12/20 「BUMP×JAXA 宇宙を科学2」

BUMP OF CHICKEN

チャマ:師走って言うんですか?先生も走る時期になりましたけど…、秀ちゃん準備できてるの?
 秀 :え?! 何の準備??
チャマ:冬支度だよ!
 秀 :そりゃぁもう。みかん買ったりでしょ?…それ来週やる!

(ガラガラガラ…)

藤 原:はいはーい。
チャマ:お、先生が走ってきやしたぜ?
藤 原:増川くん!
ヒ ロ:はい!
藤 原:………誕生日おめでとう!
3 人:ひゅーーーーーーーー!
ヒ ロ:まじか! (日付を確認して) あ、本当だ!
チャマ:ドスケベヒロアキ〜♪ (←なぜか突然歌いだすチャマ留年生)
全 員:(笑)
ヒ ロ:「おめでとう」もなければ、悪口しか言われないっ (泣笑)
全 員: (笑)
ヒ ロ:傷ついたっ (笑)
 秀 :何だろうなぁ。言われてないオレも悲しくなったなぁ (笑)
全 員: (笑)
藤 原:まぁまぁ。授業の後でお祝いしましょうね。
さて。僕達BUMP OF CHICKENのニューアルバム「COSMONAUT」が先週水曜日に発売になりました!
全 員:わーーーーーーー!!!!!!
チャマ:みんなから沢山感想カキコミが届いているので紹介します!

富山県 ラジオネーム 狭也
タイトル COSMONAUT
たった今聴き終わりました。やばいです素晴らしいです素晴らしすぎます!!
歌詞を見ながら一曲一曲聴いていると『この曲終わらないで!』って気持ちと『次の曲早く聴きたい!』って気持ちが入り混じってなんだかもう言葉では表現できない気持ちになりました。
あとアルバムの曲順ってすごく大事だなって思えて、シングルで何度も聴いた曲なのに前後の曲によってまた違った感じ方捉え方ができました。
うわぁまだまだ感想あるし上手いこととか言いたいけど言葉にできない!!
喉のココまで出てるのに!もどかしいっ (笑) よしっもう一回最初から聴こう(*´∀`)


藤 原:こちらこそ言葉にできないですよ。発売日の前の日も生放送教室にお邪魔させていただきましたけど、あの時の僕らはすっかり舞い上がっちゃってね。
チャマ:てかさ、やっぱり音楽を聴く人ってすごいよね。
藤 原:うん。本当にすごい事です。

生徒のみんなからの感想を読んでいる時、すごーく嬉しそうで、恥ずかしそうなBUMP先生!!
まだまだニューアルバム「COSMONAUTE」への感想待ってます。
君が感じたこと、思ったこと。いつでもBUMP掲示板にカキコミしてね。


そして、今夜の授業は・・・こちら!!
「はやぶさ2」

今夜も、先週に引き続きJAXA 月・惑星探査プログラムグループ「はやぶさ」プロジェクトチームの吉川教授と一緒に、「宇宙」について科学していきます。

BUMP OF CHICKEN

藤 原:今夜は、「はやぶさ2」のお話を聞いていきたいんですが…
ヒ ロ:(唸るように) これすごいねぇ。
藤 原:あの、「はやぶさ」の次のプロジェクトがあるというお話を聞いたんですが…
吉 川:「はやぶさ」は世界初の試みを沢山やったんですが…成功したものもあれば、失敗したものもあるんです。なので「はやぶさ2」は、「はやぶさ」の技術をさらに確実な正確なものにしよう、というのがひとつ。また、行く天体が違った種類の小惑星に行くのでちょっとだけ目的が違うんです。さらにもうひとつ、「はやぶさ」になかった新しい挑戦をしようという…かなり欲張ったミッションになっています。

BUMP OF CHICKEN

藤 原:具体的にはどの辺りが改良されているんですか?
吉 川:探査機の大きさはほとんど同じなんが、「はやぶさ」で問題があった最後のほう壊れてしまったエンジン。また着陸に失敗して燃料漏れがあったりとか、その辺りはかなり改良して、より頑丈な探査機になります。そしてひとつだけ新しい装置…衝突装置というものをつけようと思っているんです。これが何をするかというと、小惑星に人工的なクレーターを作ります。
チャマ:えーーーーーっ! 何でそんな事をするんですか?
吉 川穴を掘って、地下の物質を採りたいと思っているんです。
チャマ:もう、アルマゲドンだよっ!!!
吉 川:実際は、上空で小さなボックスが爆発して、一発大きな玉が飛んでいって、クレーターを作るんですけど、できるクレーターは直径3mぐらいですね。
藤 原:それは、火薬で爆発させるんですか?
吉 川:そうですね。爆薬が小さいBOXに入っています。
ヒ ロ:そうするとより物質が取れるんですか?
吉 川:そうですね。表面からも採るんですが、表面は太陽からの光があたっていて、変質していしまっているんですよ。なるべく変質していない、生の物質が採りたいんです。
チャマ:すげーなぁ。
吉 川:どうしてこんな事をするかというと「はやぶさ2」が行く惑星は、表面の石の中に「水」や「有機物」が入っている天体なんですね。なので、地下の物質も採りたいんです。
ヒ ロ:採れたらすげーなぁ。
吉 川:ここが大きな挑戦ですね。



ここからは、生徒のみんなから届いた「宇宙についての疑問・質問」を吉川先生に答えていただきます!!

