Base Ball Bear×山中さわお(the pillows)後編

ベボベLOCKS! 2014.2.25 火曜日


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湯浅「さわおさん。」

山中「はい(笑)」

湯浅「動物はお好きですか?」

山中「動物・・・好きかな。」

湯浅「どういった動物が好きですか。」

山中「何年か前にマンションのベランダに野良猫が遊びに来るようになって。」


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湯浅「何階ですか。」

山中「2階なんだけど、裏の駐車場の車に乗って塀に乗ってそこからジャンプして来てて、俺が小屋を作ったらそのうちそこで寝泊まりするようになって。それで大好きになってしまってね。」

湯浅「へぇ〜」

山中「・・・興味ある!? 相槌が興味ない人の相槌なんだけど!」

小出「はい終了〜!! 聞きたい事聞けました?」

湯浅「はい。」

堀之内「ホントに!?」

山中「質問されて、それに対して答えてるじゃないですか。それに対して「へぇ〜」って言ったからね(笑)もう興味ない人の相槌だよね。」

全員「(笑)」


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ということで、いきなり湯浅先生と山中さわお先生の対談形式で始まった
ベボベLOCKS!ですが、今回は前回に引き続き山中さわお先生にお越しいただいております!

山中「学生時代のヒエラルキーでいえばZ組だった「the pillows」ボーカル&ギターの山中さわおです。」

小出「えっどういうことですか?」

関根「振り切ってますね。」

山中「なんか居場所が良く分かんないよね。」

小出「でも学生時代やんちゃでいらしたと。」

山中「まあ・・・そうだね・・・」

全員「(笑)」


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山中「でも説明しづらいんだよね。分かりやすい不良少年ではないというか。」

小出「なるほど。ステレオタイプの不良ではないと。」

山中「そうだね。でも友達が全部そうだからそういう行動をとってるんだけど家ではロック聞いて一生懸命ギター練習してたし、女の子とかにめっぽう弱かったんでモジモジしてたり。」

関根「そうなんですか!」


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小出「なんか漫画の主人公みたい。」

山中「いや〜んんん〜」

小出「僕でいうとピラミッドの最下層なんですよ。友達もいないし、周りに心を閉ざし切ってるし、誰とも喋ろうとしないし、写真にも写らないし。でも幽霊みたいな感じだったかというとそうではなくて、ぐつぐつと周りに対してなにクソ!みたいなのがずっとあったんです。」

山中「でもその時すでにバンドやってたんだよね。」

小出「そうですね。」

山中「俺は学校でメンバーを探すなんてまず無理だったな。そんなのはいないって
いうか。」

小出「そもそも。」

山中「スポーツが強いところで野球は甲子園常連で行ってたところで。」

小出「体育会系の学校なんですね。」

山中「完全にそう。だから運動部に入ってない人間は先輩と繋がりがないからすでにちょっとキツイというか。いろいろ言いづらい話が・・・」

小出「それは察しました(笑)そういうことでちょっと話は変わりますが僕らとthe pillowsさんが最初に会った時って覚えてますか?」

山中「the pillowsと出会ったというか、俺個人的にBase Ball Bearと会ったのは下北沢の「two five one」でnoodlesと出てた時かな。その時にすれ違ったくらいで。ものすごい印象悪かったよ。」

小出「すいません!」

関根「よく言われます(笑)昔の私たちホントに印象悪いんですよ。」

山中「印象悪くて、ちょっとモジモジしてるって面があったってこと?」


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小出「そうですね。」

山中「その後に史織ちゃんがthe pillows好きだっていう噂を誰かから聞いたときに「絶対ありえない!」って思ったね。」

関根「いやいやいや(笑)」

山中「会った時に一秒も見ないし。」

小出「これからはしっかり挨拶していきたいと思います。」

堀之内「遅えんだよ! もう30だよ!」

小出「30になったからこそこれから出てくる後輩にね。」

堀之内「俺らも背中を追ってもらえるようにならないと。」


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小出「こっちから挨拶しないと。」

関根「私この年になってやっと先輩には挨拶できるようになった。」

堀之内「だから遅えんだよ!」

関根「逆に後輩にどう話していいか分からなくて。」

山中「後輩はそっちから来てほしいよね。」

堀之内「そうなんですよ! 俺らがまず上にいかなきゃいけないんですよ! もともと
結成した時本当に大変だったんですよ。僕一人でチラシまきに行ったり、
挨拶しに行ったり。」

小出「挨拶できるのホリしかいなかったですからね。」


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山中「でも最初会った時まだ18くらいだよね。よくよく考えたら自分18の時全然挨拶できなかったな。今急に分かった。」

小出「完全に同じじゃないですか。18補正で見てもらえれば。これを聞いてるリスナーの子たちはちゃんと挨拶しましょうね。こうやって態度悪いって見られちゃうからね。」

関根「そうですね。」

小出「それを10年以上引きずることになるからね。内気ですみません。」

山中「いやいや。だから入口はそんな感じだよね。」

小出「今回トリビュート版にも僕ら世代のバンド結構多いですよね。年齢的に。前回のトリビュート版とは違って僕ら世代やちょっと下の世代の人がthe pillowsを解釈して作ったトリビュートアルバムなるわけじゃないですか。どうですか、僕たち世代の解釈とか受け取り方はどんな感じがしました?」

