑
後 藤_でもね、昔よりはだって『アナル・ウィスキー・ポンセ』感がなくなってきてるじゃん、ホルモンも。
 亮 _どういうことです?
後 藤_歌詞とかがさ、社会のこととか折り込む量が増えてるっていうか。
 亮 _適当感は減ってるかもね、確かに (笑)
ダ イ_それはあるかも (笑)
後 藤_そうそう (笑) だからこれまで曲を聴いてきて、最近は「そこまでどうでもよく思ってないな、歌詞」っていちファンとして思ってるっていうか (笑)
二 人_笑
後 藤_どう片付けるんだろう?けっこう戦ってんな、歌詞、みたいな。

ASIAN KUNG-FU GENERATION

 亮 _嬉しいっすね、そんだけ聴いててくれるなんて。
ダ イ_いやホンマに。ホンマ何回も口すっぱく顔合わせる度言いますけど、ホンマNANO-MUGEN誘ってくれへんなって。
後 藤_いやそれもうハッキリいって誤解だと思うよ。
二 人_爆笑
後 藤_だって俺去年ずっと言ってたもん。スケジュールがダメだとか。
 亮 _他の3人がめっちゃホルモンのこと嫌いだったりして (笑)
ダ イ_会議でもすぐにハジかれる、みたいな (笑)
後 藤_そんなことないと思うよ (笑) でもギターとベースはあまり聴かないかも。
ダ イ_あ、でもドラムの方は僕らとシーンが近いんでしたっけ?
後 藤_そうそう、メタルやパンクが大好きだからね。
ダ イ_そうですよね。
後 藤_俺、メタルは嫌いだけどホルモンは好きなんだよな〜
 亮 _嬉しいな〜
ダ イ_始まりましたよ、ゴッチの料理ショー。
全 員_爆笑

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M リライト / ASIAN KUNG-FU GENERATION

ダ イ_僕らってそんな年離れてないっすよね?
 亮 _俺53年。
ダ イ_俺52年。
後 藤_俺51年。

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ダ イ_だからわりと同世代っすよね。
 亮 _そっか...ウチらは完全ド素人ってイメージがあって。白帯っていうか。アジカンなんか完全黒帯じゃん。
ダ イ_絶対黒帯!
 亮 _俺なんかまともにチューニングもできないわ、音はハズすわ、息がすぐ切れるデブだわ。
ダ イ_笑
 亮 _完全白帯 (笑) だから白帯がどうやったら黒帯をブン殴れるのかなっていうのがホルモンのテーマであって。

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後 藤_なるほど。
 亮 _だからアレンジなんかもう...気持ちよきゃいいでしょ、みたいな。例えば俺、ラッツ&スターが好きで。
後 藤_うんうん。
 亮 _ラッツ&スターが曲のラストに絶対「ジャン!」ってやるんすよ。
ダ イ_そう!斬新なね、ジャン!はい終わり!みたいな (笑)
 亮 _全部ソレだから!だから「俺らもヤベぇコレ!」つって曲の最後に変な声で「ウェ!」みたいな感じで終わっとけ、と!
後 藤_入ってるよね、そういう理由があるんだ。
 亮 _そうなんすよ。
後 藤_でもアレンジすごいけどね。でも俺らも昔は「普通に曲書いてもダメだな」って思ったの。
ダ イ_はいはい。
後 藤_普通に作っても埋もれるだけだわ、みたいな。でもホルモンはさらに過剰で面白いなって。
ダ イ_なるほど。
後 藤_あ、あとダイスケはんはさ、自分のバンドの立ち位置としてどう感じてるのかなって聞いてみたかったんだよね。
ダ イ_というと?
後 藤_亮君が歌ってるパートとかさ、「ここ俺に歌わせろや!」みたいなのないの?
ダ イ_あぁ〜、要するにメロディーを歌う、みたいな?
 亮 _1回ラジオで、ホルモンの曲をアコギで歌って下さい。って言われたことがあるんすよ。
ダ イ_インディーズの頃だよね?
 亮 _それでナヲとダイスケはんの2人で出て、ダイスケはんが俺のパート歌ったんすよ。
ダ イ_そう!まだ全然ラジオ出れなかった時だったから、がんばりましたよ、あん時!
 亮 _それがダサかったわ〜!
全 員_爆笑

ASIAN KUNG-FU GENERATION

 亮 _だからなんすよ!
ダ イ_そう、ボロが出る!
後 藤_なるほど (笑)
 亮 _ボーカリストじゃないんですよ、だからライブでも「なんだあのキャーキャーうるさいヤツは!」っていう立ち位置でいいというか (笑)
ダ イ_そうそう (笑)
後 藤_そのへんも面白いよね、普通にLIVE観に来たらとまどうよね初めてのお客さん。誰がボーカル?みたいな。
ダ イ_あぁ、昔地方のフェスに出た時に、カメラが入ってたんですけど、僕らのステージでの立ち位置って僕がセンターなんで、カメラマンのみなさんがずーーーーっと僕のことをなめるように撮るんですよ!
後 藤_絶対そう思う人いるよ!
 亮 _あの...ちなみにこれって録ってるんすか?
ダ イ_録ってる!録ってる録ってる!!!
 亮 _マジで!? 休憩中だと思ってた!!!
全 員_爆笑

ASIAN KUNG-FU GENERATION


というわけで、マキシマムザ亮君が休憩中の雑談と思っていた第1回目の対談はこれにて終了 (笑)
来週はさらにメチャクチャな授業になってしまうのか!? 来週をお楽しみに〜。