ラジオネーム: 星空宇宙空間
質問です。宇宙に音はありますか?


吉 川:これ、非常にいい質問ですね。
音というのは何か物質がないと伝わらないんですね。宇宙空間…つまり真空な場所だと音は伝わりません。
ヒ ロ:つまり、音は「ない」と。
吉 川:ただ、宇宙でも例えば「火星」とか空気があるところに行けば、音はあります。ですが、宇宙空間で何もないところでは、「音」は伝わりません。

BUMP OF CHICKEN

ヒ ロ:つまり、宇宙に出て手をたたいても、何も自分では聞こえないって事ですよね。不思議だね〜。
藤 原:…音が、ない。
チャマ:意味がわからない。。。


ラジオネーム: コスモス
何で惑星って、まん丸なんですか?


吉 川:これもいい所に気づいてますね。惑星といっても、大きな惑星は丸いんですけど、小惑星、例えば「いとかわ」などは全然丸くありません。
ヒ ロ:ピーナッツみたいな形ですもんね。
吉 川:ポイントは…大きな天体は重力。引力が強くなるので、丸が一番安定する形なんです。小さいものは関係ないですね。なので、重力が強い天体は必ず丸くなる、と思ってください。
藤 原:でも、ちょっと楕円だったり…というのはあるんですよね?
吉 川:そうですね。自転をしていると、遠心力が働いて少しつぶれてくるんです。
チャマ:なるほど…わかりやすい!


ラジオネーム: チキン
よくアニメで、特にドラえもんが印象に残っているんですが、宇宙船にのって、遠くの星に行くときに、ワープします!とかいってギューンとものすごい勢いで進むのを見るんですが、あれって本当にやってますか?それか、今できなくても将来可能ですか?


吉 川:そうですね、本当ははやぶさもワープできれば嬉しかったんですけど…(笑) 残念ながらできなくて、7年間もずっと飛んでいました。ワープというのは一応話にはあるんですが、技術的にはかなり難しくて少なくても当分無理…ですね。

BUMP OF CHICKEN

藤 原:研究はされてたりするんですか?
吉 川:「時間」と「空間」というものを研究している人がいて、理論的にはそういった事があってもおかしくないという事なんですが、それを技術的に実現しようとすると…多分無理ですね。



BUMP先生からの質問!

ヒ ロ:「はやぶさ」が地球に突入する最後の写真を見た事があるんですが、ちょっと途切れてるじゃないですか。あれはどういった事なんですか? 電波で送ったんですか?

BUMP OF CHICKEN

吉 川:あれは写真を見るとかすれていて、「はやぶさ」が最後の力を振り絞って撮ったような感じがありますが…
ヒ ロ:あります!
吉 川:あれ、もともとああいった写真になってしまうんですね。カメラの仕様がああなっていて。ちゃんと画像処理をするとキレイな写真になるんですが、今回は急いでみなさんに公開したので画像処理をする前のものなんです。
なので、あの写真もきちんと画像処理をするとキレイな写真になるんです。最後は鹿児島県から「はやぶさ」と通信していたんですが、あれが本当に一番最後。データが途切れ前。最後のはやぶさの写真でした。

BUMP OF CHICKEN

チャマ「スペースデブリ」がすごく貯まっているという話を聞いたんですけど…打ち上げするときにぶつかってしまう事はないんですか?今回はやぶさはキレイになくなってしまいましたけど…ああいった問題は今後どうなっていくんですか?
吉 川:これ非常に深刻な問題で、地球の周りに沢山の人工的な物体が回っているんですね。
チャマ:それ自体がすごいよね。
吉 川:今大体1万個ぐらいゴミの軌道がモニターされていて…
チャマ:すごいっ!
吉 川:例えば宇宙ステーションに近づくと危ないのできちんとモニターしているんですよ。寄ってきたら、宇宙ステーションが逃げたり…そういった事が行われています。
藤 原:モニターしきれてないものもあるんですか?
吉 川:あります。小さなものはモニターしきれていません。
藤 原:それがものすごい勢いで飛んでくるわけですよね。
吉 川:はい。弾丸よりも早いスピードで飛んできますね。どうにか宇宙のゴミ掃除をしたいんですがこれ非常に大変で、これは今後の課題ですね。

BUMP OF CHICKEN

チャマ:そんな小さいものと、速度を合わせて回収するっていう事ですよね。
ヒ ロ:でも、たとえば地球に落としてしまえば、燃え尽きてしまうんですよね?
吉 川:そうです。低い軌道のものは、地球の大気が薄くありますので時間がたつと、落ちて燃えます。ですが、高い軌道のものはなかなか落ちないんです。

そしてあっという間に時間はラスト!
最後は、吉川先生に黒板を書いていただきます。

BUMP OF CHICKEN

宇宙というのは、まだまだ謎が多くて…
でも、やればやるほど色んなことがわかってきて、さらに謎が増えていく。
ぜひ、若いみなさんにはどんどん宇宙に挑戦していってほしい!そう思っています。


「宇宙を科学」JAXA×BUMP OF CHICKEN編はこれにて終了!!
吉川先生、貴重なお話を本当にありがとうございました!!

BUMP OF CHICKEN

これからもBUMP先生に科学してほしい事をどんどん送ってください!



BUMP先生からメルマガが届くぞ!
登録は携帯から

M-1 三ツ星カルテット / BUMP OF CHICKEN
M-2 宇宙飛行士への手紙 / BUMP OF CHICKEN