山中「すごく分かりやすい形で愛情と尊敬を感じるわけじゃない。ちょうど同じタイミングで俺の先輩のbloodthirsty butchersの吉村さんが去年亡くなって、でトリビュート出るっていうんで参加して。聞いてもらいたかったんだけどもちろん聞いてもらえず、だから生きてるうちにはっきりと愛情を受け取ることが出来たってことが幸せだなって。・・・あっ今うっかりいい話しちゃった。」

全員「(笑)」


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山中「まず音楽的なことよりもそれを感じられたってことが自分は幸せだって
まずあった。」

小出「なるほどね。」

山中「トリビュートアルバムっていうものがもっと軽々しくなればいいなって思うんだけど、メーカーの壁とかをスルスル超えてったらいいんだけど。トリビュートってやっぱりちょっと大御所感があるじゃない。」

小出「ありますね。」

山中「そうじゃなくて友達同士で遊ぼうよみたいな感じで同世代で仲良い同志やってみようよって感じでいいんじゃないかな。凄い面白いよ。出しな。俺やるから。」

小出「やった!」

堀之内「それはやばい!」

小出「Base Ball Bearのトリビュート出るってなった時に現実問題the pillowsに関して言えば凄いリスペクトされているからあれだけど、俺らの場合大丈夫かな。」

山中「誰かいる?」

小出「今のところthe pillowsしかいないな。」

堀之内「あっこちゃんに頼みこんでチャットモンチーにやってもらうとか。」

小出「同期だし。」

山中「チャットは多分先にお前らが私たちのをやれよって。」

堀之内「あいつら1か月2か月先にデビューしただけで先輩風吹かしてること
ありますからね。」

小出「一個上っていうのもあるけどね。じゃあthe pillowsとチャットは何とか確保で。」

堀之内「二組しかいない。」


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山中「トリビュートシングル!」

堀之内「それは斬新ですね!」

小出「めっちゃ新しいな(笑)」

山中「トリビュートシングル流行らそう。」

小出「カバー曲とかじゃなくて。」

山中「そうするといろんなバンド出せますよ。」

堀之内「それ超面白いな。」

小出「じゃあトリビュートシングルでthe pillowsとチャットで。」

堀之内「結構よくない!?」

小出「the pillowsにはぜひともカバーしていただきたいです。僕ら13年目だから。the pillowsのトリビュートの前作は15周年だったから後2年くらいすればもうちょっとリスペクトされてるかもしれない。」

堀之内「この2年大事だね!」

関根「この2年の過ごし方だよね。」


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山中「確かに今18の子が20になれば何か育ってる可能性があるからね。今聞いてるヤツ今からプロ目指せって話だよね。好きで聞いてるわけだから。」

小出「で僕らが25年の時にこのリスナーで組んだバンドがカバーしてくれると。これが良いサイクルになるね。」

関根「そうだね。」

小出「楽しかった時間も最後になってしまいました。2週にわたってさわおさんに来ていただいたんですが、最後にこの学校は、10代の生徒がたくさん聞いていてくれています。なので最後に是非さわおさんからも10代のみんなに向けてメッセージを "黒板" に書いていただきたいと思います!」

山中「はい。『 心は無限 』」


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小出「どういう意味ですか?」


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山中「うちの母親が69歳の時に急に「お母さん69歳で今年からロックだから」って宣言をして大嫌いだったロックを聴くようになって。」

小出「えぇ〜」

山中「the pillowsも全く興味なく聞いてなかったんだけど突然the pillowsのファンになってそっからさかのぼって俺がファンの佐野元春さんのベストを買ったりTHE COLLECTORS買ったり、ライブにも来るようになって。その時に思ったんだけど肉体には必ず限界が来るんだよね。だけど心には限界が無いんだなって。あの年で新しいものと出会って、凄い楽しそうで、今聞いてる子たちに言うと俺自身が45だからお父さんお母さんよりも年上の可能性が高い。でも俺楽しいのね。新しいものと出会って。そして俺より上の世代の俺の親世代。もう77とかがそんな楽しそうにやってるから。みんなまだ狭い世界で生きてるというか自分の自由にならないことが多いと思うんだよね。ご両親のこととか学校のこととかルールがあるじゃない。そういう狭いとこで生きてて思い通りに行かなくて辛いこととかあるけど長いんだよ人生は。だから今上手くいってなくても、30まで上手くいってなくてもそっから俺も15年あるわけ。全然楽しいね。俺に言わせれば絶対大人の方が楽しい。」

小出「僕もね大人になって楽しくなってきた。まったく同感です。」

ということで今回もthe pillowsの山中さわお先生に来ていただきました!
2月26日発売のトリビュートアルバム「ROCK AND SYMPATHY -tribute to the pillows-」の感想もお待ちしてます!
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