2007全夏フェスライヴ!
update : 2007.8.27
2007.8.18_RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 in EZO

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今回は、8/18(土)におこなわれた「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 in EZO」の模様をお届けします!
2004年以来の出演となる今回の「RSR in EZO」のステージ。2004年は、ライブの盛り上がりもさることながら、ライブ終了後の楽屋エリアでの余韻を存分に楽しんだメンバー。どのフェスでも、その充実した楽屋エリアのフードやお酒を満喫するってことはあまりしないメンバーが、自分達のライブ終了後になんだかんだと楽屋に残り、気付けば日の出を迎えていた・・・というエピソードを残した2004年だったのです。

今年は天気にも恵まれ、北海道特有の、東京と比べたら随分寒く感じる気温対策もバッチリに、それぞれ長袖のシャツやらパーカーやらを着込んで会場入りしたメンバー。オールナイトで行われる「RSR」ならではの、出演時間が23:30からってことで、会場入りしたのは21時頃。気温もグッと下がって、でも会場のテンションは益々上昇!っていう、これまた夏の野外フェスではなかなかレアな状況での会場入りだったのです。
楽屋に入るとすぐにそれぞれのウォーミングアップを始めるメンバー。"升"は早速ステージ裏でのドラムのセッティングへ、“藤原” “チャマ” “増川”はフードエリアからゲットしてきたご馳走を楽屋に持込んでの腹ごしらえです。そして、ストレッチからイヤフォンでリハ音源を聴きながらのシュミレーションプレイ、発声練習・・・。そんないつも通りの楽屋での淡々とした時間が流れました。“バンプ”の前の時間、同じSUN STAGEを盛り上げている東京スカパラダイスオーケストラの白熱のステージの音が楽屋にも心地よく聴こえてくる中、自分達のステージに向けてメンバーのモチベーションは、静かに、でも沸々と高まっていきました。
そんな中、TFMでも人気ロック番組「discord」のパーソナリティーとしてもお馴染みの鹿野さんが楽屋を訪ねてくれました。高まった緊張か少しほぐれて、久しぶりに会う鹿野さんとの対面に喜ぶメンバー。鹿野さんもライブ前のメンバーを、あの思わず見ているこっちまで口元がゆるんでしまいそうな満面の子犬のような笑顔をもってリラックスさせてくれます。ワンマンのライブでは、必ず楽屋に置いてある弁当を2、3個ペロッと平らげていく鹿野さんですが、さすがにフェスの楽屋には弁当は無く、一通り談笑した後ですんなり帰るかと思いきや、机の上に用意されていた、その日のステージでメンバー身につける為のグッズを目ざとく見付けるやいなや、「“チャマ”〜、これくれよ〜」と、またもや子犬のような瞳で、“チャマ”がデザインから素材選びまでこだわって制作した物販用のリストバンドをしげしげと眺め催促し始めたのです。こうなったらもう仕方ありません。「鹿っぺの頼みならしょうがないよ〜 そのリストバンドね、物販では売ってないメンバー&スタッフ専用の色だから、それ鹿っぺにあげるよ・・・」と快く鹿野さんの懇願を受け入れてあげた心優しき“チャマ”だったのです。そうしてゲットした特製ブラックリストバンドを嬉々として装着した鹿野さんは、更に目尻を細くした満面の子犬スマイルを浮かべながら、我慢していた用を足す為にトイレを目指し、颯爽と楽屋を後にしたのでした。

午後11時を過ぎ、会場の気温もグッと下がってきます。それでも、素晴らしいアーティストの白熱のライブに身も心もすっかり暖まりまくっている感のオーディエンスは、間もなく始まるBUMP OF CHICKENのステージを見る為にSUN STAGEの前に続々と集ってきています。北海道の、ホントに広くて遮るものも何にもないだだっ広いばかりの夜空の下に、ただただ熱気を孕んだ人のうねりがドロッと横たわっている、そんな感じの人の群れだったのです。そして、午後11時30分過ぎ、メンバーの登場を今や遅しと待ち焦がれ、破裂寸前の巨大風船の如く膨張しまっくた会場が急に暗転、いよいよいつものSEが会場に鳴り響きます。そして、薄明かりにシルエットを映しながらステージにメンバーが登場すると、北海道の夜空を突き抜ける怒濤の歓声が沸き起こります。
そして“チャマ”がオレンジのタオルを振りかざし、続いて“藤原”がレスポール・スペシャルを掲げると、今年の「RSR in EZO」のBUMP OF CHICKENのライブがスタートしました!今年のフェスは、各会場ヘッドライナーをつとめさせて頂いていることもあり、どの会場もほぼ夜空の下での演奏になりましたが、やはり北海道の星空の下での演奏はまた格別な感じがして、特に、『プラネタリウム』や『天体観測』などは、なんだかその広大な夜空に跳ね返った音が反射して戻って来そうな、なんか巨大なプラネタリウム内で演奏しているようなそんな感じさえしたのでした。そして、熱く煮えたぎった会場を、優しく冷たく撫でるような北海道の夜風が吹き抜ける中、お客さんとメンバーの白熱したライブは続きました。途中、“チャマ”が感極まったようにMCしました。「フォー!!ホントに楽しいよ!有り難う!BUMP OF CHICKENの有り難うは、マジでホントの有難うなんだよ!!」。このMCの後に演奏された『supernova』。“藤原”の「有り難う・・・、最後の曲聴いて下さい。supernova・・・」という、強く、でも振り絞るような声の後に演奏された『supernova』。その演奏は、「ありがとう」に関する歌詞が一層強く心に響き、そして会場全体がまた一体となって揺れなびき、ホントに荘厳な光景が北の夜空の下に照らし出されていました。

Report: フッキー (TOY'S FACTORY)

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